本日のトークファイルの内容~スポ根アニメから見える昭和と今~
スタッフです。
本日のTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。本日はTBSラジオの土井敏之アナと秋沢淳子アナが担当。
テーマ:スポ根アニメで振り返る昭和の今
昨日たまたま銀座に行ったら、松屋でアニメで振り返る昭和と今という展覧会(あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星=スポコン展!)をやっていたので寄ってみた。そこに展示されていたのは、巨人の星、アタックNo.1、エースをねらえ!、あしたのジョーの4つが展示されていた。
他にもキャプテン翼、ドカベン、柔道一直線など、アニメで書かれたスポーツは人気となり、スポーツの普及にも一役かっている。土井さんは好きなスポーツアニメとしてあしたのジョー、秋沢さんはアタックNo.1をあげた。
この展示を見て思ったのは、スポ根とは「スポーツ根性もの」という略だが当時は根性を出せば何事も何とかなり、その為に一生懸命努力した。我々も昔はうさぎ跳びをやれと言われていたが、今はうさぎ跳びは膝に悪いからやってはいけないとなっている。スポーツは今やスポ根ではなく、科学的でITを活用して女子バレーなどではiPadを用いたり、健康面の管理、サッカーやラグビーではチップを身につけて行動を分析、ドローンを飛ばしてプレーを上から記録するなど、スポーツは様変わりし、スポ根アニメを懐かしく思った。
1966年に巨人の星が少年マガジンで連載が始まり、68年からアニメが開始。当時、全共闘時代の学生たちが「右手に朝日ジャーナル、左手に少年マガジン」と言われるほどだった。あしたのジョーは、孤児院から脱走した矢吹丈がボクシングを通じて努力してのし上がっていくストーリー。また、1964年の東京オリンピックでは、女子バレーが大松監督の下、猛訓練により「東洋の魔女」と呼ばれ優勝した事に象徴されるように、とにかく頑張れば成し遂げられた。スポーツのみならず、頑張れば生活もライフスタイルもとにかくよくなるんだという時代。今のように先が見えず、若者などが大変苦しいという時代とは違い、そこがだいぶ変わったなと思う。要するに努力と根性で何もかも変われるんだという時代から、先にあげたようにITを活用するなどスポ根時代も変わってきている。
これはスポーツだけではなく、社会運動においてもそのように感じる。60年安保、70年安保など、昔はデモというと学生自治会と労働組合が中心となって行なった。それとは違い今のデモは、ソーシャルネットワークで呼びかけ、シニア、主婦、ノンポリの学生たちが、先日10万人も出て国会前を取り囲み、影響を及ぼしている。24日で国会の会期は終わり。11日~18日の間に安保法案を決めないと60日ルールを適用しなくてはならないため、それは避けたいと強行採決を行なうかもしれない。
これらからみても時代はスポーツだけでなく、運動も緩やかな形の全国組織に変わってきたんだなと語っております。