時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:青野由利氏(毎日新聞社論説室専門編集委員)音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに毎日新聞社論説室専門編集委員の青野由利氏をお迎えした音源が番組サイトに掲載されました。来週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。

子どもの頃から科学が好きで理系大学を卒業後、新聞記者になった意外な理由や、記者の仕事について、最近の科学界について感じることなどにつきお伺いしました。

日本の科学界の研究費の投じられ方やノーベル賞に関する話などもお話いただきました。

次週も引き続き青野氏をゲストにお迎えし、以前に比べて増えつつある科学記事についてや、科学に関する認識の変化。科学記事を書くときに心がけていること、日本の科学力などにつきお伺いする予定です。

青野様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。



また、毎日新聞に掲載された直近の青野氏のコラムをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ参照いただけると幸いです。

5Gが生む新産業革命 ~黒電話から10年毎に進化し5G時代へ~

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 かつては連絡の手段といえば「手紙」「書状」だった。江戸時代は飛脚に頼んで伝えたい内容を紙に記して届けてもらっていた。近代になると電信や電話が登場し急な用件を伝えられるようになった。

 普通の家庭に電話が便利な通信手段として登場してきたのは戦後だろう。我が家に黒い家庭電話が入ったのは、私が小学生時代で、多分1950年代に入ってからだと記憶する。電話を通じて人と話せることは、当時の小学生だった私には不思議で、あちこちに電話をしたくなったが、まだそれほど普及していなかったので友達と電話で日常会話をするということはほとんどなかった。近所の家にも数件に一台くらいだったので、よく隣近所の人たちに電話を取り次いだこともあった。

続きは、本日配信のメールマガジンまぐまぐ」”虫の目、鳥の目、歴史の目”にてご覧ください。(初月無料)

続きに掲載されている本記事の見出し
■今後は新産業革命の柱に
■遠隔工事、治療なども可能に

日曜(10日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:青野由利氏(毎日新聞社論説室専門編集委員)

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日曜(10日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに毎日新聞社論説室専門編集委員の青野由利氏をお迎えいたします。

子どもの頃から科学が好きで理系大学を卒業後、新聞記者になった意外な理由や、記者の仕事について、最近の科学界について感じることなどにつきお伺いする予定です。

青野様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。



また、毎日新聞に掲載された直近の青野氏のコラムをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ参照いただけると幸いです。

賃金の上昇はウソだった 杜撰な統計収集でゴマカシ?

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 賃金の伸びはウソだった──厚生労働省が毎月調べている「勤労統計」が、実際は低い数字なのに高く公表されていることがわかった。最近、政府の統計調査に誤りが目立っているが、事もあろうに働く人の賃金が実際より高い数字に公表され、あたかも景気は順調に推移しているかのような印象を国民に与えていたのだ。
 
 毎月発表する厚労省の勤労統計は従業員500人以上の全事業所が調査対象となっているが、東京都部分については04年から勝手に3分の1しか行なっていなかった。
 
 この結果、例えば18年6月の名目賃金の伸び率は3.3%増で21年5カ月ぶりの高い伸びになったと報告された。安倍政権は賃金アップを訴える〝官製春闘〟を働きかけていたが、伸び率の大きさに疑問を持たれ再集計したところ2.8%増だった。また4月は発表した0.6%増がギリギリの0.2%増しかないことなどもわかった。大企業の賃金は高めに出るので操作したのではないかとみられ、外部有識者による特別監察委員会が再調査を行なったのだ。ただ04~11年のデータは廃棄されていたし、再調査も僅か1週間だった。
 
 根本厚労相は「組織的な隠蔽はない」と釈明したが、過少給付となっている雇用保険労災保険などの対象者は延べ2000万人で過少分は564億円だったとし、3月にも適正な給付を始めると約束した。一方、政府が特に重要と位置づける56の基幹統計を総務省が点検した結果、約半数の22統計に31件の不適切な間違いなどがあることもわかった。
 
 さらに厚労省は客観的な検証のため特別監察委員会を設置したと述べていたが、37人の聞き取りのうち17人分は身内の厚労省が担っていた。有識者が担当したのは局長・課長級の20人だけだったことも判明した。いかに杜撰な特別監察委員会だったか、ということだ。

 安倍政権になってから財務省の森友文書の改ざんと撤去費そそのかし、文科省加計学園関連の省内メール隠蔽、防衛省自衛隊イラク南スーダン派遣隊の日報隠蔽、厚労省裁量労働制の調査票隠蔽、内閣の加計・日報問題、福田淳一財務次官のセクハラ疑惑、各省庁における障害者雇用の水増し発覚──等々、中央官庁の不祥事は後を絶たない。

 今回の厚労省の統計の不正調査問題は、国民生活に関わる統計でテーマとしては地味ながら、政府統計の信頼性に関わるうえ、国民一人一人の保険の支給額に関係するなど不利益になるケースも多いのだ。結局、再調査することになったが当然だろう。

 政府統計のあり方を根本から見直すべきだ。
【財界 2019年3月12日号 第490回】

今週土曜日(9日) 日本ウズベキスタン協会主催 嶌信彦の出前講座開催のご案内

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スタッフからのお知らせです。

嶌が会長を務める日本ウズベキスタン協会主催の「嶌信彦の出前講座」を今週土曜日(3月9日)に開催いたします。

出前講座は、嶌が時流の政治・経済・社会問題等の話題を分析・解説するものです。多くの方のご参加をお待ちしております。

第3回の開催概要

日 時:2019年3月9日(土)14:00~16:00、開場13:40
テーマ:①米中貿易戦争  
    ②米朝会談   
    ③英EU離脱 没落する大英帝国  
    ④安倍一強は崩せるか?
    ⑤新産業革命 -5Gの登場―  
       ⑥財界の凋落
       ⑦その他  ご質問に応じます   

 場 所:日本フードサービス協会会議室
    東京都港区浜松町1-29-6  浜松町セントラルビル10F
   *JR「浜松町」駅北口下車 北口改札を出て前方左手 (世界貿易センタービル向かい側)、1階に薬局 Tomod’s(トモズ)が入っているビル (徒歩2分程度)
   *都営地下鉄大江戸線浅草線 「大門」駅下車 B4出口から出て通りを渡った向かい 

定員:   50名(事前予約制)

主 催:  NPO日本ウズベキスタン協会

申し込み: 「出前講座申し込み」として「名前」「連絡先電話番号」を記し、メール(jp-uzbeku@nifty.com)または電話( 03-3593-1400)、FAX(03-3593-1406)にて日本ウズベキスタン協会協会事務局までお申し込みください。
※会場へのお問い合わせはご遠慮下さい。

イギリスのEU離脱に横たわる難題 ―3月29日がデッドライン― 

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 3月29日にイギリスとヨーロッパは、どんな日を迎えるのだろうか。この日は、イギリスのEU離脱を決断すべき最終日だ。昨年暮、イギリスのメイ首相は欧州3都市をまわりEUからブレグジッド(イギリスのEU離脱)協提案の譲歩を求める旅に出かけた。しかし譲歩は得られず、EUの有力指導者との間で「離脱は協定に合意した上で行う」という約束を取り付けただけだった。しかし、合意約束も1月のイギリス下院の採決で反対432、賛成202という大差で否決されてしまう。しかも各党とも離脱に向けた合意案をまとめられず、いまだに合意なき離脱に向けて議会は漂流したままなのだ。かつての大英帝国は、EUから見放され、内にあってはバラバラの状態で、まさに立ち往生している状態といえる。

 

当初はイギリスもEUの一員だった
EUは、もともと第2次大戦後の欧州復興をはかるための欧州鉄鋼共同体から始まった。その後参加国が増え、欧州経済共同体となり、欧州経済の発展、成長のために関税の撤廃や様々な規制を緩和していった。当初の加盟国はベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ――の6カ国。1973年に第一次拡大が行われデンマークアイルランド、イギリスが加わった。さらにクロアチアが入った第6次拡大(2013年)まであり、現加盟国は28カ国となっている。

 

EU成立時は欧州合衆国への理想も
28カ国の欧州共同体が成立した時、ヨーロッパは、いわば“ヨーロッパ合衆国”の様相を見せ、アメリカと対抗する大きな政治経済同盟のように見えたものだ。しかも経済規制もゆるやかになり、通貨もユーロで一本化する方向になれば、市場が大きくなり有利な場所に工場を建設できるなど、ヨーロッパの発展、成長、発言力に大きな期待を持たせたのである。

 

大英帝国の思い
 ただかつての大英帝国・イギリスだけは、当初から釈然としない思いがあったようだ。それは欧州の主導権を巡る問題だった。EUの主導権は次第に大陸のフランス、ドイツに集約されていくようになったからだ。かつてサッチャー英元首相は、ドイツが中心となりフランスがその後押しする様をみて「フランスはいつからドイツの前で跳ね回り靴をなめるような態度に出るのか」と毒づいたこともあった。過去の大戦でドイツが欧州を蹂躙した過去があるだけにドイツ主導のヨーロッパ合衆国の存在はやはり認めがたかったのだろう。英国はユーロにも加盟しなかった。

 

難民問題でさらに複雑に
 特にヨーロッパで難民問題の受け入れが重要テーマになってくると、ドイツのメルケル首相は受け入れに賛成したものの、時が経つにつれハンガリー、イタリアや多くの東欧諸国から反対の声が広がる。当のドイツやフランス、イギリスなどからも移民排斥の運動が高まってきて、いまや移民問題を巡ってどこも国論が二分されるようになってきたのである。

特にイギリスは、キャメロン首相の辞任を受けて保守党党首・首相に就任したメイ首相は国民投票では残留に賛成したものの、英国民の判断は離脱派が多数を占めてしまった。そこでメイ首相はソフトな離脱案を模索し、EU離脱による経済的衝撃を緩めるためEUから多くの譲歩と2年間の猶予も取り付けた。しかし欧州全体の離脱派と残留派の分断や右派の台頭、さらにはメルケル独首相の「5期目の首相選には立候補しない」とする声明などもあって、ますます混乱が深まったのである。

 

進退窮まるメイ首相
 いまやイギリスには、
EUとの合意なき離脱の道
②残留か離脱かについての国民投票の再実施
③メイ首相を解任し、離脱期限を数カ月延長してもらう

――などの選択肢が残されているという。しかしいずれの案も実現不可能とされており展望がみえない。

 

 しかもイギリスのEU離脱に絡んでは、EU加盟国のアイルランドと英領の北アイルランドの国境管理(500キロ)問題をどうするかという難問も残されているのである。かつての大英帝国は欧州から孤立し、経済的にも苦境に立たされている。イギリスがEU離脱に踏み切れば英国に工場などを持つ企業は英国から離れる可能性があるからだ。日本企業の中にも英国の離脱が決定すれば、工場や本社を大陸に移すという企業が出ている。
TSR情報 2019年2月22日】

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:柳亭こみち氏(落語家・真打)二夜目 音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに落語家の柳亭こみち氏をお迎えする二夜目をお届けしました。放送音源が番組サイトに掲載され、来週水曜正午までお聞きいただけます。

男性の芸である落語を女性噺家が演じるときに心がけていること、女性ならではの噺の仕方や、結婚、出産を乗り越えて噺家を続ける人生観などにつきお伺いしました。

前回の出版社を辞めいきなり落語の世界に入った経緯、古典落語に拘る理由、師匠に弟子入りしてからの修行生活などについてお伺いした音源は番組サイトにて今週水曜正午までお聞きいただけます。

 3月に独演会と落語会への出演がございますので合わせてご紹介いたします。 

にっぽり坐こみち堂 第5回 柳亭こみち独演会』
日 時 3/6(水) 開場 18:30  開演 19:00 
会 場 日暮里サニーホール コンサートサロン
木戸銭 ¥3,000
番 組 柳亭こみち、ゲストあり
問合せ 03-5216-9235 サンケイリビング
『にほんばし落語会 “一朝・扇辰・馬石・こみち”』
日 時 3/15(金) 開場 18:30  開演 19:00 
会 場 人形町・日本橋社会教育会館
木戸銭 ¥3,300 他
番 組 一朝、扇辰、馬石、こみち
問合せ 03-6304-8545

また、10日まで浅草演芸ホールに交代で出演される予定です。なお、この期間の主任は以前本番組にご出演いただいた古今亭文菊氏が務められますのでこの機械に足を運んで頂けると幸いです。

こみち氏の出演情報は以下リンクを参照下さい。

次回は、毎日新聞専門編集委員 青野由利氏をゲストにお迎えする予定です。

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