時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

本日のトークファイルの内容

スタッフです。
本日の「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。

テーマ:ウクライナを見て戦々恐々とするラトビア

ウクライナは南部のクリミア半島をロシアに戻し、現在は東部も厳しい状況におかれている。それらの動きを見て非常に戦々恐々としているのがラトビアラトビアバルト三国リトアニアラトビアエストニア)の一つで人口200万人位。東北地方と同じ位の国土で、旧ソ連から独立。最近、ロシアが元に戻したいと思っている意図も感じられる。リトアニアは、杉浦千畝氏がナチス・ドイツより逃れてきたユダヤ人にビザを発給し助けたことでも知られる国。

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ラトビアは、ロシア系住民が3割、公用語ラトビア語。ラトビア語が離せないとラトビア国籍を取得できない為、無国籍のロシア系ラトビア人が1万数千人いるといわれている。ロシアはそこを好機と捉え、ネットの活用(フェイスブック等)や首都リガでのデモでロシアへの編入を促したり、ロシア語放送局を開設する動きも出てきており、ウクライナが落ち着くと次はラトビアに流れが来るのではという不安もある。ロシア国境からわずか120kmという位置。無国籍の人々は国内での就職や社会保障も厳しく生活が不安定であることから、ロシア系の人々がロシアに編入されることを望んでいる人も少なくない。

ラトビア政権はNATOは加盟国を守ると言っておりそこに期待をしているが、常に心配の種は尽きない。また、ラトビア政権が強引過ぎて、反発もあるのではないか。クリミアを見ると同じやり方ではなく、変えた方がいいと思われる。

プーチン大統領は元のロシア系だった国を傘下に入れたいと虎視眈々と狙っており、NATOが背後にいるからといって安心はできない。ようやくロシアから独立したのに、また支配されないとも限らない。

バルト三国は先進国的な形をしているが、また元に戻る危機感がある。政策が柔軟な方がラトビア政権にとっても良いのではないかと思われると語っております。

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