ウズベキスタン ナボイ劇場建設秘話ノンフィクション増刷本と先日来日されたスルタノフ氏の記事が共同通信から配信
スタッフです。先日重版が決定したウズベキスタン タシケント市にある日本兵抑留者の方々が作られた「ナボイ劇場」建設秘話を描いた嶌のノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店)の二版が事務所に届きました。
手前が今回の増刷本で帯が変わっております。奥の白い帯が初版です。やっと入手がしやすくなっておりますので、まだ読まれていない方はこの機会にお読みいただけると幸いです。
先月下旬、安倍首相の招きで来日されたウズベキスタン タシケントで日本人抑留者資料館の館長 ジャリル・スルタノフ氏の記事が2月14日の静岡新聞、16日の東京新聞に掲載されました。来日中は私が会長を務める日本ウズベキスタン協会のトークイベントにて貴重な日本人抑留者の資料映像を上映頂き、同日開催の同協会の新年会ではナボイ劇場建設に従事された抑留者の方々のお話等をお伺いしております。
上記の写真は来日されたスルタノフ氏ご一家。左よりお孫さん、スルタノフ氏、奥様
2月14日付け静岡新聞 記事抜粋
時の人
ウズベキスタン日本人抑留者資料館の館長 ジャリル・スルタノフさん
第2次大戦後、約2万5千人の日本人が抑留された旧ソ連ウズベキスタンの首都タシケントで1998年、「日本人抑留者資料館」を私費で開設、運営してきた。安倍晋三首相が現地を昨年訪問した際、感謝の言葉とともに日本に招待、このほど来日した。
都内での講演で、ウズベキスタン各地の工場や発電所、ダムなど抑留者が建設に携わったインフラ施設を列挙し「日本人がわが国にいたのは歴史の一部」と強調。抑留者の役割を肯定的に評価し、未来に伝える資料館は「両国の平和と友好の懸け橋だ」と力を込めた。
歴史好きの少年だった。近所の家の敷地内に立つ送電線の支柱は抑留者が建設し、住民が食べ物を差し入れたといった話を聞き、抑留者に興味を持つ。エンジニアとして働く傍ら、抑留者関係の資料や証言を収集。91年の疎遠崩壊後、それまで秘密だった抑留関係の資料も公開され、研究や資料収集に一層没頭、資料館として結実させた。
長年、自宅の一部を資料館に充ててきた。写真や抑留者が描いた絵などを掲げ、鉄くずから自作したスプーン、地元住民への贈り物として作ったゆりかご、ベッドも並べた。手狭になり、古家を昨年購入し移転した。
苦難の時代を懐かしみ再訪する日本人と面会しており、多くの抑留者は知り合いだ。「だから毎朝の開館時、彼らの写真に呼び掛けます。『こんにちは、友人たち』と」。資料館運営は将来、子供や孫に引き継ぐ方針、高校生の孫娘は現地で日本語を学ぶ。
共同通信・小熊宏尚
上記記事は他にも地方有力紙に掲載されております。