読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト: 囲碁棋士 石田 芳夫様 音源掲載 二夜目は本日19:30から

嶌信彦 人生百景「志の人たち」 お知らせ

f:id:Nobuhiko_Shima:20160809154918j:plain

スタッフです。昨日TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は、囲碁棋士の石田 芳夫様をお迎えした音源が番組サイトに掲載されました。

「部屋住みの本因坊
囲碁ファンだった父の薦めで、親元を離れて住み込みで木谷實九段門下に入門。兄弟子に大竹英雄氏、弟弟子に当たる加藤正夫氏・趙治勲氏などと共に、内弟子として囲碁を学んだ日々や、一人前の囲碁棋士になるまでの道のりなどについてお伺いする予定です。

なお、都知事選特番放送の影響によりお休みとなった放送分として、石田様の二夜目の放送が本日19:30-20:00に放送されます。二夜目もお聞き逃がしのないようご注意下さい。

木谷實門下で学び、独立を許されるまでの道のりや、同門の加藤正夫氏、武宮正樹氏 と共に「木谷三羽烏」と注目された頃の話しや、細密な形勢判断とヨセの正確さから  「コンピューター」の異名を持つまでになったエピソードなどにつきお伺いする予定です。


リンク:石田芳夫様のサイト

25、26日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト: 囲碁棋士 石田 芳夫様 2日に渡って放送

お知らせ 嶌信彦 人生百景「志の人たち」

f:id:Nobuhiko_Shima:20160923141437j:plain

スタッフです。25日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は、囲碁棋士の石田 芳夫様をお迎えいたします。

「部屋住みの本因坊
囲碁ファンだった父の薦めで、親元を離れて住み込みで木谷實九段門下に入門。兄弟子に大竹英雄氏、弟弟子に当たる加藤正夫氏・趙治勲氏などと共に、内弟子として囲碁を学んだ日々や、一人前の囲碁棋士になるまでの道のりなどについてお伺いする予定です。

以前、都知事選特番放送の影響によりお休みとなった放送として、石田様の二夜目の放送が翌日26日(月)19:30-20:00に放送されます。二夜目もお聞き逃がしのないようご注意下さい。

画像は石田芳夫様のサイト より。

「乙嫁語り」漫画家・森薫先生のオリジナルグッズのプレゼントも「中央アジア+日本」対話 第9回東京対話(公開シンポジウム)

ウズベキスタン お知らせ

f:id:Nobuhiko_Shima:20160923115459j:plain

 
スタッフです。明日からいよいよ外務省主催、独立行政法人国際交流基金筑波大学東京大学東京外国語大学の共催により「中央アジア+日本」対話が始まります。

来場者には中央アジアを舞台とした人気コミック「乙嫁語り」の作家である漫画家・森薫先生によるオリジナル・イラスト入りグッズ(上記画像)がプレゼントされます。

東京対話以外に今回は映画祭や音楽祭、大使館オープンイベントなど盛りだくさんです。

f:id:Nobuhiko_Shima:20160909113203j:plain

今回の会期中、9月28日に嶌が公開シンポジウム「知られざる中央アジア:その魅力と日本との絆」に登壇し、中央アジアの魅力を語ります。

開催概要
開催日時: 2016年9月28日(水曜日)10:00~15:00 (9:30開場)
      嶌の登場時間は13時30分ごろの予定となっております。

f:id:Nobuhiko_Shima:20160909121042j:plain

開催場所: 筑波大学東京キャンパス(茗荷谷

主催 : 外務省
共催 : 筑波大学
入場無料、要事前登録(定員あり)、一般公開,日露同時通訳付き
出演者(敬称略) : 中央アジア5か国からの招聘者,松浦俊昭(唐招提寺執事)、小松久男東京外国語大学特任教授)、相木俊宏(外務省中央アジア担当特別代表(大使))、嶌信彦(ジャーナリスト)他

参加ご希望の方は以下申込書に必要事項を記載の上、申込書に記載のメールかFAXにてご応募ください。なお、各イベントとも定員に達し次第締め切られます。
申込み用紙(Office Word):リンクをクリックするとダウンロードされます。
申込み用紙(PDF) 


中央アジア+日本」対話は、2004年8月に川口外務大臣(当時)が中央アジア諸国との対話と協力を目的として立ち上げられた枠組みです。日本が触媒することで中央アジアが開かれた地域として安定・発展していくことや域内国が共通の課題に共同で対処することも目的としています。

今回、日本ではまだ馴染みの薄い中央アジア各国の魅力を一人でも多くの日本の方々に知っていただくため、従来の公開シンポジウム(東京対話)に加え、映画祭、音楽祭、大使館オープンイベントという3つの文化交流イベントを初めて企画さました。

シンポジウム等開催イベントの概要は外務省サイトに掲載されておりますので、以下リンクを参照ください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/page23_001619.html

昨日のTBSラジオ「日本全国8時です」の内容~シベリア抑留から70年 井上靖、司馬遼太郎をも魅了した 文化人類学者の逝去~

森本毅郎・スタンバイ 日本全国8時です ウズベキスタン

f:id:Nobuhiko_Shima:20090117144728j:plain

スタッフです。
昨日の「森本毅郎・スタンバイ」の「日本全国8時です」の放送内容をお届けします。

テーマ:海外で大々的に報じられたある日本人の訃報

【世界で著名な文化人類学者が逝去】
本日は加藤九祚(きゅうぞう)さんをご紹介したい。この方は文化人類学者で考古学者でもある。立正大学の顧問や国立民族学博物館の名誉教授を務められており、シルクロード仏教遺跡を中心とする考古学や発掘調査で世界的に著名な方。

先週11日にウズベキスタンの発掘調査の現場で体調を崩され、94歳で亡くなられた。海外の報道ではロイター「人類学者、加藤九祚が死去」、韓国の新聞「シルクロード権威者の死去」、何よりウズベキスタンでは大々的に報じられ、ウズベキスタン政府は「国民にとって大きな損失」と悼む声明を発表している。


【5年近くもシベリア抑留を経験、司馬遼太郎氏も称賛】
加藤さんは上智大学の学生時代に出征。満州で敗戦を迎え、シベリアに抑留された。シベリア抑留時に独学でロシア語を学び、1年間でマスター。ロシアのスパイと間違われるほどにロシア語の達人となっていた。4年8カ月も抑留されたが、ロシア語を学ぶことで自分の生きがいを見つけ、ロシア文学に触れていくうちに一人の人物を知る。

その人物は戦時下の軍部の弾圧で死を遂げた親日学者ニコライ・ネフスキーで、ソ連の東洋学者で奥さんが日本人。その生涯から悲劇の天才言語学者と呼ばれ、1915年に留学生として来日したが、その間ロシア革命が起こり帰国を断念。加藤さんは自分の境遇と似ていることで共感し、「天の蛇」を上梓し、第3回の大佛次郎(おさらぎじろう)賞を受賞された。大佛次郎賞とは、第1回が英文学者・中野好夫さん、 哲学者・梅原猛さん、第2回が女性解放運動家・山川菊栄さん、吉田秀和さんなどが受賞されている。 

加藤さんのロシアでの生き方に司馬遼太郎氏は感銘を受け、著書「菜の花の沖」の中に「加藤氏はシベリア抑留時代、生命をしぼりとられるような労働の中で、シベリアを監察し(中略)ロシア語をみごとに独習した」と賞賛されている。


ウズベキスタン西遊記のルーツを発見】
先ほどウズベキスタンで大々的に報じられたと紹介したが、何故かというと・・・
大学卒業後平凡社(出版社)に就職し、ロシア文学からさらに範囲を広げユーラシアの考古学等の研究をするうちに、シルクロードに関心を持つようになった。定年となった60歳以降、本格的に遺跡の調査研究をはじめる。加藤さんの遺跡発掘デビューは65歳と遅咲きであったが、加藤さんは「人生に、もう遅いはありません。老いは免れませんが、好奇心は抑えられなかった」といい、この年からアフガン国境付近のウズベキスタン・テルメズという地区で遺跡発掘を開始した。

なんと、開始から4日ほどで発掘に成功。その後、続々と遺跡を見つけ大きな功績を挙げ、シルクロードのルーツを遺跡から発見していく。ウズベキスタンは、シルクロードのど真ん中にある国で、かつて西遊記で有名な三蔵法師がこのテルメズを通り、シルクロードを巡り、インドに渡った後仏教の経典を中国に持ち帰った。この仏教の経典が日本にやってきてシルクロードの最東端は日本だと言われる由縁でもあるが、その遺跡を見つけて西遊記のルーツを発見されたともいわれている非常に有名な方である。加藤さんは仏教のルーツを遺跡から発見したともいわれ、仏教遺跡からシルクロードに光を当てた先駆者ともいえる。ウズベキスタンを自分の第二の故郷と呼ぶくらいの拠点とし、現地に「加藤の家」を建て毎年のようにウズベキスタンに出かけ発掘調査をされていた。


ウズベキスタンの教科書にも掲載される人物】
ウズベキスタンの小学校6年生の公民の教科書には「はるばる日本がやってきて(中略)考古学的発掘に従事している 加藤九祚氏について聞いたことがあるかもしれない。 彼の犠牲的精神に富む、広範な知識は、われわれの歴史全体や 古代の遺跡のみならず、文化的・精神的遺産にも深い理解を示している。(中略)実り多い成果をあげたことにより、ウズベキスタン共和国大統領令に基づいて「友好」勲章をさずけられた」そして、最後には「ウズベクの人びともまた、彼を敬愛するがゆえに「ドラム(日本語で先生の意)」とよんでいる」との記載がある。


【夫唱婦随の考古学夫婦】
私もウズベキスタンとは深い関係があり、日本ウズベキスタン協会の会長を務めている中で加藤さんとは何度もお会いした。ものすごく開放的で、底抜けに明るい人柄で、裏表の全くない人でこの人を嫌いな人はいないという方。お酒が大好きで、自分が発掘したカラテパ遺跡の歌まで作った。今年もいくと聞いた時に仲間たちはこの暑い最中に行って大丈夫なのかと随分心配していたが、加藤さんは生前「私の希望は発掘しながらバッタリ死ぬことだ。」と語られていたがまさに発掘現場で94年の人生を閉じられた。夫人の加藤定子さんも服装史の研究家としても有名で、まさに夫唱婦随の考古学夫婦である。

今回の訃報を受け、盛り暑い時期に発掘調査に行かれない方がよかったのではないかというウズベキスタン協会の会員もいたが、先に紹介したように現地で亡くなられたのは天命だったのだろう。ほぼ同じ時期に、ウズベキスタンのカリモフ大統領が亡くなられたが、このカリモフ大統領も加藤さんの事を非常に敬意を表していた。カリモフ大統領も非常に親日で、91年にソ連から独立した際、国づくりのモデルを日本に求めていた。


【行方が注目されるウズベキスタン
カリモフ大統領の後は今の首相が本命とみられているが、ウズベキスタン中央アジアの中心の国であり、万が一混乱が起きるとイスラム原理主義の問題等、他の中央アジアの国への影響も大きい。そういう意味からも次の大統領が誰になるのかということが注目されている。

そのウズベキスタンで歴史、文化、民族、芸術に精通した加藤さんの役割は非常に大きく、「国民の損失」とまでいわれている。日本では文化人類学者・考古学者についてあまり馴染みがないかもしれないが、世界的には大きく報じられている。人柄が非常に良かったということも大きい。私がその意思を継いでというのはとてもおこがましいので、なるべくその意思を担っていけるようにはしていきたい。

※画像は2008年1月に行なわれた嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の新年会でのトークショーの模様。以下は今年の新年会の模様。

最後に、司馬遼太郎氏が「歴史の世界から」(中公文庫)に記された言葉も合わせてご紹介いたします。

文化人類学というのは、学才以外に徳がなければできない学問だと思っている」と始まる序文にて、その”徳”を「仏教の慈悲、キリスト教の愛のようなもの」と説明し、「加藤九祚という研究者は、天性、この学問を耕すことに素質をもって生まれついておられるということに、私などしばし目を見はらされる思いがしている」「世界中のどの文化に属する人がみても、九祚さんの人柄というのはわかってしまうのである」

ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。 

18日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト: 動物写真家 前川貴行様 二夜目音源掲載

f:id:Nobuhiko_Shima:20160721135104j:plain

スタッフです。18日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は先週に続き、動物写真家の前川貴行様をお迎えした2夜目の音源が掲載されました。

動物写真の醍醐味、作品を通して伝えたいこと、これから撮影したい動物。アメリカやアフリカを主な活動場所として、野生動物をテーマに撮影する魅力などについてお伺いする予定です。

次回は囲碁棋士石田芳夫様をお迎えする予定です。なお、以前都知事選でお休みになった影響により石田様の放送は本来の放送時間である25日(日)21:30からと翌日26日(月)19:30-20:00の2日に渡っての放送です。いつもの放送時間とは異なりますのでご注意下さい。

18日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト: 動物写真家 前川貴行様

嶌信彦 人生百景「志の人たち」 お知らせ

f:id:Nobuhiko_Shima:20160721135104j:plain

スタッフです。18日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は先週に続き、動物写真家の前川貴行様をお迎えいたします。

動物写真の醍醐味、作品を通して伝えたいこと、これから撮影したい動物。アメリカやアフリカを主な活動場所として、野生動物をテーマに撮影する魅力などについてお伺いする予定です。

前回の放送音源が只今番組サイトにて公開中です。お聞き逃がしの方はぜひ合わせてお聞き下さい。
クマに魅せられた理由や、アラスカやカナダの極地で撮影する苦労話。山中でクマなどの野生動物と遭遇した時の衝撃や、被写体とどう馴染んでいくかなどにつきお伺いしました。 

国民、企業心理に心づかいを

コラム(財界)

f:id:Nobuhiko_Shima:20160916121430j:plain

 政府・日銀の財政・金融政策は、本当に正しい道を突き進んでいるのだろうか。黒田日銀総裁が登場して大胆な金融緩和策を実行したため、一時は1ドル=80円割れしていた円高は、あっという間に円安に転じた。その後も黒田日銀は大幅な金融緩和を続行、ついにゼロ金利からマイナス金利の導入にいたるまで踏み切った。

 低金利、ゼロ金利、マイナス金利となれば企業や消費者はおカネを借りやすくなり市場にカネがだぶついて、企業は安い金利のうちに設備投資を行い、消費者もおカネを使うようになるだろうとみたのだ。加えて財政面からは東日本大震災もあり災害復旧や公共投資などに惜しみなくおカネを注ぎ込んだ。

 その結果、円は1ドル=80円割れから、一時120円台をのぞくところまで進んだが、肝心の設備投資も消費も盛り上がらなかった。企業の内部留保資金が厚くなっただけだし、円安で輸出増ともならなかった。効果が目立ったのは、外国人観光客が急増し、爆買いをしてくれたことだろう。ただその爆買いも3ヵ月位前にこの欄で指摘したように下火となっている。

 黒田日銀総裁は相変わらず強気で、金融緩和の拡大や物価上昇率2%の目標は貫くと言い続けている。しかし、さすがに日銀や財政当局の内部ではこのまま今の方針を続けると金融機関の体力が弱り、財政健全化の目標も遠のくばかりだと懸念する声が出始めている。このため9月になったらこれまでの政策や効果を再点検すると言い出した。しかし調査、点検して本気で政策を見直す気があるのか。
 
 思うに安倍内閣は「経済が最重要」といいながら政策は日銀にまかせきりできたとしか思えない。日銀の失敗は、頭だけで考えた経済理論で突っ走っており、企業や消費者の心理などをよく研究していないためと思われる。経済と市場は理屈よりも消費者や企業の心理に左右されないのではないか。

 今の消費者は物価が多少安くなったり、おカネが借りやすくなっても消費を増やさないだろう。一番気にしていることは将来の不安なのだ。高齢化に伴う医療費の増大、死ぬまで安心して暮らせる預貯金の額などだ。若者や中年たちはリストラや老後の生活が安心できないのでボーナスがふえてもたとえ金利が低くとも貯金にまわすのだ。

 企業も多くは海外展開しているので、円安になっても国内生産を増やそうとはしない。国民や企業の消費意欲、投資を増やしたいならむしろ金利をあげ利回りのよい商品が出回った方が効果的なのではないか。日銀は経済理論だけを重視するのではなく企業や国民の心理も考えて政策を考えて欲しい。
【財界 2016年9月20日号 第431回】