スタッフからのお知らせです。嶌が2015年9月末に角川書店様より上梓した「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」が昨日(5日)に「角川ebook nf」として発売になりました。
本サービスは、4月5日に角川書店様が「角川ebook(カドカワイーブック:一般文芸系作品)」「角川ebooknf(カドカワイーブック エヌエフ:ノンフィクション作品)」を創刊されたラインナップの一つとなります。
話題となっている単行本を文庫本になる前に、単行本よりも安価な価格で気軽に読みたい読者のニーズに応えるため開始されました。BOOK☆WALKER、 Amazon kindleストア他、 電子書店各店で発売されています。
本書が発売された2015年は戦後70年目の節目の年でした。本書は、ウズベキスタン・タシケント市で1947年11月のロシア革命30周年までにビザンチン風造り、3階建て1400席の「ナボイ劇場」建設にあたった457名の日本兵捕虜の実話を描いています。
いま、その劇場はウズベキスタンの誇りや親日の象徴です。嶌は、敗戦で満州からウズベキスタンに移送された捕虜の皆さんが2年かけて建設した旧ソ連の三大オペラハウスのひとつ「ナボイ劇場」の秘話を世に知らせることと、厳しいシベリア抑留の別の側面を歴史に残しておきたいという思いを持ち、記したものです。
発売から3年近くなりますが、5月13日に放送された日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」でタレントのイモトアヤコさんがウズベキスタンを訪問し、冒頭部分で「ナボイ劇場」を紹介されるなど、今なお本書を読んで感想を寄せて下さる方がおり感謝申し上げます。
本書は、電子版として2015年12月25日に配信を開始した単行本「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」をレーベル変更した作品で、内容に変更はございません。既にお読みになられている方はご注意ください。
なお、本書の元となるナボイ劇場建設のお話を聞かせてくださった抑留者の皆様と共に設立した「日本ウズベキスタン協会」は今年20周年を迎えました。
20周年を記念した総会を16日(土)に日本プレスセンターにて開催いたします。
ゲストに、今年2月に新大使としてウズベキスタンから日本に赴任されたばかりながら、エネルギッシュに日本各地を回っておられるファジーロフ大使をお招きして日本の印象や大使の人柄がわかるエピソードなどをお聞きしたいと考えています。
また、この20年で日本でもウズベキスタンの名が広く知られるようになり、ウズベキスタン料理の人気も高まっています。今回はウズベキスタン料理のあれこれを東京学芸大学で日本語教育を学ばれ、当協会のウズベク語講師を務めて下さっているフェルザホンさんにアラブ料理、ロシア料理にも似たウズベク料理の話をお聞きし、日本料理の感想も話して頂こうと考えています。どうか堅苦しい話ではないウズベキスタンのエピソードをお楽しみ下さい。多くの方のご参加をお待ちしています。
詳細は以下リンクを参照ください。