時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

7月2日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲストに綾戸智恵様(ジャズシンガー)をお迎え

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スタッフです。7月2日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)はジャズシンガーの綾戸智恵様をお迎えし、3歳の頃、紙の鍵盤のピアノとの出会いから「ピアノごっこ」を始めたという綾戸様。小学生の頃、音楽に興味を持つキッカケになった曲についてや、恩師との出会いなどについてお伺いする予定です。

綾戸様が6月21日に新たなアルバム「DO JAZZ Gokko」を発売されました。綾戸様のオフィシャルサイトではサイン付のアルバムを購入いただけます。

SHOP まいど - 綾戸智恵様オフィシャル・ウェブサイト

トランプ外交に翻弄されるな

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世界を惑わせているトランプ外交の特色とその濃淡が徐々にはっきりしてきた。

■従来の価値観では測れないトランプ
第一に明確化させたのが反TPP(環太平洋パートナーシップ協定)である。オバマ政権時代は、TPPの旗振り役を任じ、アジア・太平洋貿易の新しいルール作りを目指しているようにみえた。

自由化・反保護主義を基軸にアメリカの競争力が強い農業や知的財産などの分野で日本や中国・アジアに切り込む狙いがあったと思われる。しかし、トランプ大統領はTPP反対を明言し、今後の貿易協定は多国間ではなく二国間で“取引き”したいと言い出したのである。

第二は、オバマ政権時代は人権や環境など地球的価値観に共鳴し、21世紀の中・長期的環境問題のルール作りに理解を示していたし、リード役になる心づもりはあったようである。特に人権については、北朝鮮や台頭しつつあったイスラム国のふるまいに対し強く牽制していた。しかし、そのやり方は外交的対応が中心で直接的な対峙ではなかった。いわば、アメリカの伝統的価値観に則った手法であり、日本やEUにはわかりやすかった。

ところがトランプ政権になると“アメリカ・ファースト”を唱え、特に当初は白黒のメリハリをはっきりつけた物言いと手段をとったりしたので、世界中が混乱した。たとえば対中外交では、これまでの“一つの中国”論に対して「誰がそんなことを決めた」と言い、就任したばかりの台湾の蔡英文総統にお祝いメッセージを送り、アメリカに招待したりした。アメリカが一つの中国を否定するような言い方をしたのは、1970年代の米中国交回復以来、初めてのことだった。このため中国と台湾を分けて付き合っていた世界の国々、特に日本を驚かせた。

また、環境問題で中長期の地球環境問題の対応を取り決めたパリ協定に対しても参加しないと言い出した。これにはドイツのメルケル首相も、地球的問題の価値観を共有できない国は同盟国とは言い難いという趣旨の発言をし、世界に波紋を投げかけた。

さらにシリアへの突然の空爆もトランプの“やる時はやる”姿勢を示したものとして、アメリカ外交の読み方を難しくさせた。

■再び日米貿易摩擦も?
第三は日本をアジアの同盟国と位置づけ、尖閣問題などで時折り中国の対米貿易黒字の巨額さを取り上げ、アメリカ産品の購入増大や対米投資の増額を要求していることだ。

ちなみにアメリカの貿易赤字は、対中国赤字が3470ドルと断トツに多く、日本は第2位で689億ドル、ドイツが649億ドル、メキシコが632億ドルと続いている。

このため、一時は中国を為替操作国と断定し、4月に習近平主席が訪米した際に「貿易不均衡を是正する“100日計画”を策定することで合意した」と発表した。また中国だけでなく日本に対しても貿易不均衡の是正策を具体的に求めてくる可能性も強い。日米間では貿易摩擦が課題となることは久しくなかったが、日本の円安傾向などについて恣意的な動きと捉えられたりすると再び日米貿易摩擦が厄介な課題になってくるかもしれない。

このほかにもメキシコに工場を作り、安い労働力とメキシコからの対米輸出の安い関税率を利用した企業の行動についても、企業名をあげて批判してきている。トランプ大統領の何をしでかすかわからない行動が数多くあるだけに日本企業も戦々恐々といった体である。

■対北朝鮮外交でカヤの外にならないか
最も気になるのは、対北朝鮮問題だろう。偶発的な事件から戦争になる可能性は「50%以上」という専門家が多い。北朝鮮がアメリカまで届くICBM大陸間弾道ミサイル)、さらには核の開発に成功したら、とてつもない大きな“弱者の脅し”を仕掛けてくる可能性もあるわけで、その時のトランプ大統領の対応がシリア爆撃のような先制攻撃の形で出てきたりすると本格的な戦争となり、中国も日本も巻き込まれる危険があるわけだ。

このため、北朝鮮に強い影響力を持つ中国の出方が注目されているが、中国がどこまで北朝鮮に圧力をかけて思いとどませられるのか、読み取りにくいのが実情なのだ。


米朝高官同士が直接接触!?
そんな中、アメリカは北朝鮮に人質となっているアメリカ人救出のため、ひそかに北欧でアメリカと北朝鮮の高官が接触したようだ。1970年代の突然のニクソン訪中による中国との和解を思い起こさせるが、トランプ大統領なら頭越しに有利なディール(取引)外交を行なう可能性も大きい。

ニクソン訪中で日本は対中国の外交を大きく変えたが、トランプ大統領と北朝鮮の接触に対し日本はどう向き合うのか。アメリカは対北朝鮮外交のカードをすべて机の上に出してあたるといわれているが、日本には手持ちのカードは少ない。結局、トランプ大統領に振り回されてついてゆくしかないのだろうか。せめて国民には日々の動きを正確に知らせて外交判断をしてもらいたいものだ。


■トランプ外交の法則性を読み取れ
トランプ外交は突然驚くようなことをしているようにみえるが、その本質はかつての価値観とは一線を画したアメリカ・ファーストの取引外交に真骨頂があると思える。トランプ大統領がいつ・どんなディールでアメリカ第一を勝ち取ろうとしているのか。当初言明していたことを変える可能性も多々あることもわかってきた。

対中方針なども随分とやわらかくなっている。口で厳しいことを言っておいて、相手が姿勢を変えたら柔軟な対応に変える幅もあるということも知っておいた方がよい。

その意味で、トランプ大統領の発言と行動、方針には常に目を凝らしておかなければなるまい。また、アメリカ・ファーストと日本の国益が合致しないときの方策も考えておくべきだろう。あわてて追随ばかりしていると、結局日本の信用を世界で落とすことになろう。
【Japan In-depth 2017年6月23日】

画像:Flickr Trump by IoSonoUnaFotoCamera

明日開催 シルクロード・ウズベクや京都府舞鶴市の魅力を知ろう~加藤前ウズベク大使ご夫妻などをお招き~

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スタッフです。いよいよ明日嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の2017年の総会を18時から東京日比谷の日本プレスセンターで開催します。

総会終了後18時30分から昨年8月まで日本の駐ウズベク大使を務められた加藤文彦ご夫妻(元通産省)をお招きし、嶌との対談にてウズベクでの生活の話をお伺いいたします

加藤様在任中には安倍総理が訪問され、中央アジアに注目が集まりました。ウズベキスタンは、紀元前4世紀にアレキサンダー大王が制圧するなど歴史も古く、いまなお当時のシルクロードが現存するなど人気の観光地です。

最近、直木賞芥川賞にダブルノミネートで注目の作家・宮内悠介様の話題の書籍「あとは野となれ大和撫子」(角川書店)ではアラル海が舞台となっており、多くの作家、写真家なども魅了している土地です。

大使在任中は非常にお忙しい生活を送られていたようですが、奥様とご一緒に現地の生活を楽しまれたと伺っております。

トップ画像は昨年8月に国際交流基金の派遣でウズベキスタンを訪れた際に撮影されたもの。中央が加藤前大使、右端が真弓夫人。

ウズベキスタン協会は発足して実質20年になりますが、ここ数年のウズベクの変化は目を見張るものがあります。対談では、若い人や市民の生活など、また対日感情の動きや加藤ご夫妻がウズベク生活をどのように楽しんだかについても具体的にお話をお伺いする予定です。

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画像:京都府舞鶴市の五老ケ岳から見た舞鶴

対談後、昨年の総会にて引き揚げの様子等に関してお話いただいた、京都府舞鶴市 スポーツ振興課 課長 小谷裕司様より舞鶴市におけるウズベキスタンとの交流に関してお話いただく予定です。舞鶴市は先日、2020年の東京オリンピックパラリンピックにおけるウズベキスタン共和国のホストタウンに決定し、舞鶴市では学校給食にウズベク料理を出すなど、さまざまな交流をされています。

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画像:舞鶴引揚記念館に展示されているユネスコ世界記憶遺産に登録されている国の地図。ウズベキスタンは現存する最古のコーランが登録されている。

総会後の対談等には一般の方のご参加も可能ですので、ウズベキスタン中央アジアシルクロードにご興味をお持ちの方など、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています

【開催概要】

[日 時]6月28日(水)18時30分開始 20時終了予定
※18時より日本ウズベキスタン協会の総会を行なっておりますため、開始時刻が若干遅れる場合がありますのでご了承ください。

[場 所]日本プレスセンター 9階 東京都千代田区内幸町2-2-1<

[交 通]東京メトロ 千代田線・日比谷線 霞ヶ関駅 C4

     東京メトロ 丸ノ内線 霞ヶ関駅 B2

     都営三田線 内幸町駅 A7
     ※駐車場はありません。

[会 費]1000円(当日受付にてお支払いください)

[申込先]NPO日本ウズベキスタン協会まで

     電話(03-3593-1400)、ファックス(03-3593-1406)、

     メール(jp-uzbeku@nifty.com

     ※満席になり次第受付終了

今週水曜に加藤前ウズベク大使ご夫妻をお招きした対談と舞鶴市のウズベクとの取組みを伺う会を開催

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スタッフです。嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の2017年の総会を今週水曜日18時から東京日比谷の日本プレスセンターで開催します。

総会終了後18時30分から昨年8月まで日本の駐ウズベク大使を務められた加藤文彦ご夫妻(元通産省)をお招きし、嶌との対談にてウズベクでの生活の話をお伺いいたします

加藤様在任中に安倍総理が訪問されるなど、なかなかお忙しい生活だったようですが、奥様とご一緒に現地の生活を楽しまれたと伺っております。

世界中が混乱している中で、イスラム教のウズベクなど中央アジア5カ国は比較的平穏でヨーロッパ人などのシルクロード旅行者が増えて人気となっています

ウズベキスタン協会は発足して実質20年になりますが、ここ数年のウズベクの変化は目を見張るものがあります。対談では、若い人や市民の生活など、また対日感情の動きや加藤ご夫妻がウズベク生活をどのように楽しんだかについても具体的にお話をお伺いする予定です。

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画像:京都府舞鶴市舞鶴赤レンガ倉庫群。昨年公開された映画「海賊と呼ばれた男」のロケが行なわれた場所でもある。

対談後、昨年の総会にて引き揚げの様子等に関してお話いただいた、京都府舞鶴市 スポーツ振興課 課長 小谷裕司様より舞鶴市におけるウズベキスタンとの交流に関してお話いただく予定です。舞鶴市は先日、2020年の東京オリンピックパラリンピックにおけるウズベキスタン共和国のホストタウンに決定し、舞鶴市では学校給食にウズベク料理を出すなど、さまざまな交流をされています。

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画像:舞鶴引揚記念館に展示されているユネスコ世界記憶遺産登録証明書。シベリア抑留と引き揚げ関係資料『舞鶴への生還 1945-1956 シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録』が2016年10月10日に登録された。

総会後の対談等には一般の方のご参加も可能ですので、ウズベキスタン中央アジアシルクロードにご興味をお持ちの方など、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています

【開催概要】

[日 時]6月28日(水)18時30分開始 20時終了予定
※18時より日本ウズベキスタン協会の総会を行なっておりますため、開始時刻が若干遅れる場合がありますのでご了承ください。

[場 所]日本プレスセンター 9階 東京都千代田区内幸町2-2-1<

[交 通]東京メトロ 千代田線・日比谷線 霞ヶ関駅 C4

     東京メトロ 丸ノ内線 霞ヶ関駅 B2

     都営三田線 内幸町駅 A7
     ※駐車場はありません。

[会 費]1000円(当日受付にてお支払いください)

[申込先]NPO日本ウズベキスタン協会まで

     電話(03-3593-1400)、ファックス(03-3593-1406)、

     メール(jp-uzbeku@nifty.com

     ※満席になり次第受付終了

画像トップは、昨年8月に嶌が国際交流基金中央アジア文化交流ミッション」にてウズベキスタンを訪問した際にサマルカンド・レギスタン広場にて参加された方々の集合写真。画像後方右から二番目が加藤元大使。

カタールの嵐

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 中東・湾岸地域の情勢は、ちょっと目を離すと複雑化、混迷化し、わけがわからなくなる。最近の注目はカタールだ。

 カタールアラビア半島東部に位置しサウジアラビアからアラビア湾に突き出ている秋田県並みの面積を持つ小国。日本人には1993年のサッカー・ワールドカップアジア予選で、勝てばW杯初出場が決まるイラク戦で時間切れ寸前にゴールされた“カタールドーハの悲劇”が今も語り継がれている。天然ガスの確認埋蔵量では世界3位、日本のLNGガス輸入相手国としても3位の親日国だ。アラビア語圏では大きな影響力を持つ放送局アルジャジーラの本社があることでも有名だ。

 そのカタールが6月、サウジアラビアバーレーンアラブ首長国連邦など湾岸3ヵ国とエジプト、イエメン、モルディブなどイスラム圏計6ヵ国から断交を宣言された。6ヵ国はカタールによるテロリストへの支援やイランとの友好関係を理由にあげており、特にイスラム主義組織「ムスリム同胞団」やイスラム国を支援していると批判しているようだ。

 カタールアラビア湾を隔ててイランの真向かいに位置し、安全保障の上からイランと友好関係を保ちたい事情があるとみられるが、現在イランとサウジアラビアは断交状態にありカタールは板ばさみ状態に陥っているのだ。

 もともとペルシャ湾岸地域の中東諸国は、米・英・仏などの欧米諸国と友好関係にあった。70年代の石油危機が起こるまでは欧米資本のエクソン、シェル、シェブロンなど“セブンシスターズ”と呼ばれる大手メジャーが採掘、生産、輸送、精製、販売に至る全段階を垂直的に握り、中東産油国などを牛耳っていた。

 それが70年代の中東戦争イラン革命などから中東産油国が石油利権を取り返し、消費国に直接原油を売り始めるようになる。特に60年代に創設した石油輸出国機構(OPEC)が70年代に入って実権を握るようになってからは価格決定権や販売権まで握り、90年代まではメジャーに代わりOPECが実質的支配者になっていった。

 しかしOPECの中も一枚岩で協力する体制を作れず、年が経つにつれ内部分裂、抗争が激しくなってきたのである。まずペルシャ系の大国イランが、イスラム原理主義的な立場をとり、核開発などを目指すようになってきたため、アラブ諸国や欧米資本との対立が激しくなってくる。イランと大規模な石油化学プロジェクトを推進していた日本は、仲介役を期待されたが手に負えず、結局イランから手を引くのだ。しかもイランとイラクが油田を巡って戦争を始め、イラクフセイン大統領が中東の盟主になろうと野心を持ったことから中東全体を巻き込む湾岸戦争にまで発展する。

 一方で、チュニジアから起きた“アラブの春民主化運動(ジャスミン革命)は、中東の大国・エジプトのムバラク政権やリビアカダフィ政権を倒し、さらにシリア、イエメンなどにも波及していった。そこへイスラム原理主義を掲げ、国境を越えたイスラム国の設立を目指すイスラム原理主義運動やトルコ、イラク、イランの3カ国にまたがるクルド人の建国運動も絡んで、いまや中東は大動乱時代に陥っているのが実情だ。

 しかも新しい地下資源・シェールオイル・ガスを手にしたアメリカは、紛争地帯の中東から徐々に手を引きつつある。

 中東、アフリカから始まった動乱の嵐は遂にカタール、サウジ、イエメンとアラビア半島の端まで押し寄せてきた。小国カタールとサウジなど6ヵ国との断交は、もはや民族や宗派の違いも関係なくなってきたようにみえる。アメリカと固い同盟関係にあれば、「日本は大丈夫だ」などといつまでも言ってられるのだろうか。
【電気新聞 2017年6月23日】

画像:FlickrView from my room in Doha by Joi

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:国谷裕子様(キャスター) 2夜目 音源掲載

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スタッフです。昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)にキャスターの国谷裕子様をお迎えした二夜目の音源が掲載されました。10日間の限定公開です。

激動の時代にワールドニュースのキャスターを担当してきた国谷様が心機一転。多岐に渡るジャンルを扱う番組「クローズアップ現代」を担当する決意をした理由や、「クローズアップ現代」でキャスターとして拘ってきたことなどについてお伺いしました。

前回の子どもの頃から海外を行き来する生活していた国谷様がアメリカの大学を卒業後、帰国して日本の会社に就職するもすぐに退社し、世界一周旅行に出かけたこと。その後ジャーナリムの世界に興味を持つようになっていった経緯について伺った放送は水曜正午までお聞きいただけますので、お聞き逃しの方は合わせてご利用いただけると幸いです。

国谷様の書籍が好評発売中です。本書は先週号の週刊文春などさまざまな媒体の書評で紹介されております。

今回は同時期に取材していた嶌とキャスター対談が実現しました。嶌は現在のTBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」の時間に放送されていた「ブロードキャスター」に1997年末まで7年間にわたりメインキャスターならびにコメンテーターとして出演していました。番組には企画としても携わり、実は人気コーナーの「お父さんのためのワイドショー講座」というネーミングは嶌が名づけたものでした。ニュース創成期のテレビが活況だった時代のニュース番組の裏側を記した「ニュースキャスターたちの24時間」は今読んでも興味深い内容が記されている本です。ご興味をお持ちの方は、古書のみの販売ですが一読いただけると幸いです。

次回は、ジャズシンガーの綾戸智恵様をお迎えする予定です。

28日 加藤前ウズベク大使ご夫妻をお招きした対談と舞鶴市のウズベクとの取組みを伺う会を開催

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スタッフです。嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会の2017年の総会を6月28日(水)18時から東京日比谷の日本プレスセンターで開催します。

総会終了後には、18時30分から昨年8月まで日本の駐ウズベク大使を務められた加藤文彦ご夫妻(元通産省)をお招きし、ウズベクでの生活の話をお聞きしたいと思っています。

加藤様在任中に安倍総理が訪問されるなど、なかなかお忙しい生活だったようですが、奥様とご一緒に現地の生活を楽しまれたと伺っております。

世界中が混乱している中で、イスラム教のウズベクなど中央アジア5カ国は比較的平穏でヨーロッパ人などのシルクロード旅行者が増えて人気となっています

ウズベキスタン協会は発足して実質20年になりますが、ここ数年のウズベクの変化は目を見張るものがあります。対談では、若い人や市民の生活など、また対日感情の動きや加藤ご夫妻がウズベク生活をどのように楽しんだかについても具体的にお話をお伺いする予定です。

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画像:京都府舞鶴市五老岳からの舞鶴湾の眺め。引き揚げで舞鶴港に帰国された方々は、この入り江を通って舞鶴港に上陸された。

対談後、昨年の総会にて引き揚げの様子等に関してお話いただいた、京都府舞鶴市 スポーツ振興課 課長 小谷裕司様より舞鶴市におけるウズベキスタンとの交流に関してお話いただく予定です。舞鶴市は先日、2020年の東京オリンピックパラリンピックにおけるウズベキスタン共和国のホストタウンに決定し、舞鶴市では学校給食にウズベク料理を出すなど、さまざまな交流をされています。

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画像:駐日ウズベキスタン共和国特命全権大使のファルフ・トゥルスノフ氏が昨年11月に舞鶴市を訪れた際に倉梯第二小学校にて給食に出されたウズベク料理を生徒とともに楽しまれた。舞鶴市ホームページより。

総会後の対談等には一般の方のご参加も可能ですので、ウズベキスタン中央アジアシルクロードにご興味をお持ちの方など、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています

【開催概要】

[日 時]6月28日(水)18時30分開始 20時終了予定
※18時より日本ウズベキスタン協会の総会を行なっておりますため、開始時刻が若干遅れる場合がありますのでご了承ください。

[場 所]日本プレスセンター 9階 東京都千代田区内幸町2-2-1<

[交 通]東京メトロ 千代田線・日比谷線 霞ヶ関駅 C4

     東京メトロ 丸ノ内線 霞ヶ関駅 B2

     都営三田線 内幸町駅 A7
     ※駐車場はありません。

[会 費]1000円(当日受付にてお支払いください)

[申込先]NPO日本ウズベキスタン協会まで

     電話(03-3593-1400)、ファックス(03-3593-1406)、

     メール(jp-uzbeku@nifty.com

     ※満席になり次第受付終了

画像トップは、昨年8月に嶌が国際交流基金中央アジア文化交流ミッション」にてウズベキスタンを訪問した際にティムール博物館を訪れた際に参加された方々との集合写真。画像右が加藤元大使、嶌。

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嶌信彦の一筆入魂

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ニュースキャスターたちの24時間

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