新著ノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」の書評が本日発売の週刊東洋経済に掲載
スタッフです。
本日発売の「週刊東洋経済 2015年12月19日号」のBOOKS&TRENDSのREVIEWに嶌の新著ノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」の書評が掲載されました。
記事抜粋
シルクロードに興味を持つ人にとって、タシケントという町はぜひ訪れてみたい場所だろう。そこにあるビザンチン風の造りの壮麗なナボイ劇場が日本人の手で建てられたとなれば、なおさらではあるまいか。
旧ソ連四大劇場の一つとされたこのオペラハウスは、歴史をさかのぼること1947年11月の、ロシア革命30周年にちなんで建設された。3階建て1400席の壮麗な劇場は、満州から移送された450人余の日本兵捕虜が実際の建設に当たったものだった。
日本兵捕虜のシベリア抑留は、その内容がはっきりしないままにされている。その一部は労働力の提供者として中央アジア(現ウズベキスタン)にも移送された。そして誇りと意地をかけた労働の成果の一つがこの劇場だった。
今、66年の大地震にも絶えた堅牢な造り、美麗な内装はウズベキスタンの誇りともなっている。戦後70目にしてまた新たな実話が発掘された。
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