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ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

【紀伊國屋電子書籍で特価】「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」 誕生秘話

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スタッフです。現在、紀伊國屋電子書籍のセール情報によると、嶌が上梓した日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店が、特価で販売中です。ポイント還元数は変わっているようですが、価格は15日のツイッターと同様の864円となっておりますので、まだ読まれていない方はこの機会にお読みいただけると幸いです。 

嶌がウズベキスタンと関わりを持つきっかけは、元大蔵省財務官を務めた後、アジア開発銀行総裁を務められた故千野忠男様より「メディアの力でもう少しウズベキスタンのことを世の中に知らせてよ。日本をモデルにしたウズベキスタン独立(1991年)後の国づくりは、明治維新の時の日本と日本人を見るようで感動させるものがある。ぜひ一度訪れて日本人に日本との関係や懸命に国を建設している人々のことを新聞やテレビで報道して欲しい」と依頼された言葉からでした。

この言葉を受け、嶌がTBSの「報道特集」に話を持ち込んだところ、ドキュメンタリーを作って支援してくれることになり、96年12月1日に「知られざる親日ウズベキスタン」が放送されました。

その取材過程で、嶌は首都タシケント市にある壮麗なオペラハウス「ナボイ劇場」とその劇場が、終戦時に満州から連行された日本人捕虜という事実を知りました。当時を知るウズベク人になるべく多く聞いてまわったことを、昨日の出来事のように感じているようです。

取材時は、当時建設に携わられた方々の所在をほとんど把握しておりませんでしたが、この報道特集が放送された後、反響が凄まじく永田行夫隊長ら第四ラーゲル会(戦友会)の方々と連絡がとれました。再放送のご要望をいただきましたが、当時、再放送が難しい状況であったことから「日本ウズベキスタン協会(後にNPO法人)を98年春に設立し、協会を中心に上映会を実施し、多くの抑留者の方々に入会いただきました。

そのご縁で、実際にナボイ劇場建設作業に従事された方々より実際に様々なお話を伺ったのみならず、貴重な多くの資料を寄贈いただきました。その後、2001年12月9日に TBS「報道特集」にて「ウズベキスタンの日本人伝説――ナボイ劇場建設」、NHK 衛星放送第 2 にて同年12月16日に「青春のナボイ劇場」が放送されました。

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さらに、日本ウズベキスタン協会では実際にナボイ劇場建設に携わられた方々に寄稿頂き、「追憶 ナボイ劇場建設の記録ーシルクロードに生まれた日本人伝説ー」として2004年5月1日に冊子を発行しました。

その後、戦後70年を迎えた2017年9月に様々な方々から伺ったことを1冊のノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」としてまとめ、角川書店より上梓しました。4月20日に放送されたフジテレビ「奇跡体験!アンビリーバボー」では、本書をベースとしたナボイ劇場建設秘話が描かれ、多くの方の感動を呼んでいます。

戦後72年を迎えるこの時期に、改めて若き日本の抑留者たちの労苦と協力・和の精神が中央アジア全体に多くの親日国を作ったことにつながったことを知って頂き、満州抑留兵のもうひとつの秘話を広めていただければと思っております。ぜひ日本人論を再考し、感涙の一冊としてもぜひ多くの皆様にご紹介いただければ幸いです。