時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

五輪の日程変更を! 

f:id:Nobuhiko_Shima:20180814125432j:plain

  全国で猛暑が止まらない。7月23日は埼玉県熊谷市で観測史上最高の41.1度を記録。23日までに熱中症で亡くなった人は少なくても30都道府県で94人(毎日新聞)、救急搬送者は16~22日の1週間で2万2647人に上った。

 各紙の見出しも「異次元猛暑 深刻」「気象庁 災害と認識」「大暑列島、もはや災害」「炎暑、迫る危険 室内で高齢者死亡」「水泳教室、祭り中止、命にかかわる」「この暑さ、青天井?」――と警告を発している。

熱中症による救急搬送状況

消防庁 熱中症情報より


 今後も猛暑予想が続くなか、20年の東京オリンピックは同年7月24日から8月9日までの17日間、パラリンピックは8月25日から9月6日までの13日間にわたって行なわれることが決まっている。2回目の東京開催で期待もあるが、最近の異常な暑さからまともにスポーツの祭典を挙行できるのかという懸念の声のほうが強まっている。本当に素晴らしいオリンピックにしたいなら、開催日程を晩秋か早春に変えるべきではないか。

 1964年の初の東京オリンピックは10月10日から始まった。敗戦から立ち直った日本の姿を世界が注目するオリンピックの舞台から世界に示すのだというのが当時の日本人全体の思いであり願いだった。それだけに当時のオリンピック委員会は期間、特に初日の開会式をいつにするか、について国をあげて真剣に検討した。数年間の気象状況を調べ、期間中に最も気候が安定、晴天の日が続いて選手や観客が最も過ごしやすい季節と日々を気象庁や学者などが総力をあげて調査したのである。その結果「10月10日開会式」が決まったのだ。その努力と思いが通じたのか、10日は真っ青に晴れ渡りまさに秋晴れのオリンピック日和となった。成功の条件には会場施設や国民の受け入れ対応など様々なソフト、ハード面のもてなし方が求められるが、何といっても関係者が気にしたのは気温や湿度、晴天か雨天か――など天気の状況だった。その意味でも主催国、アスリート、観客などにとって最も快適な季節を選択することが最重要課題だったのだ。

 しかし2020年の東京五輪は真夏の8月に行なうことを選択した。秋は欧州のサッカーシーズン、アメリカの大リーグ野球などの最盛期とぶつかり、欧米のプロスポーツ界が莫大なオリンピック費用を負担することを申し入れたので日本が欧米の人気スポーツシーズンを忖度し避けたとみられている。しかし欧米のプロスポーツに遠慮して世界のアマチュアスポーツの祭典の開催日をずらし、期間中に熱中症などで選手や観客が数多く倒れたりしたら、それこそ日本のスポーツ界は世界からスポーツに対する考え方に対し、根本的批判を浴びよう。

 折しも環境省は五輪期間中の「新国立競技場 熱中症『最悪25日超』」(1月4日付読売)と公表。同期間中の熱中症を示す国際指標の「暑さ指数」も最も高い危険性がある「暑さ指数31」のレベルに達した日が新国立競技場など4ヵ所で25日以上あったという。日本体育協会は指数25~28を警戒、28~31は厳重警戒、31以上を運動の原則中止と定めている。

 五輪組織委員会は約100億円かけて道路の遮熱舗装や競技開始時間の調整などの対策をとるというが本当にそんなことで対応できるのか。熱中症でバタバタと選手が倒れたら日本のスポーツ界の指導者、主催者は世界の笑い物になり非難されることだろう。
【電気新聞 2018年8月8日】


※嶌は以前より酷暑のオリンピック開催に関する提言をしてまいりました。参考まで過去に書いたオリンピック関連のコラムならびにTBSラジオ森本毅郎・スタンバイ!」にてお話した内容をご紹介します。ご興味をお持ちの方は合わせて参照いただけると幸いです。

■コラム

・なぜ真夏の五輪か? 14.10.20 電気新聞
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20141020

・~真夏の東京五輪を変えよう~ 14.11.05 TSR情報
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20141105

東京五輪後の日本の進路 どんな国をめざすのか 15.02.05 財界
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20150205

・寒々しい五輪風景 15.08.03 電気新聞
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20150803

・アスリート・ファーストのいかがわしさ 15.09.17 財界 
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20150917

・地に落ちた東京五輪評判 15.10.01 財界
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/201510011

・真夏の東京五輪、見直すべき 18.02.17 Japan In-depth
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20180222


TBSラジオ 森本毅郎・スタンバイ 日本全国8時です
東京五輪の課題解決のヒントを過去の五輪から紐解く  16.08.24 
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/201608241
 
・アスリートファーストは妥当か? 16.05.19 
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20160519

・オリンピックと政治、印象に残っている選手 15.12.01
 http://nobuhiko-shima.hatenablog.com/entry/20151201

・真夏のオリンピック開催に物申す 14.10.15
(放送内容のまとめの掲載なし)

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:田中彩子様(ソプラノ歌手)二夜目 音源掲載

f:id:Nobuhiko_Shima:20180622141959j:plain

スタッフからのお知らせです。

昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにソプラノ歌手の中でもほんの一握りしかいない歌声「コロラトゥーラ」の持ち主の田中彩子様をお迎えした二夜目の音源が番組サイトに掲載されました。期間限定で来週水曜正午までお聞きいただけます。

高校生でウィーンに留学し何も分からぬまま語学学校からスタート。恩師に云われて歌のレッスン以外で始めた意外なチャレンジや、歌手デビューするきっかけとなったコンクールでのエピソードなどについてお伺いいたしました。

本放送で田中様のアルバム「ウィーンの調べ ~華麗なるコロラトゥーラ2~」より「エーデルワイス」をお届けしましたが著作権の関係で、番組サイトで配信している音源では配信しておりません。radikoでは配信しておりますので、関東地区の方もしくはプレミアムを契約されている方は以下リンクにてお聞きいただけます。

Youtubeに動画がございましたので、合わせてご紹介いたします。

前回の高校生の時にウィーンに渡り22歳でスイスを代表する劇場で日本人初、最年少のソリストデビューを果たした歌手人生についてお伺いした放送音源は番組サイトにて今週水曜正午までの期間限定公開中です。

8月22日15時にパリ・ルーブル美術館で行なわれるリサイタルに田中様が出演される予定です。無料でご覧になれるようですので訪問される予定がある方や、お近くの方はぜひ足を運んで頂けると幸いです。

田中様のアルバムとフォトエッセイを合わせてご紹介いたします。
このフォトエッセイには田中様がウィーンのおばあさんたちに教えて頂いた地元の伝統料理のレシピなどもあり、田中様の魅力が詰まった一冊です。

また、今年度のリサイタル「田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 〜愛しのコロラトゥーラ〜」のチケットが現在発売中です。詳細は田中様のオフィシャルサイトを参照下さい。

田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 開催のお知らせ。 – 田中彩子オフィシャルサイト

次週は、元力士・親方で歌手の増位山太志郎様をお迎えする予定です。

もんじゅの廃炉で核燃サイクル絶望へ

f:id:Nobuhiko_Shima:20180810134851j:plain

 「IEA(国際エネルギー機関)が昨年の報告で、“多くの国において太陽光が最も安くなる”と指摘したことにショックを受けた」(7月24日付朝日新聞)――IEA元事務局長で、日本のエネルギー政策の第一人者とみられている田中伸男・日本原子力産業協会理事が自然エネルギー財団のシンポジウムで発言した内容が波紋を呼んでいる。田中氏は経済産業省出身でエネルギー政策にかかわり続け、同省エネルギー庁の原子力産業課国際原子力企画官などを歴任。2007年9月からIEAに出向し事務局長を務めていた。いわばこれまでは原発推進派と見られていた。


続きは、本日18時ごろ配信のメールマガジンまぐまぐ」”虫の目、鳥の目、歴史の目”にてご覧ください。(初月無料)


続きに掲載されている本記事の見出し
・世界で相次ぐ原発計画の中止
プルトニウムの削減を明記

 

画像:Wikimediacommons(もんじゅ/撮影:Nife)

日曜(12日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:田中彩子様(ソプラノ歌手)二夜目

f:id:Nobuhiko_Shima:20180622141959j:plain

スタッフからのお知らせです。

日曜(12日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにソプラノ歌手の中でもほんの一握りしかいない歌声「コロラトゥーラ」の持ち主の田中彩子様をお迎えする二夜目をお届けいたします。

高校生でウィーンに留学し何も分からぬまま語学学校からスタート。恩師に云われて歌のレッスン以外で始めた意外なチャレンジや、歌手デビューするきっかけとなったコンクールでのエピソードなどについてお伺いする予定です。

前回の高校生の時にウィーンに渡り22歳でスイスを代表する劇場で日本人初、最年少のソリストデビューを果たした歌手人生についてお伺いした放送音源は番組サイトにて来週水曜正午までの期間限定公開中です。

8月22日15時にパリ・ルーブル美術館で行なわれるリサイタルに田中様が出演される予定です。無料でご覧になれるようですので訪問される予定がある方や、お近くの方はぜひ足を運んで頂けると幸いです。

田中様のアルバムとフォトエッセイを合わせてご紹介いたします。
このフォトエッセイには田中様がウィーンのおばあさんたちに教えて頂いた地元の伝統料理のレシピなどもあり、田中様の魅力が詰まった一冊です。

また、今年度のリサイタル「田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 〜愛しのコロラトゥーラ〜」のチケットが現在発売中です。詳細は田中様のオフィシャルサイトを参照下さい。

田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 開催のお知らせ。 – 田中彩子オフィシャルサイト

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:田中彩子様(ソプラノ歌手)音源掲載

f:id:Nobuhiko_Shima:20180622141959j:plain

スタッフからのお知らせです。

昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにソプラノ歌手の中でもほんの一握りしかいない歌声「コロラトゥーラ」の持ち主の田中彩子様をお迎えした音源が番組サイトに掲載されました。

高校生の時にウィーンに渡り22歳でスイスを代表する劇場で日本人初、最年少のソリストデビューを果たした歌手人生についてお伺いいたしました。

次回(12日)も引き続き田中様をお迎えし、高校生でウィーンに留学し何も分からぬまま語学学校からスタート。恩師に云われて歌のレッスン以外で始めた意外なチャレンジや、歌手デビューするきっかけとなったコンクールでのエピソードなどについてお伺いする予定です。

田中様の新たなコラムが作家、辻仁成様監修のWebマガジン「デザインストーリーズ」に掲載されました。

田中様のアルバムとフォトエッセイを合わせてご紹介いたします。
このフォトエッセイには田中様がウィーンのおばあさんたちに教えて頂いた地元の伝統料理のレシピなどもあり、田中様の魅力が詰まった一冊です。

また、今年度のリサイタル「田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 〜愛しのコロラトゥーラ〜」のチケットが現在発売中です。詳細は田中様のオフィシャルサイトを参照下さい。

田中彩子 ソプラノ・リサイタル 2018 開催のお知らせ。 – 田中彩子オフィシャルサイト

ハブの座目指す中央アジア

f:id:Nobuhiko_Shima:20180803160226j:plain

 中国の"一帯一路"構想がだんだん熱を帯びてきた。構想が打ち上げられた時は、中国式の”大風呂敷”とみられ、その実現に耳を貸す国は少なかった。日本も当初は、中国を利するだけとみて反応は鈍かった。しかし、構想から10年経ったいま、一帯一路は着々と実をあげ始めてきた。すると日本も面白い構想で日本が協力できるところがあるなら乗ってもよい、と姿勢を変化させている。

 シルクロード経済圏構想(一帯一路)で進んでいるのは、西アフリカからインド洋を経て東南アジアのミャンマーなどに結ぶ”海のシルクロード”だ。途中のパキスタンバングラデシュなどに中国資金で港湾を整備し、西アフリカに中国資本と労働力が投下され鉱産物などを産出。これをインド洋を経てミャンマーなどに陸揚げし、そこから鉄道で中国へ運ぶという計画だ。既に中国資本が西アフリカに入り、西南アジアの港湾建設も始まっているという。

 最近注目を浴びてきたのは、陸のシルクロード建設だ。まずは中央アジアカザフスタン経由で中国とロシア、ヨーロッパ、中東各国につながる道路や鉄道の建設である。特に現在は北部の中国と国境を接するカザフスタンの東端の都市・ホルゴスに経済特区「国際国境協力センター(ICBC)」を設置した。ここでは商品に関税がかからず、中国側とカザフ側を自由に往来して取引ができるようになった。既にショッピングセンターやホテルが立ち並び、取引をする人達でにぎわっているという。このホルゴスから西に道路が建設され、オランダと結ぶ計画で着々と工事が進んでいる。中国とヨーロッパへの輸送は船だと40日間かかるが、鉄道やトラックなどの陸送なら20日間で済む。

 このほか、ウズベキスタンなどを通る旧シルクロードの鉄道、道路建設も計画されており、これらが完成すれば”陸のシルクロード”は、中国とイラン、トルコなど中東への輸送路も格段に便利となる。

 中央アジアは古代からシルクロードの拠点として知られ、15~16世紀までは中国とヨーロッパの文物を運ぶ中継地だった。その後、船や飛行機が利用されるようになって、かつてのシルクロードは利用されることが少なくなっていた。それが中国の"一帯一路"構想で再び脚光を浴びてきたのだ。20世紀の東西を結ぶハブ空港は、アラブ首長国連邦ドバイ国際空港だったが、一帯一路構想が本格的に動きだすと、アジア、中東、欧州、ロシアなどと地政学的にも近い中央アジアが今後10~20年のうちにハブの座を奪うことになるのではなかろうか。21世紀は物流拠点をもつ国が中心地になりそうだ。
【財界 2018年8月7日号 第476回】

画像:Wikimedia commons(One Belt, One Road / by Xxjkingdom)

日曜(5日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:田中彩子様(ソプラノ歌手)

f:id:Nobuhiko_Shima:20180622141959j:plain

スタッフからのお知らせです。

日曜(5日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにソプラノ歌手の中でもほんの一握りしかいない歌声「コロラトゥーラ」の持ち主の田中彩子様をお迎えする予定です。

高校生の時にウィーンに渡り22歳でスイスを代表する劇場で日本人初、最年少のソリストデビューを果たした歌手人生についてお伺いいたします。

田中様の新たなコラムが作家、辻仁成様監修のWebマガジン「デザインストーリーズ」に掲載されたようです。現在、読み手の方が殺到していてページが閲覧できない状況のようですので、少し時間を置いてからご覧いただけると幸いです。

田中様のアルバムとフォトエッセイを合わせてご紹介いたします。
このフォトエッセイには田中様がウィーンのおばあさんたちに教えて頂いた地元の伝統料理のレシピなどもあり、田中様の魅力が詰まった一冊です。