時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

本日のトークファイルの内容

スタッフです。
昨日の「森本毅郎・スタンバイ」のトークファイルの音源が掲載されました。要約は以下の通りです。

テーマ:いま増える、若者の農業ビジネス
9日、農協改革をめぐり全中(全国農業協同組合中央会)の廃止が決定した。農業改革が進んでいるといえる。そんな中、最近、20、30代に農業を目指す傾向が高まっている。農林水産省の「新規就農者調査」では農家出身でない20、30代の就農は2007年560人だったのに対し、昨年は1430人と3倍も増加。

その背景の一つとして、2012年から農林水産省が行なっている「青年就農給付金」による支援がある。給付条件はあるが、年間150万円を最長7年間受給できる。今、サラリーマンは先行きが不安、高い給与も得られないと感じ、それならば農業の可能性にかけてみようという人が増加しているようだ。

ここで二つの事例を紹介したい。一つ目はITマーケティングの会社で働いていた30代の西辻一真さんは、農業のビジネススクールアグリイノベーション大学校」を東京、大阪、名古屋に開校。週末に農業経験がない人が加工、販売、農産物のブランド化などを学び、さらに農地法という特別な法律により農家出身でないと農地を借りることが困難なところを農地支援を手厚く行なえるような仕組みにしている。4年前の開校以来400人以上が卒業し、半数以上が20、30代。

※画像はアグリイノベーション大学校サイトより

西辻さんは、マイファームという農業ベンチャーを作り、農家の高齢化が進み、耕作放棄地となった土地の持ち主を先生に迎え農業を教え、そこで面白いと思った人がその農地を受け継ぐこともしている。それにより、耕作放棄地の再生と就農人口の増加につながり、農業を活性化することが出来る。

二つ目の事例は秋田で農業を活性化しようと取り組んでいる農家集団の「トラ男」。専業農家三人から始まったプロジェクトでプロデュ―サーはゲームメーカーで働いていた25歳の青年。農業は6K(きつい、汚い、かっこわるい、臭い、稼げない、結婚できない)と言われているが、それを3Y(夢をもてる、やりがいがある、嫁がやってくる)にすると言って、日々切磋琢磨している。

 ※画像はトラ男サイトより

農協を通さず、ツイッターなどのソーシャルメディアを通じて販売を行なっており、新しい農業の形となっている。リアルなコミュニケーションも発生し、飲食店などからの注文も入っているようだ。

これからの農業はITを活用したものが増え、無人の耕作機、種蒔き機や収穫も収穫機にとって代わるようになる可能性もある。そして、その過程で肥料工場、二次加工品のソーセージや漬物を作り、三次産業でレストランを運営。すでに小さい農協などで三次産業に取組み成功し、年収が700~1千万を超えているところもある。

農業はダメだと言われてきたが、やり方によっては相当未来があり希望を与えている。タイミングとして全中改革と重なってきているので、もしかすると農業は今後爆発するかもしれない。農業輸出が6000億円を超え(※)、農業はこれから日本の主要産業にもなりうる。若い人たちに期待したいと語っております。

※10日、農林水産省は2014年の我が国の農林水産物・食品の輸出額は、前年に比べて11.1%増加し、昭和30年に輸出額の統計を取り始めて以来の最高値である6,117億円を突破したと発表。この数値は、2年連続で過去最高を記録している。