容疑者取調べの全過程を可視化へ ―日本版司法改革で大きく変化―
これまで容疑者の取り調べは、警察や検察によって密室で行なわれていた。この密室の取調べが時に暴走し、容疑者にウソの自白を強要したり、証拠の改竄まで行なわれたりし何度も大きな問題になっていた。それがこの6月1日から容疑者の取調べについては全過程を録音・録画(可視化)することが義務づけられることになった。「自白こそ最大・最強の証拠」とされていた従来の捜査と刑事事件のあり方が大きく変わるきっかけになりそうだ。
実は、元々は経済記者だった私が、どういうわけか2010年に発足した法務省の「検察の在り方検討会議」(千葉景子元法相、司法関係者8人、有識者6人)の有識者委員に選ばれたことからこの問題に関わることになった。そして、発足から10年目にして、取調べの可視化が実現したことにある種の感慨を覚える。
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続きに掲載されている本記事の見出し
■村木厚子さんの事件がきっかけ
■大阪地検が証拠隠滅などを主導
■自白主義から証拠主義重視へ
■大阪地検の失態から司法改革へ
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