時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

コラム「虫の目、鳥の目、歴史の目」

中国が唯一の競争相手 米日豪印の「QUAD」で対抗?

アメリカのバイデン大統領は“中国との長期的な戦略的競争”に勝ち抜くため、3月12日に米国、日本、オーストラリア、インドの4ヵ国によるオンライン形式の首脳会談を開いた。アメリカは、この4ヵ国の首脳会談を「QUAD(クアッド)と呼び、この枠組を今後も継続…

首相の長男が官僚幹部を接待 総務省は「そんたく」したのか?

総務省の幹部らが放送関連企業「東北新社」から約40回にわたり接待されていた問題の行方に霞が関の官僚たちは異様な関心を示している。接待側の東北新社の中に菅義偉首相の長男が参加しており、総務省は衛星放送などの許認可権限を持っているからだ。接待を…

中国から東南アジアへ

中国から再び東南アジアへ――日本企業の進出先が一時の中国中心から再び東南アジアへと戻ってきた。東南アジアの経済規模は中国の二割程度だが、米中貿易戦争で中国リスクが高まる半面、東南アジアはミャンマー、ベトナムなど新興国が増え、さらに成長が期待…

日本の国力がどんどん低落 時価総額、国際競争力ランキングなど

日本の国力がどんどん衰退している。国民総生産(GDP)は、まだ世界3位にとどまっているが、個別の競争力の数字をみると、いまや日本の実力は、世界で20~50位の中流先進国の位置にあるといってよい。それなりに居心地がよくインフラも整備されてきたせいか…

学術会議への人事介入は不当

日本学術会議が推薦した105人の新会員のうち、菅義偉首相が6人を除外した問題は、依然大揺れに揺れている。背後には公安警察出身の杉田和博官房副長官の関与があったとされるが、国民の利便に供する改革を旗印に掲げて早く成果を出したかった菅政権にとって…

史上最悪の大統領選挙に  ─トランプ再選でいいのか─

大統領選挙を直前に控えて、トランプ大統領は、新型コロナウイルスに感染してしまった。ウイルスの脅威を軽んじて「私はマスクなどしない」と一貫してコロナウイルスをバカにしていたトランプ大統領が、大統領選で最も大事な最終局面に来てコロナに感染して…

党員投票実施で石破氏にもチャンス イメージ戦略を大きく変えるべきだ

自民党総裁選でメディアは一斉に菅義偉・官房長官の優勢を伝えているが、果たしてそうだろうか。私はむしろ石破茂元幹事長に善戦の芽が出てきたように思う。それは40以上の都府県連で党員投票を実施することになったからだ。 総選挙は国会議員票394票と47都…

強権・強国路線は習近平政権だけか

このところ中国の強権・強国路線が目立ち始め、米・中対立が激化するだけでなく、日本や東南アジア諸国との摩擦も増大している。これは習近平政権の特有の動きなのか、それとも経済、軍事力で大国化した中国の必然的行動なのか──中国にどう対応してゆくべき…

強権中国に足並み乱れる西側陣営

「深い憂慮」から「遺憾」へと言葉を変えた――日本政府によると、この言葉の変化によって中国政府への批判を強めたそうだ。「深い憂慮」は、5月28日の中国の全国人民代表大会(全人代・国会)が「香港国家安全維持法(国安法)」を決めた際に日本政府が対外的…

年々低下のPISAショック  読まず読解力が低落

2019年暮れ、日本の教育界に“PISAショック”という言葉が話題となった。PISAとは、先進国の集まりである経済協力機構(OECD)の国際的な学習到達度調査のことで、数学・科学・読解力の3分野に関するリテラシー(読み取って理解する力)を調査した結果、3分野…

世紀末な兆候を示すコロナ疫病 ─抑え込むまで1年以上か─

政府は3月26日の月例経済報告に合わせ国内の景気判断を「厳しい状況にある」と下方修正した。2013年7月以来続いてきた「回復基調にある」との表現を6年9ヵ月ぶりに削除した。戦後最長とみられていた景気拡大が終わり、日本の景気は後退局面に入っていること…

国際的公益と国益の間でさ迷う小泉環境相 ―石炭火力削減に決断できず―

人気抜群だった小泉進次郎環境大臣が政治家として、右するか左するか、の進路を問われている。課題となっているのは、石炭を燃料とする火力発電所の建設問題だ。日本の火力発電所は高効率で他国の火力発電所に比べCO2の排出量が少なく優等生的存在だった。こ…

英国の欧州離脱は成功なのか ―下手をすれば中流国家に―

「ドイツの靴までなめてすり寄ろうとするのか」――故サッチャー英元首相は、かつてフランスのドイツ寄り姿勢を口汚くこき下ろしたことがある。世界を支配した経験と誇りを持つイギリスにとって、ドイツとフランスが手を結んでヨーロッパを牛耳ろうとすること…

北極海開発に鎬を削る時代に

先日、北極冒険家の荻田泰永さんと対談する機会に恵まれた。荻田さんは北極、南極などの極地の極点に徒歩で向かう極地冒険家だ。しかも単独、徒歩で挑戦し、途中に飛行機などによる物資を補給してもらわない無補給単独徒歩のスタイルを貫いている。2000年に…

まぐまぐのメルマガ「時代を読む」が3年連続「まぐまぐ大賞」2019を受賞しました

スタッフからのお知らせです。 まぐまぐにて2016年12月に配信を開始したメルマガ「時代を読む」がこのたび「まぐまぐ大賞2019」のジャーナリスト部門で2位を受賞した旨が本日発表となりました。まぐまぐ大賞での受賞は2017年のジャーナリスト部門4位、昨年の…

新“三種の神器”は何か

暮らしを豊かにし、生活を便利にしてきた代表的な製品を昔から“三種の神器”と呼び、時代によっていつもシンボルとなるものが生まれてきた。三種の神器をたどると、日本の生活の発展史が見えてきたものだ。 第二次世界大戦が終り成長期に入ってきた1950年代に…

森喜朗氏・小池百合子氏の因縁の対立

東京オリンピックの花形競技・マラソンを行なう場所が突然、東京から札幌に変更されてしまった。JOC(東京五輪組織委員会)の森喜朗会長は「東京は暑いので東京より気温の低い札幌への変更を認めたのは東京都の大英断だ」と小池百合子都知事の決断をホメそや…

米中、香港問題でも対立

■香港で突っ張りあう米中中国は1989年の天安門の大デモの際、軍隊を出動させて鎮圧した。この時、学生を中心に50万人が参加し民主化などを要求した。中国国民は学生らの要求に理解を示したものの、中国政府は市民の民主化、自由化政策には厳しく対応し続けて…

日韓関係を妨げる政と官―大衆感情は好転しているのに・・・― 

なぜか安倍内閣の支持率が落ちない。この数ヶ月の大きな話題といえば、韓国最高裁が日本の第二次大戦中の徴用工問題で違憲判決を下し、賠償を求めて韓国にいる日本企業の資産の差し押さえをめぐる動きだ。これに対し日本は韓国をホワイト国(輸出入の優遇措…

変わらない日本―参院選も刺激にならず―

■名門ドイツ銀行の衰退 世界の銀行が苦しんでいる。そのシンボルが世界最強といわれたドイツ銀行の苦境だろう。1870年に設立されたドイツ銀行は第二次大戦で敗北し廃墟と化した西ドイツの戦後復興と経済成長を基盤から支えてきた。と同時に、欧州経済全体を…

軽視できないツイッター外交 

トランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長の3度目の首脳会談は、トランプ氏のツイッターでのつぶやきから実現するという異例の展開だった。首脳同士の会談設定には、ふつう事務当局同士で会談場所や日時を入念に詰めてから実現するものだが、トランプ流は全く違…

容疑者取調べの全過程を可視化へ ―日本版司法改革で大きく変化―

これまで容疑者の取り調べは、警察や検察によって密室で行なわれていた。この密室の取調べが時に暴走し、容疑者にウソの自白を強要したり、証拠の改竄まで行なわれたりし何度も大きな問題になっていた。それがこの6月1日から容疑者の取調べについては全過程…

一つになれない欧州 ―独・仏の力の衰え― 

欧州連合(EU)の議会選挙が5月下旬(23日~26日)に各加盟国で行なわれ、7月2日に新議会が招集される。5年に1度、各加盟国の直接選挙(比例代表制)で行なわれることになっており、有権者は約4億人と民主国家の中では世界第二位の規模だ。欧州議会は加盟国…

興奮を呼んだはやぶさ2の偉業

最近、日本人を久々に興奮させ、日本の技術のすごさを再認識させた出来事は、4月5日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の作成した小惑星探査機「はやぶさ2」が、最難関とみられていた小惑星「Ryugu(リュウグウ)」のクレーター作りに挑み、世界で初めて小惑星…

5Gが生む新産業革命 ~黒電話から10年毎に進化し5G時代へ~

かつては連絡の手段といえば「手紙」「書状」だった。江戸時代は飛脚に頼んで伝えたい内容を紙に記して届けてもらっていた。近代になると電信や電話が登場し急な用件を伝えられるようになった。 普通の家庭に電話が便利な通信手段として登場してきたのは戦後…

締め付け厳しい習政権 ―政治から経済、文化、報道、海洋進出などまで

習近平政権の国内締め付けが、このところ急速に強まっている。米中貿易摩擦の激化で中国経済の成長が落ち込んできていることもあるが、習近平氏が「新時代中国の特色ある社会主義思想」を打ち出してから、習近平氏の語る方針の一つ一つが党の指導内容を決定…

厚い内部留保は一時の安心 稼いだカネは活用してこそ次へのステップ

おカネを貯めることは上手で好きだが、使い方は慎重で下手くそ――こんな傾向が最近の日本企業の特色となっている。ただ貯めたおカネを新しい技術開発や新規投資にまわさないと日本は世界の競争にどんどん遅れをとることになる。 企業が稼いだ利益から税金や株…

地味な会計検査院でなく ―予算のムダ使いにビシバシ注文を―

2020年の東京五輪・パラリンピックの費用は一体いくらかかるのだろうか、2018年12月に大会組織委員会と東京都が公表した第二弾予算の発表では1兆3500億円が経費の全体像を強調した。しかし、会計検査院では関連経費まで含めると2兆8255億円になると指摘し世…

まぐまぐのメルマガ「時代を読む」がまぐまぐ大賞2018を受賞しました

スタッフからのお知らせです。 まぐまぐにて2016年12月に配信を開始したメルマガ「時代を読む」がこのたび「まぐまぐ大賞2018」のジャーナリスト部門で2位を受賞した旨が本日発表となりました。まぐまぐ大賞での受賞は昨年のジャーナリスト部門4位に引き続き…

移民はNOか 安い労働力確保の受け入れは身勝手?

※メールマガジン まぐまぐ”虫の目、鳥の目、歴史の目” の定期配送は毎月第二金曜日となっておりますが、今月は嶌が気になるトピックスとして出入国管理法改正案(略称・改正入管法)に関するコラムを本日お届けしました。本改正案は11月27日に衆議院を通過し…

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書籍情報
日本人の覚悟

日本人の覚悟―成熟経済を超える

(実業之日本社)
【著】嶌 信彦


日本の「世界商品」力

日本の『世界商品』力

(集英社新書)
【著】嶌 信彦

     
首脳外交

首脳外交-先進国サミットの裏面史

(文春新書)
【著】嶌 信彦


 
嶌信彦の一筆入魂

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(財界研究所)
【著】嶌 信彦


ニュースキャスターたちの24時間

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(講談社)
【著】嶌 信彦
       

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