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時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

本日のトークファイルの内容~韓国経済~

森本毅郎・スタンバイ 日本全国8時です

スタッフです。
本日の「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。

テーマ:中国の次は韓国 アジアに拡がる経済失速

中国が大変だという話を先週したが、中国、韓国は日本とも非常に関係が深い。韓国経済は良いと言われていたがここにきて、韓国経済も相当失速している。中国は月曜日に上海株が8%大幅下落したが、韓国も大変な状況となっている。

韓国はGDP国内総生産)の成長率見通しを次々と下方修正している。昨年末は3.5%だったが、今年4月に3.1%に下方修正し、さらに今回(7月9日付で)2.8%に下方修正した。四半期別の成長率を年間成長率に直すとほとんど0%台で、5四半期連続この状況が続いている厳しい状況となっている。

主な要因は干ばつ、MERS(マーズ、中東呼吸器症候群)による観光客数の落ち込み。韓国はMERSは27日に収束宣言を発表。WHOの基準では患者がいなくなってから4週間後が収束時期とされるが今回の発表はそれよりも4週間も早く、フライングと言える。夏休み中の観光客を取り戻したいということから、早めに収束宣言したのではとも言われている。

このような内部要因のみならず、外部要因もある。韓国は輸出立国で全輸出の25%が中国向けである。先週申し上げた通り中国の内需が不振となり、中国向け輸出の減少が韓国経済を直撃している。数値としては、前月比2.1%減、今年の第一四半期の前年比では1.1%減。もう一つ、ギリシャ危機によるユーロ安、ウォン高がヨーロッパ向け輸出のピンチとなっていることが大きなマクロ経済面の要因。さらにサムスンの状況が芳しくないことがある。韓国のGDPの多くは財閥系企業が占めているがサムスンの比率はGDPの5分の1。テレビ事業が今年4月から4年ぶりに赤字となった。

それはかつての日本のように高機能テレビに力を入れ売れなくなったように、インドなどの新興国ではそれらではない格安テレビが売れている。格安テレビの製造・販売メーカーは主に中国で、売上は対前年比で16%増加。テレビのみならずスマホ市場も同様で4月に販売を開始したギャラクシーの新モデルの売上が芳しくなく、20日現在では600万台。数字だけ聞くとよさそうに思えるが、アップルのiPhoneは発売3日目で1千万台売れ、大差がついている。日本など先進国ではIphoneが圧勝し、新興国では中国や台湾メーカーの安い携帯電話が席巻し、ギャラクシーのような高機能端末がテレビ同様なかなか売れない。

サムスンは李健煕(イ・ゴンヒ)会長が健康問題で引退し、長男の李在鎔(イ・ジェヨン)氏が継いだ。ジェヨン氏はハーバードに留学し日本語、英語が堪能。期待されたがスマホが惨敗し、今後が心配される。

マクロ経済状況も芳しくなく、主力企業であるサムスンも没落、MERSにより観光状況も良くない。中国もダメになると韓国もダメになる。日本にも影響があり、特にサムスンに部品を提供しているファナック日立マクセル、鉄鋼業などの業績があおりを受け業績が低迷し、早期退職を募集するなどしている。韓国も安定成長から低成長、低物価、低投資というようになってきていると語っております。