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新刊 角川新書「伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち」の書評が日刊ゲンダイとサンデー毎日に掲載されました

『伝説となった日本兵捕虜』の舞台ウズベキスタン・タシケント市『ナボイ劇場』内にて

『伝説となった日本兵捕虜』の舞台ウズベキスタンタシケント市『ナボイ劇場』内にて

スタッフからのお知らせです。

9月7日に角川新書より発売された嶌の『伝説となった日本兵捕虜』の書評が日刊ゲンダイサンデー毎日に掲載されました。


本書は、ウズベキスタンタシケント市に実在する旧ソ連の四大オペラハウス『ナボイ劇場』を満州から抑留された日本兵たちが建築に携わった秘話をノンフィクションとして記したものです。4年前に『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』として発売された単行本を加筆、修正し新たに新書として発売されました。

日刊ゲンダイ(10月9日付)

 第2次世界大戦末期、終戦の数日前に参戦したソ連軍は約50万人もの日本兵を捕虜とした。その多くがシベリアに抑留されたことはよく知られている。

 一方で、満州から遠く離れた中央アジアウズベク(現ウズベキスタン、当時はソ連領)まで連れていかれ、劇場建設の特殊任務についた捕虜たちもいた。彼らが現地の人々と建設し、その後の大地震にもびくともせず、今も当時のままの姿を保つ「ナボイ劇場」は、旧ソ連時代には4大劇場のひとつに数えられていた。

 本書は、今も一帯の国々に日本人伝説として伝わる、そのナボイ劇場の建設に携わった永田行夫隊長以下457人の旧陸軍航空修理廠の工兵たちの戦いを描くドキュメンタリー。

壮麗な彫刻が美しい『ナボイ劇場』内部

壮麗な彫刻が美しい『ナボイ劇場』内部


サンデー毎日「SUNDAY LIBRARY」岡崎 武志氏の評(サンデー毎日 2019年10月20日号より毎日新聞 Web10月8日付)

1966年、当時ソ連領のタシケントを直下型大地震が襲う。市中が壊滅状態にある中、悠然と姿を変えず建っていたのがナボイ劇場だった。堅牢(けんろう)な造りと美麗な内装もそのまま。これこそ第二次大戦後、捕虜となった日本兵による建築だった。嶌(しま)信彦『伝説となった日本兵捕虜』は、知られざる大事業を伝えるノンフィクション。敗戦直後から2年間、旧陸軍の工兵たち457人が、隊長の指揮のもと「日本人として恥ずべき仕事はしない」という誇りと意地で偉業を成し、伝説となったのだ。