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ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

【ウズベキスタン情報】東京タワー文化フェスタティバルIII 世界の文化を、東京で―世界×日本による芸術祭の動画が公開

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スタッフからのお知らせです。

以前、本ブログで3月2日に東京タワーホールにて世界各国の文化芸術イベント「東京タワー文化フェスティバル」が開催される旨をお知らせいたしました。先日、その中で開催されたウズベキスタン関連の動画を集めた映像が公開されました。

ウズベキスタンと日本の小学生の交流(東京都港区立お台場学園港陽小学校)の模様やファジロフ・ガイラト 駐日ウズベキスタン共和国特命全権大使の挨拶、伝統楽器サズ・ドイラと日本の伝統楽器箏のコラボレーションとの交流などが収められ、ウズベキスタンの魅力が詰まった動画になっています。ぜひご覧下さい。

「東京タワー文化フェスティバル」は、世界に認知される東京タワーを拠点とし世界と日本の文化交流、文化情報発信活動を通して、日本の文化発展を支援することを目的に実施される文化芸術イベントです。

今回、ウズベキスタンの伝統楽器と日本の伝統楽器「箏」とのコラボレーションや立正大学 安田治樹教授による「ウズベキスタンバクトリア美術」と題した講演、展示などが行なわれました。

開催概要は以下を参照下さい。

開催日時:2019年3月2日(土)11:00-19:30
場所:東京タワーホール(東京タワーフットタウン地下1階)

入場料:無料(ただし、音楽部門の座席は2500円と有料になります。立見は無料)
主催:文化発信促進委員会(CSPC)
共催:NPO法人お台場国際文化交流会ELD
助成:公益財団法人東芝国際交流財団
協力:東京インターナショナルスクール、立正大学ウズベキスタン共和国大使館、Uzubekisutan State Conserbatory、ウクライナ大使館、スイス大使館、ルーマニア大使館、在港区各大使館 他
後援:独立行政法人国際交流基金、東京都港区教育委員会一般財団法人港区国際交流協会、港区観光協会ジェイコム港新宿局、邦楽ジャーナル、マザーアース Tremolo他

詳細は以下サイトを参照下さい。

主な内容

11:00-12:45 第1部 国際交流 第1部 (全席無料)
■留学生と港区の子ども達による邦楽&日舞コンサート

13:00-16:45 第2部 国際交流 第2部(一部有料席有)
ウズベキスタン共和国発掘調査特別講演
ウズベキスタンバクトリア美術」 
講師:安田 治樹(立正大学教授)

■国際交流コンサート(各国の楽器とのコラボレーション新作初演)
ウズベキスタン共和国 ドイラ,サーズ×箏
「KIZUNA(眼龍義治作曲)」他
ルーマニア パンフルート×箏×マリンバ
+「4つのミニアチュアズ(河内琢夫作曲)」
ウクライナ バンドゥーラ×邦楽器
チリ共和国 チリダンス×邦楽器+α
スイス連邦 アルペ ンホルン×箏 他

17:00-19:30 第3部 日本の文化(一部有料席有)
■映像とお話「平和の舞2018―鎮魂と再生―
ひろしま神楽と<オロチ、神楽とオーケストラの協演>」
お話:伴谷 晃二
(作曲家・エリザベト音楽大学名誉教授/平和の舞2018総監督)

■上田麻里名 箏コンサート
いつしか時は過ぎゆきて(野村祐子作曲)他

■高橋治子 マリンバコンサート
キャニオン(K.プッツ作曲)他

展示エリア 
ウズベキスタン発掘調特別展(立正大学提供)
ウズベキスタン「1st Maqom Art International Forum」展
・世界の民族楽器と伝統展(港区大使館等提供) ウクライナカンボジアコスタリカ、チリ、他多数。
・大森慶宣 一筆画作品個展 他 

日曜(6/2)TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:芝田山康氏(第六十二代横綱 大乃国・日本相撲協会広報部長)

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日曜(6月2日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)のゲストは第六十二代横綱 大乃国日本相撲協会広報部長の芝田山康氏をお迎えする予定です。

 北海道芽室町で生まれ育った子どもの頃の思い出やご両親の子育て法、そして中学三年の夏のある運命的な出会いなどにつきお伺いする予定です。

 

合わせて芝田山氏が上梓された書籍をご紹介いたします。スイーツ親方としても人気の親方の本には全国のおいしいものが掲載されています。

IoTへのサイバー攻撃

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 このところIoTの話題が急速に増えている。インターネット・オブ・シングスの略で、モノのインターネットとも呼ばれている。インターネットには、これまでのように人と人がつながれるための通常のインターネットの他にモノや機械同士がつながるインターネットも登場している。

 例えばスマホや自動車、道路、電信柱などだけでなく窓や鍵、ペット、家電、人間などあらゆるものにセンサーを入れることができ、センサーを組み込まれたもの同士がインターネットによってつながるようになるのだ。つまり全てのもの、世の中全体がインターネットにつながる状態となり、インターネット・オブ・エブリシングの世界が生まれつつあるわけだ。

 このIoTはいま毎年30%程度伸びているといわれ、2020年のIoT市場は3兆ドルの規模になるとみられている。これはアップル、アマゾン、グーグル、マイクロソフト4社の時価総額に匹敵する。この低成長時代の世界にあって、あらゆるモノにセンサーを取り付け、つなげることによりモノ同士のコミュニケーション市場を創出し、通信インフラの膨大な市場が必要になってくるのである。このため、各通信会社は高度な基地局を建設しているのだ。

 個別企業でもIoTを自社製品に取り付け様々な効果を上げているところが多い。有名なのは建設機械で世界第2位のシェアを誇るコマツだ。コマツのショベルカーは様々なセンサーが取り付けられ、そのセンサーが世界の現場の情報を送ってくるのである。地域によって異なる故障原因を分析したり、内蔵されているGPSによって盗難された製品の居場所を見つけたり、効率的点検、故障の早期発見などもやすやすと行なえるという。 

 最近はスマートハウスの効用も話題になっている。家の中の家電製品にセンサーなどを取り付けておけば冷蔵庫の内容物が外出先から把握できたり、電気のつけっ放しを忘れて外出した時に外出先から点検したりすることもできる。車から送られてくるビッグデータ人工知能を組み合わせて信号機をコントロールし、渋滞解消や自動運転の発展にもつなげられるのだ。

 このほか洋服にセンサーを取り付けることで脈拍や体温、血糖値の管理も可能となるし、通信速度が100倍になることで通信の遅延が無くなり、遠隔地にいても人体の画像をみて名医が手術の執刀者に手ほどきすることも可能となる。超高速で通信の遅延が解消され、多数の人、モノなどが同時接続できて長距離通信が可能となる大容量の通信技術(5G=第5世代の通信)になるのでIoTと5Gが組み合わさるとこれまでには想像がつかなかった新商品や新システムが生まれる可能性が強く、通信・家電メーカーなどは新アイデアにしのぎを削っているという。

 ただ、コンピューターのネットワーク上の仮想空間に関する国際的ルールがまだ追いついていない。いわばコンピューターのネット上で自由に情報を流したり得たりすることができる仮想空間(サイバー空間)が存在しながら国際的ルールが未整備なため、その空間を利用した情報・金銭の搾取や破壊活動(サイバー攻撃)なども常時行なわれている。米国と中国のサイバー覇権の争いはその典型でもあるのだ。

【電気新聞 2019年5月24日】

画像:photoAC fujiwaraさん

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:松島トモ子氏(歌手・女優)二夜目 音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)のゲストに歌手で女優の松島トモ子氏をお迎えする二夜目の音源が番組サイトに掲載されました。来週水曜正午まで番組サイトにてお聞きいただけます。

子どもの頃に出演した映画ニュースで阪東妻三郎氏にスカウトされて芸能界デビュー。童謡歌手やグラビアモデルとして活躍後、アメリカに留学したことが転機となった人生観についてお伺いしました。

前回の1986年テレビ番組の撮影のため訪れていたケニアで、10日余りの間にライオンとヒョウに襲われた時の生々しいエピソードについて改めてお伺いした放送音源は番組サイトにて今週水曜正午までお聞きいただけます。

松島氏のCDや上梓された書籍の一部をご紹介いたしますので合わせて参照下さい。 


次回は、第62代横綱大乃国であり、スイーツ親方として知られる芝田山部屋親方の芝田山 康氏をお迎えする予定です。

日曜(26日)TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:松島トモ子氏(歌手・女優)二夜目

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日曜(26日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)のゲストに歌手で女優の松島トモ子氏をお迎えする二夜目をお届けいたします。

子どもの頃に出演した映画ニュースで阪東妻三郎氏にスカウトされて芸能界デビュー。童謡歌手やグラビアモデルとして活躍後、アメリカに留学したことが転機となった人生観についてお伺いする予定です。

前回の1986年テレビ番組の撮影のため訪れていたケニアで、10日余りの間にライオンとヒョウに襲われた時の生々しいエピソードについて改めてお伺いした放送音源は番組サイトにて来週水曜正午までお聞きいただけます。

松島氏のCDや上梓された書籍の一部をご紹介いたしますので合わせて参照下さい。 

令和の印象は?

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 東京23区のうち外国人が最も多く暮している所は新宿区で、その数は4万2157人という。今年の新成人に限ると4割を超え、人種も中国人を筆頭にフィリピン、タイ、インドネシア、ネパールなど様々だ。日本はこれまで単純労働者を受け入れない方針だったので留学生の資格で来日し働いているケースが大半だ。そうした留学生がコンビニなどのアルバイトを辞めてしまうと店が回らなくなってしまうのが、今日の日本の中小零細商店の実態だった。日本全体で暮す外国人は、2018年時点で273万人と過去最多。大阪市の人口を超えてしまう。
 
 日本の総人口はまだ1億2622万人と多そうにみえるが、9年連続して20~30万人以上減少しており、この傾向が続くと2100年の人口数は5000万人以下まで落ち、生産年齢人口(15歳~64歳)の少ない悲惨な高齢化社会になってしまう。定年延長や働く女性、多産、ロボット、人工知能社会などを盛んに囃しているのは、全て少子高齢化社会到来への対策をにらんだ働き手確保のスローガンとみればわかりやすい。決して日本人一人ひとりの幸福を考えた政策とは素直に読めない。
 
 平成の30年は、結局将来への不安を残したまま幕を閉じそうだ。高度成長期の日本人はみんな実によく働いて景気もまずまずだった。将来への不安も少なかったが「働け、働け」の社会で、当時私は高成長時代の景気を「くたくた景気」と名付けた。精神的には元気だったが残業などが多く「疲れた」という言葉が日常的に使われ、みんなクタクタになっていた。
 
 平成の前半は高度成長が続き穏やかに進むかと思われたが、天変地異が多かった上、リーマン・ショック(2008年)以降は世界的不況に覆われ暗転した世の中に入ってしまったかのようだった。人口減少と少子高齢化がジワジワと迫り、平成の後半に入ると将来に明るい希望を持つ人が減り、”不安の時代”を思い描く人々が増えたのではないだろうか。
 
 その「平成」時代が間もなく終り、5月1日から新しい元号は「令和」となる。これまでの元号は中国の古典からとっていたが、今回は万葉集の「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉をき、蘭はの香を薫す」から引用した。人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味らしい。
 
 ”平らかに成る”の平成に比べるとわかりにくい。命令、冷笑、冷気、怜悧など何となく冷たい印象の語句として使われていることが気になる。若い人は西暦表示を使う人が増えているといわれる中で、”春満開”の気分となるような字として使われるかどうかだろう。
【財界 2019年春季特大号 第494回】

※本コラムは、改元前に財界誌に掲載されたものです。

画像:photoAC RRiceさん 

今週土曜日(25日) 日本ウズベキスタン協会主催 嶌信彦の出前講座開催のご案内

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スタッフからのお知らせです。

嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会主催の「嶌信彦の出前講座」を今週土曜日(25日)に開催いたします。

出前講座は、嶌が時流の政治・経済・社会問題等の話題を分析・解説するものです。多くの方のご参加をお待ちしております。


日 時:2019年5月25日(土)14:00~16:00、開場13:40
テーマ:①米中貿易戦争は妥協へ  
    ②混乱するヨーロッパ政治  
    ③令和は定着するか?  
    ④お騒がせトランプ訪日
    ⑤悪化する中国経済 
       ⑥一帯一路に突き進む中国
       ⑦劣化はなはだしい政治家
               ⑧その他  ご質問に応じます   

 場 所:日本フードサービス協会会議室
    東京都港区浜松町1-29-6  浜松町セントラルビル10F
   *JR「浜松町」駅北口下車 北口改札を出て前方左手 (世界貿易センタービル向かい側)、1階に薬局 Tomod’s(トモズ)が入っているビル (徒歩2分程度)
   *都営地下鉄大江戸線浅草線 「大門」駅下車 B4出口から出て通りを渡った向かい 

定員:   50名(事前予約制)

主 催:  NPO日本ウズベキスタン協会

申し込み: 「出前講座申し込み」として「名前」「連絡先電話番号」を記し、メール(jp-uzbeku@nifty.com)または電話( 03-3593-1400)、FAX(03-3593-1406)にて日本ウズベキスタン協会協会事務局までお申し込みください。
※会場へのお問い合わせはご遠慮下さい。

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