昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:日本郵便株式会社 切手デザイナー 玉木明氏二夜目 音源掲載
昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに日本郵便株式会社 切手デザイナー 玉木明氏をお迎えした二夜目の音源が番組サイトに掲載されました。来週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。
日本と海外の切手のデザインの違いについて、デザイン時のルール、小さな切手をデザインするときの思い入れやそのエピソードなどをお伺いしました。
今回、海外の切手に関して知らなかった非常に興味深いお話もして下さいました。玉木氏は職場にイギリスや自由都市ダンツィヒなどで発行された切手を置き、自分が手掛けた切手が100年後どのように思われるのかを意識して切手をデザインされているそうです。
切手を作る際、国名・地域名と額面を必ず入れるというルールがあるのですが、イギリスは切手の発祥国で非常に品格が感じられるデザインで、イギリスのみ切手に国名を入れなくともよいルールになっているそうで、初めて伺う話にワクワクしました。
また、フランスは大統領が代わる毎に普通切手のデザインが変わり、その切手に描かれるのは「マリアンヌ」と呼ばれる女性像です。マリアンヌは日本でいうと大和撫子に例えられ美しく聡明な女性像を表しており、大統領の女性の好みが反映されるともいわれているそうです。昨年マクロン大統領が選定した切手が誕生され、奥様のブリジット氏に似ているという話も教えて頂きました。画像でみると確かに似ています。
フランス郵政公社のサイトに過去のフランスの普通切手の変遷が掲載されていましたので参考までリンクをご紹介いたします。
前回の旧郵政省に技芸官(デザイナー)として入省後、切手デザイナーとしてデビューするまで、デビュー後の作品づくりにおける苦労や思いなどについてお伺いした音源は今週水曜正午まで期間限定で番組サイトにてお聞きいただけます。
前回の放送にてお話いただいた、玉木氏が手掛けられた切手を合わせてご紹介いたします。
今回収録時に玉木氏がこれまで手掛けられた切手や海外の珍しい切手をお持ちくださいました。
子供の頃に切手を収集されていた方も多いと思います。普段何気なく使っており、非常に身近な存在ですが、興味深いお話をいろいろ伺うことが出来ました。
今回、さまざまな話を伺い、切手が表す国々の文化や奥深さを改めて感じた放送でした。
次回はスペイン在住の漫画やアニメの翻訳家のマルク・ベルナベ氏をゲストにお迎えする予定です。