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時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

本日のトークファイルの内容~恐怖政治~

スタッフです。
本日の「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。

テーマ:最近目立つ、恐怖政治?

90年位までの冷戦時代には共産圏やフィリピン、マレーシア、インドネシアなどで独裁政治が多かったが、最近また恐怖政治が増えてきているように見受けられる。

一番すごいのは北朝鮮。ついこの間も玄永哲・人民武力相が公開処刑。今年に入って軍作戦局長、国防委員会政策局長、過去には叔父の張成沢・国防委員会副委員長が処刑される恐怖政治が続いている。韓国の国家情報院によると、幹部の処刑は12年は3人、13年が約30人、14年が31人。今年はすでに8人になるという。粛清によって権力を維持する傾向にあり、これは北朝鮮のみならず、中国でも腐敗を撲滅すると言い、軍幹部を大量に立件、南京市六合区の元区委書記の首つり自殺や海軍副政治委員の飛び降り自殺なども起こり、何百人も告発、首になっている。汚職の摘発といって拍手喝采をあびているが、他方では軍を抑制するために実行しており、習近平政権が自分の基盤を強くするためある種の恐怖政治をひいているともいえる。

また、エジプトではアラブの春ムバラク政権が倒れた後、12年に同国初の民主的な選挙で大統領に選ばれたムルシ元大統領ならびにイスラム組織「ムスリム同胞団」メンバーら100人以上の被告にムルシ元大統領が脱獄した罪で死刑判決が出た。こちらも軍による恐怖政治の一例。ISIL(アイシル)も恐怖政治の典型で、次々と公開処刑を実施し世界に公開している。さらに、チュニジアなどアラブの春民主化が進んでもまたひっくり返る繰り返しの恐怖政治が続く。冷戦が終わり、ヨーロッパには新たな民主主義や価値観が拡がっているように見えたし、中国でもそういう兆しが出てきたが、今は何となく発言しにくい雰囲気が世界に徐々に出てきている。プーチン政権もそういうように見受けられ、ウクライナに軍を侵攻させるなど、不気味な感じがする。権力基盤を維持するのが難しいのか軍事力や政治力で権力を誇示して、敵を倒す流れとなっている。

心配なのは、恐怖政治とは言わないが最近の日本も安倍政権が一極政治となり、自民党内でもモノを言わなくなってきている。モノを言わなくなると日本がヘンな方向にいってしまうから若手、旧派閥がどんどんモノを言って風通しを良くしてほしいなと思う。日本もそういうグループの一つと見られると良くないという感じがする。本日、党首討論が行われるが、どういう活発な議論があるのか注目したいと語っております。