2022-01-01から1年間の記事一覧
5年に一度の第20回中国共産党大会は、習近平総書記(国家主席)が予想通り異例の3期目に選ばれて10月22日に閉幕した。党最高指導部である政治局常務委員(現行7人)も習近平氏の側近や習派の人が多数派を占め、中国は今後、これまでの集団指導体制から習近平…
2022年11月開催貿易講座 この度、嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会では、好評を博している『貿易講座』を11月19日、26日に開催します。 貿易講座はウズベキスタンのビジネス事情に詳しい方をゲストにお招きし、現地事情などをお話いただいている講座…
副大統領を務めたロナルド・レーガン政権の閣僚と共に(1981年2月4日) 「あなたのこれまでの人生で“友人”と呼べる人は何人いますか」と問われたら、思い浮かべられる友達は何人ぐらいになるだろうか。日本のサラリーマンの場合、“知人”は多勢いるが本当の友…
7月31日、8月7日(日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はウエカツ水産代表で魚の伝道師の上田勝彦氏をお迎えします。 昨日(7月31日)は、物心ついたときから魚好きで、大学の水産学部に在学中から漁師に憧れ、シイラ漁船に乗り込…
1984年のロンドンサミットでの日本の記者会見の模様(Trust House Foete / 第二次中曽根内閣時代)前列左から二番目が安倍晋太郎氏 安倍晋三・元首相が約10メートルの至近距離の背後から銃撃され亡くなってから1週間が過ぎた。つい先日まで日本で最長の現役…
香港の街並み 香港の返還25周年の記念式典が7月1日に行われ、習近平国家主席は「愛国者による香港統治を実現し、香港に繁栄と安定をもたらした」と自賛した。香港の憲法にあたる香港基本法は「一国二制度を変換から50年間は維持する」と明記し、今年は折り返…
香港行政長官の選挙での演説(李家超氏Facebookより) 香港政府トップの行政長官に7月1日から、警察出身で強硬派として知られる李家超(ジョン・リー)氏(64)が就任する。李氏は中国の習近平政権が唯一立候補を認めた人物で、警察出身者が行政長官に就任す…
欧米の主要中央銀行は、昨年からインフレを警戒し始め、金融緩和策の縮小を図り金利引き上げに向かっている。しかし、日本の黒田東彦・日銀総裁は「日本の物価上昇率は目標の2%に程遠く、大規模金融緩和やゼロ金利政策の変更は全く考えていない」と言い切っ…
アメリカ国防総省の本庁舎「ペンタゴン」 ロシア軍のウクライナ侵略と人間性を疑うようなロシア兵によるウクライナの一般市民、女性、少女などへの暴行が次々と明るみに出始めている。それらの行為は国際条約で禁止されているもので、そうした行為を放置して…
アメリカ合衆国国務省 (United States Department of State) 民主主義サミットページより 民主主義が危機的状況になりつつある?ー 最近アメリカを中心に欧州などの民主国家から「民主主義が警戒すべき挑戦に直面している」という声が強まっている。 民主主…
ウクライナは、現在のロシアとの激しい闘いが報道されるまで日本人にとって馴染みの薄い国だった。面積は日本の約1.6倍。人口は約5000万人と東ヨーロッパではロシアに次ぐ大国である。首都はキーウ(キエフ)。 地理的には、東はロシア、西はポーランド、ス…
黒田東彦・日銀総裁は、今年1月下旬の会見で「現在の金融緩和政策を変更することは全く考えていないし、議論もしていない」と述べ、日本の金融緩和政策の変更を全面的に否定した。しかし、欧米では金融緩和の変更に手をつける国が出ており、黒田日銀総裁もひ…
ウクライナ政府ポータル「対ロシア制裁強化に取り組む、ウクライナ、ポーランド、チェコ、スロベニアの首相」2022年3月16日 ロシアのプーチン大統領による最近の横暴な振る舞いに世界は眉をひそめている。ロシアはここ数カ月にわたり隣国ウクライナに三方面…
ソビエト連邦構成共和国の地図 ウクライナを攻撃しているロシアの大統領・プーチンの異常さが目立ってきた。ウクライナの欧州最大規模のザポロジェ原発を攻撃し制圧。病院、学校、一般住宅を爆撃し死傷者を生み出し、燃料気化爆弾やクラスター爆弾の使用など…
新しい資本主義と新しい社会主義──。 バイデン米大統領と中国共産党の習近平総書記の対立・論争は、どちらの思想・理念が豊かな社会を作る上で優れているか、という基本的問題に立ち返っているようだ。かつての資本主義と社会主義の対立は、20世紀末にソ連邦…
ロシアのプーチン政権が遂に隣国ウクライナに全面侵攻した。ここ数カ月にわたり、ロシアはウクライナ国境周辺3方面から圧力をかけていたが、2月24日にミサイル攻撃などを仕掛け、翌25日にはウクライナの首都キエフに侵入した。3月1日付で67.7万人超が家を追…
「新しい資本主義」――心地よい響きを持った言葉だ。岸田文雄・新首相は、去年10月の初の首相所信表明演説で「私が目指すのは、新しい資本主義の実現です。日本も新しい資本主義を起動し実現していこうではありませんか。“成長と分配の好循環”と“コロナ後の新…
日本は、企業も個人もおカネを貯めるだけで、有効に使うことを忘れた奇妙な国柄になってしまったようだ。企業は過去最大の内部留保484兆円を貯め込んでおり、個人も2000兆円の資産を持つが、貯蓄にまわるだけで豊かな生活に活用しているようには見えない。“…
2022年の世界の動きを見る上で、最も気になる国は中国だろう。習近平総書記は、昨年7月の中国共産党結党100周年の演説以来、再三にわたり高圧的態度で中国を誇示し、中国の“強国路線”を強調してきた。 「我々をいじめ服従させ、奴隷にしようとする外国勢力を…
出典:「労働生産性の国際比較2021」日本生産性本部 バブル時代が懐かしいと思う人が多いらしい。バブル景気に沸いたのは1986年から91年頃の5年間だ。成長率は平均で5~6%、生産コストが上昇していたが、賃金もコストを上回って上昇した。人々はおいしい料理…