①「タテ社会の人間関係 ― 単一社会の理論」で有名な中根千枝東大名誉教授と話した。1967年に出版したこの本は現在約130刷、いまや古典ともいえる本だ。日本社会は秩序や集団に特色のあるタテ社会の構造にあるとの指摘は今なお色あせていない。
②IT化、グローバル化、情報の共有化などが広がるにつれタテ社会も崩れつつあるとも感ずるが、中根さんは「周縁部は確かに崩れてきたが、中はやはりまだまだ岩盤のように堅い」。内向きだし国際化といっても常に日本に帰ることを考えながら仕事をする日本人は多い。
③中国、韓国、北朝鮮などの国情不安が日本への批判、口撃となっていることは明らかだろう。かといって戦争になるとは誰も思っていない。なのに安倍政権は秘密保護法などをなぜそんなに急ぐ?いま法を作ることで日本の国益はどれだけ広まる?
④自民党議員に会うと強行してまで秘密保護法に突っ走る政権のやり方に疑問を持つ人が案外多い。だが、表だった議論になってこない。昔の自民党の方が議論が多く活力があった。中堅若手はなぜモノ言わぬ?