時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

昨日のBS-TBS「週刊報道LIFE」よりウズベキスタン特集

スタッフです。
昨日嶌が出演したBS-TBS「週刊報道LIFE」 (21:00-21:54)にて、1996年に放送されたTBS「報道特集」の映像が流れました。報道特集をご覧になった実際にウズベキスタンでナボイ劇場建設に携わられた方々より上映会のご要望を受け、集ったことが今日のNPO法人日本ウズベキスタン協会設立のきっかけとなった番組です。

昨日の放送の一部をご紹介いたします。
96年当時のオペラハウス「ナボイ劇場」の客席。
このナボイ劇場は満州からシベリア抑留として強制連行された工兵の方々が現地のウズベク人と協力してロシア革命30週記念にふさわしいオペラハウスを作るという命令の元、期限までに作り上げられた劇場です。当時の日本人の仕事ぶりが勤勉である事や、66年のタシケント地震に周りの建物は倒壊している中、ナボイ劇場はびくともせず避難所として活用されました。それらの事から、ウズベキスタンの方々に日本人伝説が語り継がれ、91年にソ連独立した際の国づくりを日本に学び、今なお多くの留学生が日本に学びに来ています。

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ナボイ劇場建設に携われた方々は帰国後集まって温泉旅行などに行かれていました。

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隊長の永田行夫様にお話をお伺いした際の映像。
永田様は当時24歳の若さで隊長に。素晴しい方が隊長だったからこそ、隊もまとまり、収容所(ラーゲル)が思想教育に侵されることがありませんでした。

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劇場内部の素晴しい彫刻

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劇場壁面のプレートに書かれている日本兵捕虜という言葉をカリモフ大統領がウズベキスタンと日本は戦争しておらず彼らは恩人であることから捕虜と書いてはならないということから日本国民に変えられました。

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25日未明(日本時間)に安倍首相はこの劇場や日本人墓地を訪れました。ご一緒に行かれた安倍昭恵様は日本ウズベキスタン協会の会員でもあり、協会のイベントで実際に永田様のお話を聞かれております。

嶌が9月30日に発売した新著ノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」にてより詳細に満州から抑留された工兵がウズベク、ロシア人にも感謝された波乱万丈のオペラハウス建設秘話が描かれております。

ぜひ秋の夜長にお読み頂き、多くの方にこの事実を語り継いでいただけると幸いです。

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