文化人類学者 加藤九祚先生が携わられたウズベキスタンの仏教遺跡の本が出版されました
スタッフからのお知らせです。
2016年9月に94歳で逝去された世界的に著名な文化人類学者の加藤九祚(きゅうぞう)先生が生前携わられていたウズベキスタンの発掘に関する書籍「ウズベキスタンの仏教文化遺産」が3月に発売となりました。
加藤先生は、65歳の時にアフガニスタンとの国境に近い、ウズベキスタンのテルメズ市にて仏教遺跡を発見され、以来ウズベキスタンを第二の故郷として仏教遺跡の発掘に邁進され、現地で亡くなられました。
また、立正大学がウズベキスタン政府と協力し行なわれている「立正大学ウズベキスタン学術交流プロジェクト」に2014年より立正大学ウズベキスタン学術調査隊顧問として携わられておりました。
本書は、ショキルジョン・ピダエフ氏の『Буддизм и буддийское наследие Древнего Узбекистана』と最新論文を加藤先生と今村栄一氏が訳され、立正大学調査隊による発掘調査の写真など、最新の研究について豊富に掲載されたものです。初掲載となるカラテパ遺跡の壁画写真など貴重な資料となっています。
書籍の詳細に関しては以下を参照下さい。
加藤先生は、大佛次郎賞・南方熊楠賞など多くの賞を受賞され、1998年以降、ウズベキスタン共和国科学アカデミー考古学研究所と共同でクシャン時代の仏教遺跡カラテパの発掘に従事されていらっしゃいました。2002年ウズベキスタン政府より「ドストリク」(友好)勲章、テルメズ市より「名誉市民」章受章。2011年、瑞宝小綬章受章されております。
嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の新年会に毎年お越しいただいておりました。訃報を受け、嶌は毎日新聞への寄稿やTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」にて加藤先生の功績をお話いたしました。以下にリンクを掲載いたしますので合わせて参照いただけると幸いです。
トップ画像は「立正大学ウズベキスタン学術交流プロジェクト」サイトに掲載されている遺跡の画像です。研究成果など現地の仏教遺跡の情報が掲載されておりますので合わせて参照下さい。
加藤先生は様々な書籍を上梓されたり、携わられておりましたので、合わせて一部をご紹介いたします。