時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

昨日『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト佐々木則夫様(元なでしこジャパン監督)音源掲載

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スタッフです。昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)にて放送された元女子サッカー日本代表監督で、十文字学園女子大学副学長の佐々木則夫様の音源が番組サイトに掲載されました。

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今回、佐々木様が山形出身で嶌が新卒で配属されたのが毎日新聞秋田支局ということもあり、東北の挨拶「おばんです」から始まりました。

大手通信会社の広報担当だったサラリーマン時代の話しや、退社して女子サッカー監督になる決意をした経緯、女子選手たちとの佐々木流のコミニュケーション術などについてお伺いいたしました。

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次週も引き続き佐々木様をお迎えし、なでしこジャパンが優勝した当時を振り返りながらアメリカ戦についてや、なでしこジャパンにとってのアメリカチームの存在、2020年に向けての抱負などをお伺いする予定です。

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※画像は収録時の様子と収録後の歓談の模様

恥ずかしい政党力

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 参院選はさっぱり燃えなかったが、都知事選はなかなかエキサイティングだ。火付け役は小池百合子衆院議員の突然の出馬宣言だった。


 テレビ東京の番組で人気キャスターの座を突然捨て、細川護熙氏が立ち上げた日本新党国会議員へ転進。その後、小沢一郎氏の新進党自由党、保守党などを経て自民党に移り、小泉内閣時代に三度の環境大臣安倍内閣防衛大臣をつとめるなど閣僚経験も豊富だ。また選挙区は2005年の郵政選挙の際に地元の兵庫を捨て東京10区へ〝刺客〟の落下傘候補になった。つねに1人で決断、行動し群れない点が真骨頂で当選回数は衆院8回、参議院比例区1回。学歴がまた異色で国連公用語アラビア語が加わると知ってエジプトのカイロ大学に進学、アラビア語を修得してアラブ圏各国に人脈をもつ数少ない政治家となった。


 自民党都連は人気アイドル櫻井翔さんの父親、桜井俊総務省事務次官に白羽の矢を立てたものの説得に失敗。結局自民党とは無関係で地方創生を唱えていた増田寛也・前岩手県知事に鞍替えした。この間、俳優の石田純一氏、日本弁護士連合会の宇都宮健児氏らも立候補を口にしたが、元毎日新聞記者の鳥越俊太郎氏が4野党の統一候補に決まると結局、増田氏、小池氏と鳥越氏の3人の戦いに絞られた。


 小池氏は環境相時代にクールビズを日本に定着させた実績などがあるものの、地方自治や東京論などでは増田氏に一日の長があることは否めない。ただ増田氏は地方の危機を訴え続けてきた人で東京の一極集中には批判的だった。都知事になったとき、地方創生と東京集中の両立をはかる新たな説得力ある構想を打ち出さなければなるまい。鳥越氏の強みは記者時代から現場を歩き人脈が豊富なことだ。新東京構想をどう打ち出すかが課題だろう。


 煮え切らず、選挙をつまらなくしているのは既存の政党、政治家たちだ。いつも勝てそうな候補を第一の狙いとし、理念や構想、人間力より知名度優先である。1300万人の都民を囲い込むには一日で名前が知れわたることと政党の組織力さえあれば大丈夫、とタカをくくっている。これではいつまでたっても真のプロの政治家は生まれまい。


 東京は世界最大の都市の一つであり、少子高齢化、交通、環境、犯罪など都市のシンボリックな課題を抱える街だ。豊かな税収を効率よく活用し世界一快適な街にできるかどうか。2020年の東京オリンピックはたんなるスポーツの祭典でなく東京の都市機能や住み心地なども世界から注目される。もう恥ずかしい知事だけはご免こうむりたい。
【財界 2016年8月23日 第429回】

※本コラムは都知事選の結果が出る前に寄稿しております。

国際交流基金主催の文化ミッションで訪問したナボイ劇場でのDRUM TAOの公演の模様がNHKニュースにて報じられました

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スタッフです。2日から6日まで嶌は国際交流基金主催の「中央アジア交流文化ミッション」に参加いたしました。ウズベキスタン タシケントのナボイ劇場で行なわれたDRUM TAOの皆さんによる公演の様子がNHK動画ニュースで報じされておりましたのでご紹介いたします。

「ウズベキスタンで和太鼓の公演」

 なお、会場となったナボイ劇場は満州からシベリア抑留された日本の工兵が当時ソ連領だったウズベキスタンにて現地のウズベク人と協力して建てたソ連の4大オペラ劇場です。建設中から日本人の勤勉な仕事ぶりは評価されておりましたが、1966年にウズベキスタンが大地震に襲われた際にも凛としてこの劇場は建ち続けていました。

そのことから改めて日本人の素晴しさが中央アジア全体に広がり、91年のソ連から独立の際には日本に国づくりのモデルを求め多くの留学生が日本を訪れ、帰国後要職につき活躍されています。

この様子は、嶌が昨年9月末に「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店)として上梓しており、産経新聞、読売新聞等の全国紙や地方紙、雑誌、ウェブなどでも紹介され話題となりました。今後中央アジアはますます発展する地域でもあり、政府も一目置いている地域です。まだお読みになっていない方は戦後71年を迎えるこの夏にぜひ一読頂けると幸いです。

なお、NHKの動画をツイッターに埋め込まれていた方がいらっしゃいましたので、合わせてご紹介します。

本日のTBSラジオ「日本全国8時です」の内容~日本とウズベキスタンの文化交流報告~

スタッフです。
本日の「森本毅郎・スタンバイ」の「日本全国8時です」の放送内容をお届けします。

テーマ:ウズベキスタン取材から考える、日本と中央アジアの今後

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先週の放送をお休みした間、8月2日から6日までウズベキスタンに行ってきた。実は以前もこの放送で紹介したが、5月にも本田財団の環境と技術というテーマのシンポジウムに参加する為ウズベキスタンを訪れている。


中央アジア5ヵ国との交流の促進】
今回の訪問は国際交流基金による文化事業が目的。昨年10月に安倍首相が中央アジア5ヵ国をまわり、そのフォローアップとして「中央アジア文化交流ミッション」を派遣。その一員としてウズベキスタンを訪問した。これは、今後カザフスタンキルギスタジキスタントルクメニスタンをまわり、中央アジア5か国との交流を深めていくことを目的としたものである。

当初、団長を固辞していたが、これまで民間でウズベキスタンと交流を続けてきたので適任と多くの方に推され団長として参加。参加されたのが元駐ウズベク大使の河東哲夫さん、中山恭子さん、デザイナーのコシノジュンコさん、東大名誉教授の小松久男さんなど錚々たる面々で嫌だと断わっていたが、最終的にはやむをえず受諾した。

NHKニュースにて今回の訪問に関するニュースが報じられております。以下リンクをクリックすると別ウィンドウで記事を閲覧できます。
「首相夫人らウズベキスタンで日本人抑留者を追悼」


ウズベキスタンで活発な意見交換を実施】
滞在中は文化人会議、メディア視察、若い世代、特に日本に留学経験のある方々との討論会などを実施。出席された若い世代の方の中には非常に成功している人も多く、そういう意味でも非常に面白かった。さらにコシノジュンコさんが衣装をデザインされた和太鼓TAO(タオ)の公演も超満員で、大変な人気を博していた。

NHKニュースにてTAOの公演に関するニュースが動画にて報じられております。以下リンクをクリックすると別ウィンドウで記事を閲覧できます。
「ウズベキスタンで和太鼓の公演」

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※画像はウズベキスタンの次世代リーダーとの意見交換(国際文化キャラバンサライにて)


親日の象徴「ナボイ劇場」】
TAOの公演は日本兵捕虜が作ったことで知られる「ナボイ劇場」(※1)にて行なわれた。「捕虜とはいえ後世に日本の恥となるような建築は作らない仕事をしよう。」という意気込みで日本人が建設に携わった劇場。ウズベキスタンにきていたイタリアやドイツの捕虜は「捕虜なんだからそんなに仕事をする必要はない」と言い、さぼった人も多かったようたが日本人は勤勉に働いていた。

当時から日本人の働きぶりは素晴しいと言われていたが、1966年にウズベキスタンで大地震が起り、約8万棟の建物が崩壊、官庁街も全て崩れていたがこの「ナボイ劇場」だけが凛として建っていた。そしてここがタシケント市民の避難場所となったことから、「日本人伝説」が広まっていった。そして、日本人を尊敬し、友好関係を築くきっかけになったのであった。ナボイ劇場は昨年秋、改修工事を行ない、一段と綺麗になっている。

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※ナボイ劇場正面


【日本を国づくりのお手本に】
ウズベキスタンから日本への留学生も非常に多く、日本人は途上国から先進国に追いつき追い越したという歴史があることから1991年にウズベキスタンソ連から独立した際に「日本に国づくりを学ぼう」という流れが中央アジア全体にも広まった。そして、今なおシルクロードの日本人伝説は、中央アジアで語り継がれている。

最近の日本との関係は、中国、韓国と比べると少し遅れをとっているように感じる。
各国の比較は以下の通り。
■進出企業
 中国(580社)、 韓国(410社)、日本(10社)
ウズベキスタンにいる在留人数
  中国(1500人)、 韓国(2000人)、 日本(110人)
■貿易額
  中国(47億ドル)、 韓国(20億ドル)、 日本(2億ドル)

過去の歴史を遡ると千数百年前の日本はシルクロードの東の端の国で、奈良にシルクロードの文化・文明が伝わった。その後日本は鎖国を続け、先進国に目が向いていたこともあり、ここ1000年位は中央アジアに対して目が向いていなかった。ようやく最近になって状況が変わってきたといえる。


【成長著しいウズベキスタン
中国、韓国がこれだけ進出しているということは、それだけウズベキスタンという国にはメリットがあるということ。ウズベキスタンはかなりの成長市場で、7~8%の成長率。同時に、ガス、石油、天然ガスレアメタルといった地下資源が非常に多いことでも知られている。ただ、昔からインフラ整備がきちんと行われておらず、内陸国であることから資源を中国やロシアには輸出することはできたが、それ以外の国に輸出することができなかった。最近は中国のパイプラインを使い、日本にも輸出が可能となったことで成長が非常に強まってきたといえる。

人口は私が初めて訪れた1996年は2300万人だったが、現在は3200万人にまで増加。今後10~20年の間に中央アジア全体の人口は1億人位を見込んでおり、日本と同様の大きなマーケットとなることから中央アジアは非常に注目されている。


イスラム過激派の封じ込めに成功】
企業にとってみるとテロの心配があるように思える。確かに過激派ISの影響は中央アジアにも拡がっている。先日、カザフスタンでISによる銃撃事件があったが、ウズベキスタンイスラム過激派の封じ込めに成功している国。イスラム教徒に寛容な政策をとり、過激派に対しては徹底的に厳しい対応をとっている。入国管理や税関もかなり厳しく、そのために普通の旅行者もかなり迷惑するということがあるが国内の治安を守る体制は整っている。

その反面、この規制の厳しさがビジネスのやりにくさにもつながっており、日本企業が進出しようとした場合、国外への外貨持出し等の弊害により進出することが厳しかった。最近は、徐々に自由となりつつあるというのが実態。ただ、外国企業の進出は一業種一企業との制限があり、世界銀行のビジネス難易度のランキングでは87位。この辺をどうやって開放していくのかというのが、ウズベキスタンの課題である。


【期待が高まるウズベクとのネットワーク】
現在、日本企業ではいすず自動車が進出し、トラックやバスを作っている。また、最近では三菱グループが肥料工場や水力発電所を作る契約をとり、これから日本企業がインフラ事業、食品、肥料、農業といったところに相当進出する可能性があるように思う。

そういう意味では「親日感」を味方にするというのは非常に有効的で、私が会長を務める日本ウズベキスタン協会がこれまで付き合ってきたウズベキスタンの留学生たちは、国に帰り国会議員やビルを作るゼネコンの社長、学者などになった人たちなど優秀な人材が相当いる。今回、そういった若い人達10人と会って、今後日本との関係を強化するための流れやネットワークを作ろうと約束してきたのでかなり良くなってくるだろう。

さらに、筑波大学名古屋大学ウズベキスタンに支局のようなものを作り、日本の法律を教えようという動きもある。そういう意味では、日本の文化交流も相当強くなってきていると言える。そして、昨年10月の安倍首相訪問のフォローアップも充実し始めてきたようにも思う。

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※画像は観光名所としても有名なサマルカンドの「レギスタン広場」


【観光のみならず経済面にも注目を】
今後中央アジアは重要なポイントとなるだろう。今後は、中小企業の技術を教えることによって日本と中央アジアの関係はさらに良好なものとなるだろう。1億人市場になると、日本から輸出もできるようになると思われる。今後は、ただシルクロードにあこがれると言うだけではなく、経済的な面からもみていただけるとありがたいように思う。

観光は非常に人気で先に述べた通り、ある意味で安全なところであることからオススメな場所でもある。

(※1)「ナボイ劇場」建設秘話については嶌が昨年9月末に日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店に詳細を上梓しております。ご興味をお持ちの方は本書の特設サイト がござますので、合わせて参照ください。

※トップの画像は今回参加された安倍昭恵様のフェイスブックに掲載されたものを掲載しております。
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7日『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:中村元(水族館プロデューサー)音源掲載

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スタッフです。31日の放送が都知事選特番のため、急きょお休みとなり7日にTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)放送された水族館プロデュ―サーの中村元様の二夜目の音源が番組サイトに掲載されました。

魅力ある水族館をつくるために何が必要なのか、また本来の水族館の楽しみ方につい てや、中村様オススメの水族館についてお伺いいたしました。 

前回の放送音源は番組サイトにて明日の正午まで公開中です。お聞き逃がしの方はぜひお聞き下さい。

「水族館プロデュース」

魚や海や川の生き物に興味がなかった中村様が水族館に就職した理由や、その水族館を辞めて、水族館プロデューサーになっていった経緯などについてお伺いいたしました。


さて、ここで7日の放送の中で中村様がおススメする水族館ベスト3を伺いましたのでご紹介します。

名古屋港水族館


日本最大規模の水族館でシャチもいる。とにかく水量がすごく、いつもびっくりさせられる。

画像は名古屋港水族館サイトよりイルカパフォーマンスの模様


下関市立しものせき水族館 海響館 「ぺんぎん村」

 
ペンギンは本来200mくらい潜る。こちらの水槽は8m位の深さだが世界中にはない展示方法。ジェンツーペンギンが非常に行動的でジェット気流を出して潜っていく。1時間に1、2回ペンギンが一斉に大暴走し始めるのを見るのが非常に魅力。
画像は下関市立しものせき水族館サイトよりぺんぎん村

さて、1位は東京のある人気の水族館です。答えは放送を聞いてのお楽しみです。夏休みの参考にされてはどうでしょうか。

「中央アジア文化交流ミッション」ウズベキスタン・サマルカンドでの一日

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スタッフです。既報の通り嶌は2日より国際交流基金主催「中央アジア文化交流ミッション」に参加し、6日に無事帰国いたしました。

4日目はタシケントよりサマルカンドに向けて出発。高速鉄道アフロシアブ号にて、二時間余りで到着しました。

その後、サマルカンド市内を視察。上記の写真は観光名所「レギスタン広場」での1枚です。嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の理事であるジャスル・ヒクマトラエフさんが同行され、画像を送ってくださいました。

その後サマルカンド経済カレッジの学生さんたちと交流しました。

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他にもウズベキスタン協会のフェイスブックに当日の模様が掲載されておりますのでご紹介します。

 前日3日目の様子をご覧になりたい方はこちらを参照ください。(別ウィンドウが開きます)。 

7日の『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:中村元(水族館プロデューサー)

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スタッフです。31日の放送が都知事選特番のため、急きょお休みとなりましたが、7日は通常通りTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)を放送いたします。

前回に引き続き水族館プロデュ―サーの中村元様をお迎えいたします。魅力ある水族館をつくるために何が必要なのか、また本来の水族館の楽しみ方につい てや、中村様オススメの水族館についてお伺いする予定です。

 

前回の放送音源は番組サイトにて現在公開中です。

「水族館プロデュース」

魚や海や川の生き物に興味がなかった中村様が水族館に就職した理由や、その水族館を辞めて、水族館プロデューサーになっていった経緯などについてお伺いいたしました。

お聞き逃がしの方は二夜目の放送前にぜひお聞き下さい。

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