本日のトークファイルの内容
スタッフです。
本日の「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。
テーマ:相次ぎ始まる「介護コンビニ」
コンビニは時代によって業態を変えてきている。はじめは便利な日常品を売るところであったが、出張コンビニ、宅配コンビニ、そしてついに介護コンビニまで登場している。
1つ目の事例としては介護事業を展開するウイズネットと提携し、先週(4月3日)埼玉県川口市に介護をメインとしたコンビニの1号店をオープンした。介護を必要とする高齢者や家族の支援所も設置。品揃えについてもオムツや高齢者向けの柔らかいレトルト食品、さらに補聴器用の特殊な電池などを通常店舗より500種類も多く揃えている。
2号店以降はフィットネスクラブを運営するルネッサンスと提携し、店内に簡単な運動やストレッチが出来る場所を設けたコンビニを展開する予定で8月までには2号店を開店させたい計画。2年後までには30店舗ほど展開したい考え。
2つ目の事例はローソンと佐川急便が組んで商品の宅配事業を開始し、高齢者の買い物需要を取り込もうとしている。
競合の状況は、ファミリーマートが調剤薬局のファーマライズホールディングス 、ドラッグストアを運営するヒグチと組んで、それぞれの事業を融合した店舗「お薬 おたすけ コンビニ」と命名しているようで、今夏始動の予定。お弁当を買うついでにお薬を調剤してもらえるようになる。
トップのセブンイレブンはいち早く弁当の宅配サービスをやっているが、そのネットワークを活かしご用聞きとしてタブレットを見ながら本やDVD、デパートの商品など注文できるサービスを展開し、高齢者に好評を博している。
もともと宅配サービス、移動販売等があったが、今やサービスは多岐にわたり「ちょい飲みBar」、カラオケボックス一体型店舗等が登場している。
ローソンの玉塚社長は「街や市場の変化について行かないといけない」と話している。これまで便利なものを売るというのがメインだったが、弁当がおいしいなど特色があるコンビニになっていくだろう。
どうして、こういうコンビニが登場しはじめたかというと、60歳以上が使うおカネは100兆円にも達し、お年寄りは介護も必要だが、商売のターゲットでもあることがわかる。2030年には高齢者むけ商品が半数を占めるようになる。そういうことを見ていかないとコンビニも淘汰されていくだろう。こういうことから見ても、日本はドンドン高齢化社会に突入していくことが証明されている。
国がいろいろとカッコイイことを言っているが、なかなか実現せず民間主導で行なっている施策は非常に多い。第三の成長の矢も民間からやっていくことが大事なのではないかと語っております。