時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

50減少なら安倍責任論浮上か

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 安倍内閣の“一強体制”継続を狙った安倍首相による突然の衆院解散・総選挙は、当初の首相の目論見とは違って政界に大きな波紋を投げかけた。まず小池百合子氏率いる新党「希望の党」を生み、民進党が解党。民進は希望に合流する保守グループとリベラル派による立憲民主党設立へと動く政界再編劇にまで発展した。これで日本の政界は自民・公明の政権グループと穏健保守を標榜する希望・民進日本維新の会グループ、リベラル路線を歩む立憲民主党にこれに協調する共産・社民党グループに分かれた格好になる。

 やはり大きな衝撃は、東京都議選自民党を惨敗に追い込み大勝利した小池氏が国政の場にも「希望の党」の名で進出したことだろう・・・

 

続きは、本日配信のメールマガジンまぐまぐ」”虫の目、鳥の目、歴史の目”にてご覧ください。(初月無料)

 

続きに掲載されている本記事の見出し
・「さらさらない」発言で「希望」も伸び悩み
民進党は解党へ

 

15日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:沼津港深海水族館館長 石垣幸二様 二夜目

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15日TBSラジオ嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:沼津港深海水族館館長 石垣幸二様

スタッフからのお知らせです。15日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は、ゲストに沼津港深海水族館館長の石垣幸二様をお招きした二夜目をお届けする予定です。

「魚のスペシャリストになりたい」と海外への憧れと海への愛着から起業。人との巡り会いから世界28カ国の水族館に希少な海洋生物を納入するまでになった経緯などについてお伺いする予定です。ご期待下さい。

前回伺った「海の手配師」と呼ばれ、国内はもとより世界各地から海洋生物の受注を受け、捕獲から発送までを請け負うビジネスについては現在番組サイトにて来週水曜正午まで音源をお聞きいただけます。

なお、石垣様は様々な書籍を監修・上梓されていらっしゃいます。その、一部をご紹介いたします。

―総選挙で日本の政治は変えよう― パッとしなかった安倍政権の5年

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 総選挙の時期と“ポスト安倍”の議論が段々熱を帯びてきた。

 総選挙については、衆院現議員の任期切れとなる2018年12月末までのいずれかの時期になる。ただ、これまでの“安倍一強時代”とは違い、都議選の大敗と内閣支持率の急落、そしてその後の支持率上昇が必ずしも思わしくないことから、選挙時期を安倍首相自身が自由に選べる状況でなくなってきている。

 内閣支持率ができれば45%位あり、野党が混乱し続け、自民党内にもまだポスト安倍の対抗馬が頭角を現わす前――などの条件がないと、総選挙勝利、安倍体制継続が確実とはいえなくなってきているのだ。しかも都議選敗北の原因が自民党の驕りや自民党への飽きにあるだけではなく、安倍首相個人への不人気も重なっているため、“勝てる選挙の時期”を選ぶ事が厄介になっている。

 いまのところ、10月10日公示、22日投票で調整しているが、追い込まれた選挙のイメージを出したくないため9月解散を決断したようだ。内閣支持率が高い時に実施して勝利し、2020年以降までの首相三選を決めたいところだろう。ただ選挙の大儀名分がいまひとつで、勝つことだけを優先して日を選んだ“覇道”選挙の批判もある。この批判が国民的広がりになるかどうかが今後の焦点だろう。

 ポスト安倍もまだはっきりしない。本命・対抗には石破茂岸田文雄政調会長麻生太郎財務相の名が取沙汰されているが、安倍氏と真っ向勝負の雰囲気はない。野党では小池都知事都民ファーストの国政版である国民ファーストが都議選の時のように人気を盛り返し与党の過半数割れにもってゆけるかどうかだ。その場合も現党首の若狭勝議員ではなく小池都知事が新党の党首に戻らないと盛り上がるまい。(※)選挙までに政治、経済、安保、外交などの大きな方針をまとめ、良いブレーンを集めることが大事だ。そうした動きが選挙とは別に日本の政治を活気づけることにもつながろう。

 いま新しい政治勢力として新鮮味があり、大化けする可能性があるのは民進党ではなく、小池新党ではなかろうか。小池氏に対しては、いろいろな批判もあるようだが、あのバイタリティーと一人で新しい道を切り開いてきた力量は今の政界では一番だし、実績もある。

 ただ、まだ何となく頼りなくみえるのは、“小池保守政治”の軸、原点、哲学がよくみえないためだろう。築地も豊洲も生かすといった器用な政治戦術ではなく、この地盤沈下している日本をどう引上げ、世界の役に立てるかについて熱く語って欲しい。このことは他の首相候補も、民進党にも同様に望まれていることだ。

【補足】本コラムは選挙日程発表前に入稿し、3日発売号に掲載されたものです。
(※)入稿時には政党名が決まっておりませんでしたが、9月25日に「希望の党」の立ち上げならびに、小池氏が代表に就任する旨を発表しています。

【財界 2017年10月17日号】

※画像は、首相官邸サイト9月25日に行なわれた安倍内閣総理大臣記者会見の模様より


 明日公開する有料メルマガ嶌信彦「虫の目、鳥の目、歴史の目」では、衆院選に関する情報をアップデートし、これまでの経験から紐解いた考察をお届けする予定です。初月無料ですので、この機会にご登録ください。

8日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:沼津港深海水族館館長 石垣幸二様 音源掲載

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8日TBSラジオ嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:沼津港深海水族館館長 石垣幸二様

スタッフからのお知らせです。8日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は、ゲストに沼津港深海水族館館長の石垣幸二様をお招きした音源が番組サイトに掲載されました。期間限定で来週水曜正午までお聞きいただけます。

「海の手配師」と呼ばれ、国内はもとより世界各地から海洋生物の受注を受け、捕獲から発送までを請け負うビジネスについてお伺いいたしました。

次回15日も引き続き石垣様をゲストにお迎えし、「魚のスペシャリストになりたい」と海外への憧れと海への愛着から起業。人との巡り会いから世界28カ国の水族館に希少な海洋生物を納入するまでになった経緯などについてお伺いする予定です。ご期待下さい。

なお、石垣様は様々な書籍を監修・上梓されていらっしゃいます。その、一部をご紹介いたします。

EV車への大革命 ―ガソリンエンジンは時代遅れに!?―

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 日本はまだ圧倒的にガソリン自動車が主流で、電気自動車(EV)へ大転換する気配は見えていない。しかし世界は違う。着々とEV車へと動いており、自動車産業に革命的変化を起こす可能性すらささやかれている。日本と世界のEV車への動きはあまりにも違っている。日本は遅れていて大丈夫なのか。世界の動きと日本の実情を比べてみた。

 ガソリン車からEVへの転換を表明しているのは欧州と中国が中心だ。今年夏、イギリスとフランス政府が2040年までにディーゼル車やガソリン車の新車販売を禁止すると発表し、世界を驚かせた。

 今年9月初旬にドイツで開かれた「フランクフルト国際モーターショー」では、欧州の自動車メーカー各社はEV車の品揃えを大幅に増やす方針を相次いで明らかにした。例えばドイツのBMWは、モーターショーにスポーツカータイプや19年発売予定の「MINI(ミニ)」のEVなどを出品。同じくドイツのVWフォルクスワーゲン)もEVの試作車を出品した。


―欧州、中国はEVにシフトへ―

 2017年現在、EVのシェアが高い国は圧倒的にヨーロッパで、首位はノルウェーの28.8%、2位はオランダの6.4%、次いでスウェーデン3.4%、フランス1.5%、イギリス1.4%などとなっている。アメリカは0.9%、ドイツは0.7%、日本は0.6%と低い。アメリカではEVメーカーのテスラが急成長しており、GMの「シボレー・ボルト」なども伸びているという。日本では三菱自動車が世界初の量産電気自動車「i-MiEVアイミーブ)」を発表するなど健闘しているが、欧州の勢いの比ではない。

 調査会社のIHSマークイット社によると2016年の世界の自動車販売台数は9311万台で、うちガソリン車76%、ディーゼル車20%、ハイブリッド車2.6%でEV車はまだ0.5%でしかない。しかし2025年になると同調査で販売台数が1億1034万台と予測し、うちガソリン車は54%に急落。ディーゼル車も14%で、ガソリンと電気を使うハイブリッド車が23%、EVは3.4%になるという。


―背景は中国の環境問題―

 こうしたEV車への移行の背景にあるのは環境問題だ。英・仏は2040年までにガソリン、ディーゼル車を禁止したのも、中国が国内の環境問題対策からCO2を排出するガソリン車の規制方針を打ち出しているからだ。中国は今年天津で開いた自動車産業フォーラムで「中国もガソリン車やディーゼル車を規制するロードマップ(計画表)を作る」と発表。当面はEVや プラグインハイブリッド(PHV)を中心とする新エネルギー車(NEV)に力を入れてゆくと発表している。中長期計画によると、2016年には50万台だったNEVを25年には700万台にしたいとしている。

 中国の自動車新車販売は2016年で2800万台。アメリカの1.6倍、日本の5.6倍にあたり、今後の自動車市場の中心は中国になることが確実だ。このため独VWや米フォード社、米テスラ社も中国との合弁会社を設立。現地生産を決めている。また中国も外資の出資規制を緩和し、公害規制に本格的に乗り出す方針とされる。いわば今後の大市場となる中国の方針転換が目ざとい欧州車などのガソリン、ディーゼル車の廃止方向へと動かしているのだ。

 日本はルノー・日産グループがいち早く中国市場に電気自動車の投入をはかっており、ホンダがこれに続いているが、まだ日本勢の存在感は小さい。肝心のトヨタが電気とガソリンエンジンを組み合わせたハイブリッド車で一時世界を席巻し始めたが、ハイブリッド車は新エネルギー車と認められないため、トヨタも中国へ電気自動車の攻勢をかける体制を組み始めた。

 

―部品メーカーも大構造変化へ―
 ただ、本格的にEV車が中心になってくるとこれまでのガソリン車中心だった自動車産業の構造が大転換することになる。これまではガソリンエンジンが自動車を動かす柱になっていたため、ガソリンエンジンのための自動車部品の研究がずっと続けられていたし、自動車関連メーカーは部品メーカーの存在なくして成り立たなかった。

 ガソリン車の部品は一台あたり3~4万点前後になるといわれ、自動車産業の膨大な裾野を作っていた。それがEVになると部品点数は半分位に減るといわれ、形や構造もガソリン車とは一変するだろうという。当然ながら部品メーカーの集約やリストラも起こってくることになる。また、従来の部品メーカーだけでなくすでにテスラとリチウムイオン電池を共同開発しているパナソニックのように電機業界の参入も考えられるし、現にグーグルなどが参入する方針を明らかにしている。

自動車産業の構造革命だ!―
 電気自動車に変わってゆくことは、これまでの自動車業界の地図を大きく塗り変え、部品メーカーの淘汰が起こってくることを意味しよう。また従来とは部品の形や構造も変わってくるので自動車のスタイリングにまで変化を及ぼすことになる。この大変革にいち早く目をつけ、新しい自動車の形をどのようにして目指すのか――日本の自動車業界は大変な変動の中に巻き込まれることになる。

また従来のガソリンスタンドも縮小、廃止され電気を注入するスタンドや、電池を取り換えて走る車も出てこよう。となるとスタンドはガソリンを入れるよりもEV用の電池を供給する場になるかもしれない。おそらく20~30年後の自動車のあり方、形状、産業は大変化を遂げよう。どの社が今から変化の動きをかぎつけて準備してゆくか――自動車業界は電機業界も巻き込んで大動乱、大変革の時代を迎えることになりそうだ。

 なお。日本国内で電動車といえばゴルフ場のカート、遊園地の子供用カーとなどが実用化されているが、長距離は走れないし、修理も現在の車の修理工場でできるかどうかも覚束(おぼつか)ないのではないか。自動車業界にとっては大変ではあるが、電機業界と共に大チャンスの時代がくるかもしれない。
TSR情報 2017年10月4日】

※画像:MINI 電気自動車特設サイト

ウズベキスタン協会記念シンポジウム 「動乱のアジア どうする日本 ―米朝衝突、習近平・中国など―」開催のお知らせ

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 恒例のウズベキスタン協会のシンポジウムを11月15日(水)午後6時半~8時半、日比谷公園内の日比谷図書文化館大ホール(旧日比谷図書館)で行います。

 緊迫する北朝鮮情勢と米朝関係、本当に戦争が引き起こされるか、10月に行なわれる中国共産党大会で中国はどんな方針を打ち出すのか、日本は“圧力”一辺倒の方針で正しいのか――今年はアジアの行方が気になります。そこで、朝鮮半島情勢、米朝関係に詳しい重村智計(元早稲田大学教授。毎日新聞記者としてソウル特派員、ワシントン特派員、論説委員などを歴任)、米欧、北朝鮮の第一人者田中均日本総合研究所 国際戦略研究所 理事長・元外務省)中国が専門の富坂聡氏拓殖大学海外事情研究所 教授、ジャーナリスト)をゲストにお招きし、じっくり掘り下げた討論会にしたいと考えています。

 秋の夜長に日本をとりまく情勢、日本の行方を考えるよすがにしていただければと思っています。お早めにお申し込み下さい。多くの方のお越しをお待ちしております。 

日  時

11月15日(水) 午後6時30分(開場6時)~20時30分

場  所

日比谷図書文化館大ホール(日比谷公園日比谷図書館地下)

参 加 費

一般1,500円 当協会会員1,000円(当日払い)

(会員と同伴の方は会員価格1,000円)

主  催

NPO日本ウズベキスタン協会

パネリスト
(敬称略)

重村智計(元早稲田大学教授。毎日新聞記者としてソウル特派員、ワシントン特派員、論説委員などを歴任)<朝鮮半島情勢、米朝関係>

田中均日本総合研究所 国際戦略研究所 理事長・元外務省)<アメリカ、 国際情勢、北朝鮮>

富坂 聡拓殖大学海外事情研究所 教授、ジャーナリスト)<中国、アジア情勢>

司  会

総合司会 川戸 惠子(日本ウズベキスタン協会副会長、TBSシニアコメンテーター )

討論司会 嶌 信彦(日本ウズベキスタン協会会長、ジャーナリスト)

申込方法

 先着150名 「シンポジウム申込み」として「氏名」「連絡先電話番号」「一般(又は会員)」を記し、メール(jp-uzbeku@nifty.com)又は電話(03-3593-1400)、FAX(03-3593-1406)にてNPO日本ウズベキスタン協会事務局までお申し込みください。

申込締切

11月10日(定員になり次第締切)

 

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8日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:沼津港深海水族館館長 石垣幸二様

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スタッフからのお知らせです。8日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30-22:00)は、ゲストに沼津港深海水族館館長の石垣幸二様をお招きいたします。

「海の手配師」と呼ばれ、国内はもとより世界各地から海洋生物の受注を受け、捕獲から発送までを請け負うビジネスについてお伺いする予定です。

なお、石垣様は様々な書籍を監修・上梓されていらっしゃいます。その、一部をご紹介いたします。

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