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ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』21:30~ ゲスト:藤原正彦氏(数学者)三夜目 音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は前回に引き続きゲストに数学者の藤原正彦氏をお迎えした三夜目の音源が番組サイトに掲載されました。藤原氏の出演は本放送が最後です。

海外で学んだことが数学を学ぶために役だったこと、日本人が持つ美的感受性の大切さ、最近の日本人を見ていて感じること、今こそ見直すべき日本の品格の在り方などにつきお伺いしました。岡潔氏のエピソードや教養のなさによって大局観がなく対症療法しか出来ない政治、国語教育の重要性などについてもお話いただきました。

前回伺った武者修行でアメリカに留学先での生活や、アメリカ人との恋愛エピソード、帰国後大ファンだった歌手の奈良光枝氏がきっかけで発展した奥様との恋愛話などを伺った放送音源は今週水曜正午までお聞きいただけます。日本人の感受性の豊かさ、日本人の品格に関するお話もして頂きました。

奈良光枝氏

藤原氏が憧れの奈良光枝氏(Wikimedia commons)

一夜目の放送では両親は作家の新田次郎氏(直木賞受賞)、藤原てい氏。ご自身でも多数上梓され、国家の品格はミリオンセラーとなっている。幼少時の満州からの引揚、数学の魅力と美しさなどについてお伺いしました。引揚の辛かった思い出は記憶より体が覚えていたということや、数学のみならず何事も楽観的でないと何も成し遂げられないという貴重な話などについてもお話いただきました。

一夜目でお話いただいた引揚の話についてはお母様の藤原てい氏のベストセラー「流れる星は生きている」に詳細に書かれており、当時の過酷な状況がよく把握できる良書です。合わせてお読みいただけると幸いです。

 藤原氏もさまざまな書籍を上梓されていらっしゃいます。一部、参考までご紹介いたします。

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』21:30~ ゲスト:藤原正彦氏(数学者)二夜目 

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は前回に引き続きゲストに数学者の藤原正彦氏をお迎えした音源が番組サイトに掲載されました。

武者修行でアメリカに留学先での生活や、アメリカ人との恋愛エピソード、帰国後大ファンだった歌手の奈良光枝氏がきっかけで発展した奥様との恋愛話などを伺った放送音源は来週水曜正午までお聞きいただけます。日本人の感受性の豊かさ、日本人の品格に関するお話もして頂きました。

奈良光枝氏

藤原氏が憧れの奈良光枝氏(Wikimedia commons)

次回も引き続き藤原氏をゲストにお迎えし、海外で学んだことが数学を学ぶために役だったこと、日本人が持つ美的感受性の大切さ、最近の日本人を見ていて感じること、今こそ見直すべき日本の品格の在り方などにつきお伺いする予定です。

前回の放送では両親は作家の新田次郎氏(直木賞受賞)、藤原てい氏。ご自身でも多数上梓され、国家の品格はミリオンセラーとなっている。今回は、幼少時の満州からの引揚、数学の魅力と美しさなどについてお伺いしました。

引揚の辛かった思い出は記憶より体が覚えていたということや、数学のみならず何事も楽観的でないと何も成し遂げられないという貴重な話などについても伺った放送音源は番組サイトにて今週水曜正午までお聞きいただけます。

前回、お話いただいた引揚の話についてはお母様の藤原てい氏のベストセラー「流れる星は生きている」に詳細に書かれており、当時の過酷な状況がよく把握できる良書です。合わせてお読みいただけると幸いです。

 藤原氏もさまざまな書籍を上梓されていらっしゃいます。一部、参考までご紹介いたします。

日曜(28日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』21:30~ ゲスト:藤原正彦氏(数学者)二夜目

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日曜(28日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は前回に引き続きゲストに数学者の藤原正彦氏をお迎えいたします。

武者修行でアメリカに留学先での生活や、アメリカ人との恋愛エピソード、帰国後大ファンだった歌手がきっかけで発展した奥様との恋愛話などを伺う予定です。

前回の放送では両親は作家の新田次郎氏(直木賞受賞)、藤原てい氏。ご自身でも多数上梓され、国家の品格はミリオンセラーとなっている。今回は、幼少時の満州からの引揚、数学の魅力と美しさなどについてお伺いしました。

引揚の辛かった思い出は記憶より体が覚えていたということや、数学のみならず何事も楽観的でないと何も成し遂げられないという貴重な話などについても伺った放送音源は番組サイトにて来週水曜正午までお聞きいただけます。

前回、お話いただいた引揚の話についてはお母様の藤原てい氏のベストセラー「流れる星は生きている」に詳細に書かれており、当時の過酷な状況がよく把握できる良書です。合わせてお読みいただけると幸いです。

 藤原氏もさまざまな書籍を上梓されていらっしゃいます。一部、参考までご紹介いたします。

平和祈念展示資料館 「シベリアの記憶 家族への情愛~香月泰男展」は日曜まで

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スタッフからのお知らせです。

以前、本ブログでお知らせいたしました「シベリアの記憶 家族への情愛~香月泰男展」が今度の日曜までの展示となりました。先日、伺ってまいりましたが家族への愛情が感じられ、普段持ち出しされない貴重な作品ですので、ぜひこの機会に足を運んで頂けると幸いです。

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平和祈念展示資料館は今年2月にリニューアルされ、さらに見やすいレイアウトになりました。貴重な当時の資料や関連する品々が展示されています。人気漫画家の方々が引揚された体験を描いたコーナーもありますので、ぜひ合わせてご覧下さい。

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なお、平和祈念展示資料館では11月の上旬秋の特別イベントや10月30日から新たな企画展が開始されますので、そちらもぜひご覧いただけると幸いです。

秋の特別イベント - 館内イベント - 平和祈念展示資料館

日本の基礎研究衰退 人材、支援資金、留学減少

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 日本で初めてノーベル賞を受賞したのは、1949年11月3日(文化の日)の湯川秀樹博士だ。日本が米軍(国連軍)の戦後占領期にあった時期である。まだ敗戦に打ちひしがれている時代だっただけに日本人にとっては、大いに溜飲を下げた受賞だった。私がまだ満7歳の頃で受賞対象となった「中間子理論」などはチンプンカンプンで全くわからなかったが、「日本人は頭がよく優れているんだ」と単純に喜んだものだ。世界の檜舞台で表彰される姿にメディアも興奮して報道していた。

 ノーベル賞はダイナマイトや様々な爆薬の開発、生産で巨万の富を築いたアルフレッド・ノーベルによって設立された。スウェーデン人のノーベルは兵器売買で富を築いたため、一部から“死の商人”と批判され気にしていたという。そのせいか、自分の死後は総資産の94%を寄付。その資産でノーベル財団が設立され、前年に人類に対し最大の貢献をした人物に賞金を授けるとした。

 ノーベル賞はノーベルが63歳で死去した1896年から準備され1900年にスウェーデンノーベル財団を設立、1901年に初めて授賞式が行なわれた。ノーベル賞の部門は物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞とされていたが1968年に新たに経済学賞が設けられた。ただしスウェーデン・アカデミーが賛同していないためノーベル賞の名前は使っていない。賞金は800万・スウェーデンクローナ(約8900万円)。これまでに個人の意思でノーベル賞を辞退した人物はジャン・ポール・サルトル(1964年文学賞)と、レ・ドゥク・ト(1973年平和賞)の2人とされている。

ノーベル賞受賞の常連になったが・・・
 1901年から2018年までの日本人のノーベル賞受賞者は物理学賞9人、化学賞7人、生理学・医学賞5人、文学賞2人、平和賞1人の計27人で非欧米諸国の中で最も多い。

2018年のノーベル生理学・医学賞には京大特別教授の本庶佑氏が選ばれた。本庶氏は受賞の会見で「日本は基礎研究に対し、もっと長期的展望に立って科学研究に支援すべきだ」と訴え、最近の日本の基礎研究の弱体化に警鐘を鳴らした。

事実、日本の基礎研究の危機は、様々な事例で指摘されている。
・世界の研究者に引用される影響力の高い論文の世界シェアは10年前の 4位から9位にまで落ちた(2017年)
・ 国際会議で講演に招待される日本人研究者が少なくなった
・ 科学技術予算は2018年に3兆8400億円だが2000年以降横バイが続いて いる。中国は16年に22兆4000億円と2000年に比べ約7倍となってい る。アメリカは予算額2位で2000年比1.2倍の14兆9000億円(17年)
・ 若い学生は博士課程に進まず、2003年をピークに博士課程への進学が 減り続けている。政府は博士号を取得して次のポストを目指す「ポスト・ドクター1万人支援計画」を打ち出したが、大学も企業も雇用に  消極的で高学歴となっても収入の少ない実情が続いている
・短期的な成果を求める風潮が強く、長期的な視野でじっくり研究に取 り組む傾向がどんどん薄れている

――等々、かつての“科学技術大国を目指す”という志や情熱が薄れ、支援も少ないのが実情なのだ。

 アメリカでは若い人たちの間からマイクロソフト、アップル、グーグル、フェイスブックなど次々と新しい企業が輩出され、社会を引っ張っているが、最近の日本にはそうした元気のある企業も生まれていない。明らかに日本の研究土壌は衰え、人材も伸び悩んでいるといえる。どこかで、しかも早急に手を打たないと中国や韓国に遅れをとる後進国になり下がってしまおう。
【Japan In-depth 2018年10月22日】

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』21:30~ ゲスト:藤原正彦氏(数学者)一夜目 音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに数学者の藤原正彦氏をお迎えしました。番組サイトに放送音源が掲載され、来週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。

両親は作家の新田次郎氏(直木賞受賞)、藤原てい氏。ご自身でも多数上梓され、国家の品格はミリオンセラーとなっている。今回は、幼少時の満州からの引揚、数学の魅力と美しさなどについてお伺いしました。

引揚の辛かった思い出は記憶より体が覚えていたということや、数学のみならず何事も楽観的でないと何も成し遂げられないという貴重な話などについても伺っております。

今回、お話いただいた引揚の話についてはお母様の藤原てい氏のベストセラー「流れる星は生きている」に詳細に書かれており、当時の過酷な状況がよく把握できる良書です。合わせてお読みいただけると幸いです。

次回も引き続き藤原氏をゲストにお迎えし、武者修行でアメリカに留学先での生活や、アメリカ人との恋愛エピソード、帰国後大ファンだった歌手がきっかけで発展した奥様との恋愛話などを伺う予定です。

 藤原氏もさまざまな書籍を上梓されていらっしゃいます。一部、参考までご紹介いたします。

少子高齢化など人口動態の異変拡大 ―減少幅最大、外国人は250万人で最多― 

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 日本の人口動態に異変が起きている。総務省の調査によると2018年1月1日時点の日本の総人口は1億2520万9603人で9年連続の減少。減少幅は37万4055人で1968年の調査開始以来、最大だったのである。しかも15~64歳の生産年齢人口は初めて6割を切り、逆に外国人人口は過去最多の249万7656人で前年比7.5%増えている。また出生数は94万8396人で1979年度の調査開始以来、最少。逆に死亡者数は134万774人と過去最多で、出生数より死亡者数が多い自然減は11年連続となり、その幅も39万2378人と過去最大となった。

日本の少子高齢化、人口減少の実態がはっきりと浮き彫りになり、外国人人口の増加で活力を保っているともいえる。

 また14歳以下の年少人口も1573万5692人に減り、全体の12.57%。遂に65歳以上の老年人口は3462万9983人と年少人口の約2倍となっており、この数字をみている限り日本人の“若返り”は極めて難しく、ますます高齢化社会に突き進んでいるとみることができる。

 かつては日本の標準世帯は親2人、子供3人の5人家族が普通だったが、今や子供は1人~2人。親も1人という家族が増えつつあり、世帯人員が2~4人という家族が珍しくなくなってきた。

三大都市圏の人口だけ横バイ
 都道府県別の人口増加率は東京都が首位だが、数字はわずか0.55%増、前年からは0.05%縮小している。人口減少率の最大は秋田県の1.39%だった。東京、関西、名古屋の三大都市圏の人口をみても前年比0.01%増しかなくほぼ横バイ。この三大都市圏の日本全体に占める人口の割合は12年連続で5割を超えた。地方が減り大都市圏が増えているという一極集中現象が進んでいる状況がよくわかる。

 一方で増加しているのは外国人だ。特に若い世代が多く、20歳代は74万8000人と同年代の日本の総人口の5.8%を占め、特に東京では10人に1人が外国人となっている。外国人全体では、今年1月1日の時点で前年比17万4000人増の249万7000人となり、過去最多を更新している。

外国人の多い市は大阪、横浜、名古屋など。ただ、増加率でみると北海道、青森、鹿児島などが前年比で50%を超している。日本で働いている外国人の国籍では中国人が全体の3割を占めるが、最近はベトナム、フィリピンなど東南アジアやネパールからの人も急増している。

 外国人が急増している最大の理由は、日本人の若い働き手が減少しているためだ。特に製造業は深刻で、ものづくりの多い中京地区は自動車や機械産業などで人手不足の解決は緊急の課題となっている。愛知県の有効求人倍率は1.98で製造業分野においては7000人以上が不足しているという。

■いずれ外国人労働者もソッポ向きに
 このため、これまでは単純労働など限られた5分野しか認めてこなかった外国人労働者在留資格の対象業種を来年4月から倍増させる方針という。これまでは農業、介護、建設、宿泊、造船を想定していたが、今後は金属プレスや鋳造など製造業の一部、食品加工、水産、外食産業、物流などを加える方針で、人手不足分野については、日本語能力や一定の技能を持つ外国人には最長5年まで日本で働くことを認める。さらに技能と日本語能力で新たな試験に合格し、新資格を得た人は家族帯同を認められ、上限なく在留期間が更新でき永住の道が開ける方針ともいう。

 ただ先進国では労働力不足がどこも日常的になっているため、給与や社会保障、医療の手当てなど福祉対策なども整えてゆかないと、日本に来てくれる人がだんだん減ってゆくのが現実だ。過去のように「働かせてやるから来てもよい」「給料は低目に・・・」などとタカをくくっていると日本で働くことを嫌がる外国人が出てくることは必定なのだ。“人手不足解消”といった手前勝手な理由だけで“労働開国”を宣言しても、外国人労働者からソッポを向かれてしまうことを十分認識する必要がある時代になっているということだ。

 ドイツでは3年前から率先して難民の受け入れを行ってきたものの、難民排斥を掲げる右翼政党が登場して受け入れがだんだん難しくなっている現実も出ているという。しかし、経済界、特に中小企業の間ではいまや難民労働者を働き手として受け入れないと事業が成り立ってゆかない企業も増えつつあるのが現実らしい。このため、ドイツでは「人道的な理由だけでなく経済的にも難民を受け入れないことはドイツの損失になる」という運動が広がり始めているという。また、ドイツではかつての高度成長期にトルコから多くの労働者を受け入れ、問題となって二国間協定を結んだ。今は移民系といわれる労働者の割合は全人口の24%に達している。中小企業などではドイツ人を募集しても容易に人が集まらないからだ。

 日本でもそろそろ期間を区切った外国人労働者だけでなく、移民の受け入れを正面からプラス面、マイナス面を考慮して移民開国の是非を検討する時期に来ているのではなかろうか。
TSR情報 2018年10月18日】

※補足情報
 24日召集される臨時国会では新在留資格創設にむけた出入国管理法改正案が焦点のひとつとなっている。政府、与党は11月末までの成立を目指す。改正案に反対する野党は、17日の与野党国対委員長会談で「在留資格の性格を根幹から変える内容だ」などと十分な審議時間を確保するよう求めている。

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