時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

2013-01-01から1年間の記事一覧

男一代の夢とその果ては?

堤清二/辻井喬さんが亡くなった。86歳だった。最後まで経済、日中関係、政治、文芸・文化などについて発信していた稀有な知識人・経営者だった。経営者としては、1954年に入社した西武百貨店を若者にアピールする最先端デパートのイメージに変え、ファ…

オンカロ── 10万年後の安全

オンカロ──フィンランドは、世界で初めて高レベル放射性廃棄物の最終処分場を決め、いまその建設を行っている。オンカロ(ONKALO)とは、フィンランド語で「洞窟、空洞、穴、渓谷」などの意味があるそうだが、いまやオンカロは放射性廃棄物の最終処分場の別…

嶌信彦のエネルギッシュトーク 放送音源と来週出演予定のゲストのお知らせ

TBSラジオ「嶌信彦のエネルギッシュトーク」サイトにて12月08日に放送されたゲスト吉原知子氏(元全日本バレーボール選手、現スポーツコメンテーター)をお迎えした第二夜目の放送の音声が公開されました。 今年行われた「ワールドグランドチャンピオンズカ…

ツイッターへの投稿のお知らせ

遂に特定秘密法案可決。法案が通ってからアレもやるコレもやるとは、よほど法律の中味が杜撰だったか。メディアは恐れず腹を据えてスッパ抜きを試み、裁判で争う覚悟も。自民議員の60%は、やり方に不信とか。ではなぜ反対しなかった? 韓国も防空識別圏設定…

ツイッターへの投稿のお知らせ

①「タテ社会の人間関係 ― 単一社会の理論」で有名な中根千枝東大名誉教授と話した。1967年に出版したこの本は現在約130刷、いまや古典ともいえる本だ。日本社会は秩序や集団に特色のあるタテ社会の構造にあるとの指摘は今なお色あせていない。 ②IT化、グロ…

TV情報:グローバルナビフロント

BS-TBS「グローバルナビ・フロント」サイトに12月7日放送予定のゲスト情報が掲載されました。(土曜日10:00-10:54) ゲストは千葉市で酒の魅力を積極的に発信している酒屋「いまでや」の小倉秀一社長をお迎えいたします。「美味しいお酒の伝道師」をテーマに…

財界新年特大号掲載のお知らせ

昨日(12月3日)発売の「財界」新年特大号に嶌が選考委員として参加した平成25年財界賞・経営者賞選考会の模様が「平成25年財界賞・経営者賞誌上再現!選考会での熱い議論」として掲載されました。

ツイッターへの投稿のお知らせ

本日嶌がツイッターにて最近感じていることを発信いたしましたので、お知らせいたします。 ①オバマは中国の防空識別圏設定を認めないと言いつつ、民間が中国に出した飛行計画書は容認するという。かつて自由貿易は守るとしながら日本に輸出の自主規制を求め…

一般社団法人日本木造住宅産業協会様の講演の要旨

2013年10月15日に行なわれた一般社団法人日本木造住宅産業協会様主催の講演の要旨が、一般社団法人日本木造住宅産業協会様の広報誌「木芽(モクメ)」Vol.149に掲載されましたので、ご紹介いたします。 ジャーナリストの嶌信彦氏を招き経営セミナー開催 アジ…

廃炉作業とは何か 小泉発言“原発ゼロ”の裏にオンカロ視察

東京電力福島第一原発の本格的廃炉作業が、11月から始まった。福島第一原発には1号機から6号機まであり、今のところ4号機までの廃炉が決まっているが、5号機、6号機も廃炉になる予定だ。今回の作業は4号機から始まった。 4号機は東日本大震災の時に定期検査…

「嶌信彦のエネルギッシュトーク」次回(12/1放送予定)ゲストのお知らせ

日曜(12月1日)放送予定の「嶌信彦のエネルギッシュトーク」ゲストは元女子バレーボール日本代表でスポーツコメンテーターの吉原 知子さんをお迎えいたします。TBSラジオ「嶌信彦のエネルギッシュトーク」サイト: http://www.tbs.co.jp/radio/format/shima…

独仏米の3人の女性トップ 世界経済・政治の命運握る

ドイツ首相のメルケルが本気で怒った。キリスト教民主同盟(CDU)の初の女性党首を務めること14年、首相になって8年がたち、つい最近3選目をはたして今や世界中が認める欧州・EUのリーダーだ。怒りをぶつけた相手はオバマ大統領率いるアメリカ。オバマ大統…

本日(11月27日)放送のラジオの音源が「森本毅郎・スタンバイ!」サイトに掲載されました。  

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」サイトに本日(11月27日)のトーク・ファイルの音声が掲載されました。(番組音声は、iTunesおよびRSS Podcastingでも自動配信されております。) 「首長選で敗北続く、自民党の危機感」をテーマに、最近の市長選にて自…

異色の二つの会見 

11月中旬、二つの記者会見が日本記者クラブで行われた。一つは小泉純一郎元首相の退任後初の会見で約400人という空前のメディア関係者が集まった。もう一つは、その直後に作家・作詞家のなかにし礼さんとオペラ歌手の佐藤しのぶさんという異色のコンビによる…

憲法を読み返す国民運動を

現行憲法は基本的に素晴しく、特に変える必要を感じない。なかでも「前文」は格調が高く、「日本国民」が戦争を放棄し、国際社会が目ざす恒久平和、人権尊重、貧困からの脱出など崇高な理想と目的の達成に名誉をかけて全力を尽くすとする誓いは、心を打つ。…

モンロー主義に戻る? 弱まるオバマの統治力

アメリカの債務不履行は土壇場の10月17日、期限ギリギリで民主党と共和党の妥協が成立し、回避された。最終的には決着すると誰もが予測していたから〝ホッと胸をなでおろす〟といった大仰な反応はなかった。 しかし、もし本当に不履行に陥っていたら世界の金…

シンポジウム最後のお知らせ

事件相次ぐ中国で注目の3中全会が始まった。アメリカはまもなくFRB議長人事でバーナンキ氏が去りイエレン女史が就任、はたして金融緩和政策をいつやめるか。 小泉元首相の脱原発演説がますますヒートアップしている。その意図は?安倍首相はどう対応するか、…

知的興奮を味わえるシンポジウム

天安門に続いて山西省でも爆破事件。3中総会を前に共産党への抗議か。事件の関連や共産党、軍の統治力は13日に藤村氏に聞こう。 朴大統領ら韓国の最近の対日批判は度を越している感じだ。日中韓は首脳会議やFTAを進めようとしていたのに、何が変心させている…

11月13日(水)のシンポジウム迫る 「アメリカ・中国・アジアそして日本―日本人の覚悟・第二弾―」

Ø シンポジウムを前にして中国では天安門広場でウイグル族のテロ活動。 全国中央委員会総会を前に中国指導部は極度に緊張か Ø アメリカとドイツがメルケル首相の個人携帯電話の盗聴を巡り対立 Ø アメリカ経済の回復遅れで、緊張緩和策停止の出口見つからず Ø…

原発問題の今後 開かれた検証、議論、国際化へ

最近また、原子力発電所を巡るニュースが目立って増えている。しかもその内容が多種多様なので国民がとまどうのではないか、と思ってしまう。政府や国会は、この辺で論議を整理して今後の原発問題を考える軸を国民に提起すべきではないか。 ――海に流れ出た汚…

私が体験したアメリカの入院  医療保険改革でオバマ立往生

今から30年ほど前、私が毎日新聞のワシントン特派員をしていた時、自宅に救急車を呼んだことがある。妻の持病だったぜん息が急にひどくなり呼吸も苦しそうだったからだ。 救急車はすぐにやって来てくれた。ただ、車に乗せて直ちに病院へ運ぶと思っていたら、…

シンポジウム迫る!お早くお申し込みを! 嶌信彦からのお願い

アメリカ対中国、その中で日本は? 円・株21世紀の産業は… 11月13日のシンポジウムまで半月余となりました。この1ヵ月をみてもアメリカは国債暴落の危機を迎え、中国では環境悪化、市民の相次ぐ暴動などが絶えません。そんな中で、日本の政治は安泰のよ…

―仲代達矢氏が見せる風格― ぶれない軸で役者人生貫く

先日、能登半島・七尾市中島町の「能登演劇堂」に行ってきた。俳優・役者の仲代達矢さん(80)が率いる「無名塾」の「ロミオとジュリエット」の50日ロングラン公演を鑑賞しに行ったのだ。午後7時を過ぎると道路にほとんど人影が見えなくなる過疎地域だが、私…

外交に新しい風?

この一ヵ月余で世界の風景は変わることになるのだろうか。 まずシリアだ。オバマ米大統領が90日の期限付きで無人の戦闘機、ミサイルでアサド体制を倒すと脅した。リビアのカダフィ、イラクのフセイン、アルカイダのビンラディンを倒したようにトップを殺害す…

世界と日本を読み解くシンポジウム 一流パネリストが語る〝日本の覚悟〟

シリア問題を巡りアメリカのイメージは、大きく変わってきた。アメリカはもはや、中東でアメリカ人の血を流してまで統治する気はないことを示したようだ。無人のミサイル、戦闘機でシリアのアサド大統領を狙い内部崩壊をもくろむ。リビアのカダフィ大佐襲撃…

ゴマ塩頭目立つオバマ 統治力衰弱で孤立化

オバマ大統領の頭にやたらと白いものが目立ってきた。シリアへの軍事攻撃を表明したものの、最大の同盟国イギリスに攻撃参加を拒絶されたし、ポーランドなどかつてのイラク戦争に参加した同盟軍国も今回は不支持。それどころかアメリカ議会も武力攻撃に消極…

大学発ベンチャーに注目を イノベーション成長戦略の宝庫?

安倍政権は、2020年の東京オリンピック招致にも成功し、今のところ順調に動いている。ただ、今後の日本を成長軌道に乗せられるかどうかは、これからが正念場だろう。 安倍政権の経済政策は“三本の矢”から成っている。第一は異次元の金融緩和方針で、これにつ…

この夏は妖怪ブーム世紀末現象の反映か

いま日本は妖怪ブームだという。そこで先日、三井記念美術館で開かれていた「大妖怪展─鬼と妖怪そしてゲゲゲ─」展を見に行った。 夏休みでもあり、小・中学生などがつめかけていると思いきや、何と来ている人の大半は中年以上の人たちばかり。展覧会場は静か…

出てゆくばかりが能ではない 対日投資の魅力を世界に売ろう

タイ・バンコク近郊のマハチャイは、水産業の中心地として知られる。タイ湾近辺の河口にある漁港には魚介類が水揚げされ、工場で加工されて国の内外に送られるのだ。日系の工場も少なくない。 マハチャイの漁船員は約3万人にのぼるとされるが、9割近くはミャ…

激化しているサイバー空間の戦い ――アメリカ同時多発テロが契機に――

最近、サイバー戦争、サイバー攻撃といった言葉がメディアによく登場するようになった。6月7~8日にアメリカ・カリフォルニア州で行われた異例の米中首脳会議では「新しい大国の関係」を築くことで一致したものの、サイバー攻撃を巡る問題では激しい応酬があっ…

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書籍情報
日本人の覚悟

日本人の覚悟―成熟経済を超える

(実業之日本社)
【著】嶌 信彦


日本の「世界商品」力

日本の『世界商品』力

(集英社新書)
【著】嶌 信彦

     
首脳外交

首脳外交-先進国サミットの裏面史

(文春新書)
【著】嶌 信彦


 
嶌信彦の一筆入魂

嶌信彦の一筆入魂

(財界研究所)
【著】嶌 信彦


ニュースキャスターたちの24時間

ニュースキャスターたちの24時間

(講談社)
【著】嶌 信彦
       

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