人生百景に出演いただいた経済学者の神野直彦様が新刊「経済学は悲しみを分かち合うために」を上梓されました
スタッフからのお知らせです。
昨年3月19日、26日に放送されたTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(日曜 21:30~)にご出演いただいた経済学者で日本社会事業大学学長・東京大学名誉教授の神野直彦様が6月27日に岩波書店より新刊「経済学は経済学は悲しみを分かち合うために ~私の原点~」を上梓されました。
あとがきを拝見しておりましたら、この人生百景でお話いただいたご自分の人生を振り返られたことがきっかけで、岩波書店で長く神野様を担当されている編集者の田中宏幸様のご提案で本書を書かれる運びになられたことが記されており、思いがけないことで嶌と非常に嬉しくあとがきを拝見いたしました。当時番組アシスタントを務められていた山元香里様は神野様の中学の後輩で、神野様の本をかなり読み込まれていたことも記載してくださっておりました。
人生百景はゲストにいらっしゃる方がこれまでどのような苦労や挫折、失敗、転機などをお伺いする番組です。神野様には2週続けてご出演頂きました。伺った主な内容は以下のとおりです。
・2017年3月19日(1夜目)
小学生の頃から芥川龍之介全集や物理学者ガモフの本を読破したという神野様。ようやく入った大学では、東大闘争のあおりで一旦卒業し、なぜか大手自動車会社に入社した経緯やその意味について
・2017年3月26日(2夜目)
大学闘争が一段落し再び大学院に入学、経済学に社会学を採り入れる財政社会学を提唱。税制の専門家として、最近の世界経済についてや、消費税が先送りされている日本の今の状況をどう見ているのかなど
余談ですが、あとがきの田中様との書籍を上梓されるきっかけになったやりとりの記述にあった収録時の資料には、田中様のご推察の通り朝日新聞の夕刊に掲載された神野様の「人生の贈り物」を含めておりました。
本書は、経済学は人間の未来のために何をすべきか。財政学の第一人者が自らの人生と思想を振り返りながら問うておられる内容です。ぜひお読みいただけると幸いです。
岩波書店サイトで、立ち読みが出来るようですので合わせて記載いたします。