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ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:鈴木登紀子氏(ばぁばの愛称で知られる現役最高齢の料理研究家)音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにばぁばの愛称で知られる現役最高齢の料理研究家鈴木登紀子氏をお迎えした音源が番組サイトに掲載されました。来週水曜正午までの期間限定で公開中です。

主婦から46歳の時に料理研究家になった経緯や、80歳を超え大病を患ったものの健康でいられる食生活や、母から教わったと云うカラダにいい料理などにつきお伺いしました。また、今回料理のコツとして「相性の良いものを組み合わせる」という極意や評判の良かった料理のレシピもご紹介いただいております。

次回も引き続き鈴木氏をゲストにお迎えし、ご自宅の料理教室で生徒たちに今でもこだわって教えていることや、呑気に生きることの大切さ、旬の食材をつかって作る料理の楽しみ方などにつきお伺いする予定です。

鈴木氏が上梓された書籍の一部をご紹介いたしますので、合わせて参照下さい。

日曜(24日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:鈴木登紀子氏(ばぁばの愛称で知られる現役最高齢の料理研究家)

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次回日曜(24日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストにばぁばの愛称で知られる現役最高齢の料理研究家鈴木登紀子氏をお迎えいたします。

主婦から46歳の時に料理研究家になった経緯や、80歳を超え大病を患ったものの健康でいられる食生活や、母から教わったと云うカラダにいい料理などにつきお伺いする予定です。

鈴木氏が上梓された書籍の一部をご紹介いたしますので、合わせて参照下さい。

異例な安倍長期政権のわけ

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安倍政権が発足してから6年が過ぎた。歴代政権の中では、74ヵ月目に突入し、戦後二番目の長さだ。日本の政権はくるくる変わり、一つの政権が70ヵ月を越したのは極めて珍しく戦後では佐藤栄作首相の2798日に次いで2番目、異例の長期政権といえる。第一次安倍政権は体調不良で、わずか366日で身を引いているだけにこれほど長期になるとは驚きだ。

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第二次安倍政権が誕生したのは、ひとえに菅義偉氏の巧みな根回しによるところが大きかった。菅氏が安倍氏を御輿として担ぎ、政権の座にいた民主党が落ち着いた安定的な政治を出来なかったため、再び安倍氏に出番が廻ってきたのだ。

結果的には1993年に野党勢力だった細川護煕連立内閣、1年後の1994年に自民・社会・さきがけの自・社・さ 村山富一(社会)連立内閣が成立したが、結局長続きしなかった。自民党はその後、公明党と組んで再び1996年から橋本龍太郎小渕恵三(1998年)、森喜朗(2000年)、小泉純一郎(2001年)、安倍晋三(2006年)などと自民党政権に逆戻りすることに成功していったのである。2009年から2012年まで民主党が政権をとるものの、第二次安倍政権になると公明党と組んで安定多数を確保し、アメリカのトランプ政権と親密さを演出することで外交的な安定感も得て長期政権の基盤作りに成功した。

ただ景気拡大の期間は長かったがかつての「岩戸景気」「オリンピック景気」「列島改造景気」などの6-7%成長と比べると1%前後で景気拡大の実感に乏しいのも事実だ。

しかし、このだらだらと低成長で長く続いている“アベノミクス景気”が安倍政権を長持ちさせているともみえる。民主党政権の失敗はまだ記憶から消えていないし、自民党内にも6年間続いた安倍政権を倒すエネルギーがほとんどみえてこない。対抗馬とされる石破茂氏には国民を沸かす人気やエネルギーが感じられないし、宮澤派の岸田文雄氏も自ら立ち上がって政権を取りに行くガッツがみられない。そうそうしているうちに安倍氏は海外で顔を売り、すっかり日本の代表としての存在感をみせてきてしまった。拉致問題北方領土交渉、対中国関係も遅々として進んでいないが、日本の中では誰がやってもそう変わらないだろうという諦念が当たり前のようになっているし、他の候補も野党もこれっ!といったアイデアも行動もみせないため、安倍氏でいいんじゃないかという雰囲気に落ち込んでしまっている状況のようである。誰かが「なるほどそんな手を打ってみたら面白い」と思うようなアイデア、行動が出てくれば、今の沈滞した政治状況は変わると思うが、どこにもアイデアや構想力、行動が出てきていない。

そんな状況だから、政治家はもちろん企業や国民の中からも胸のすくような提案は出ず、平々凡々たる安倍政治にまかせておいた方が安心だという雰囲気に取り囲まれているのではないか。世界をみても、どの国の政治にも新風は吹いておらず、日本もその渦の中に飲み込まれ、国民も「仕方なし」とあきらめているようにみえて仕方がない。

「三・角・大・福・中」時代や「安・竹・宮」の頃のほうがそのうち何かが起こるのではないかという“期待”感があったような気がする。政治が“小粒”になってきたということなのだろうか。いまや外交は安倍、国内の政治の操縦は菅官房長官が一手に引き受けて政局は一見、安定しているようにみえるが、実際は国民の政治的関心が薄れてきてしまっているだけではないのか。
【Japan In-depth 2019年3月16日】

画像:自由民主党サイトより(安倍晋三総裁が全国幹事長会議にて挨拶 本年2月9日)

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:青野由利氏(毎日新聞社論説室専門編集委員)二夜目音源掲載

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昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに毎日新聞社論説室専門編集委員の青野由利氏をお迎えした二夜目をお届けいたしました。番組サイトにて来週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。

以前に比べて増えつつある科学記事についてや、科学に関する認識の変化。科学記事を書くときに心がけていること、日本の科学力などにつきお伺いしました。

前回の子どもの頃から科学が好きで理系大学を卒業後、新聞記者になった意外な理由や、記者の仕事について、最近の科学界について感じることなどにつきお伺いした放送音源は番組サイトにて今週水曜正午までお聞きいただけます。

前回は、日本の科学界の研究費の投じられ方やノーベル賞に関する話などもお話いただきました。

青野様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。



また、毎日新聞に掲載された直近の青野氏のコラムをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ参照いただけると幸いです。

次回は、料理研究家鈴木登紀子氏をお迎えする予定です。

平和展示祈念資料館「春休みイベント 戦争のお話にふれてみよう。」が今月末まで開催

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スタッフからのお知らせです。
新宿の住友ビル33階にある平和祈念展示資料館では、春休みに合わせたイベントを開催中です。戦争が終わっても、なお辛く、苦しい体験をした人たちがいることを知っていただく事を目的に、語り部の方のお話や貴重な映画の上映などのイベントとなっております。入場無料ですので、ぜひお子さんがいらっしゃる方はご一緒に足を運ばれてはいかがでしょうか。
詳細な内容は平和祈念展示資料館のサイトを参照下さい。

"平和展示祈念資料館”

電車をご利用の場合
都営大江戸線「都庁前」駅より徒歩 約3分
東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅より徒歩 約7分
JR線、小田急線、京王線「新宿」駅西口より徒歩 約10分

車をご利用の場合(駐車場案内)
駐車場はありません。近隣の駐車場をご利用ください。

日曜(17日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』ゲスト:青野由利氏(毎日新聞社論説室専門編集委員)二夜目

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日曜(17日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)はゲストに毎日新聞社論説室専門編集委員の青野由利氏をお迎えした二夜目をお届けいたします。

以前に比べて増えつつある科学記事についてや、科学に関する認識の変化。科学記事を書くときに心がけていること、日本の科学力などにつきお伺いする予定です。

前回の子どもの頃から科学が好きで理系大学を卒業後、新聞記者になった意外な理由や、記者の仕事について、最近の科学界について感じることなどにつきお伺いした放送音源は番組サイトにて来週水曜正午までお聞きいただけます。

前回は、日本の科学界の研究費の投じられ方やノーベル賞に関する話などもお話いただきました。

青野様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。



また、毎日新聞に掲載された直近の青野氏のコラムをいくつかご紹介いたしますので、ぜひ参照いただけると幸いです。

ウズベキスタン協会設立20周年旅行開催 ~中央アジアの美しさを実感し、地球環境問題を考える旅に~

"青の都"  "月の砂漠"  "シルクロード"
など私たちにロマンを感じさせてくれる
5000年の歴史を誇るウズベキスタンへ行ってみませんか?
ウズベキスタン世界遺産のみならず、アラル海問題などを考える旅に~

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■日本ウズベキスタン協会ならではの旅行に
 早いもので日本ウズベキスタン協会設立してから20年が経ちました。そこで、20周年を記念する旅行を企画しました。20周年にふさわしい協会らしい旅行を・・・ということで、ぜひ多くの皆様にご参加いただけると幸いです。

今回の旅行ではタシケントサマルカンドを中心にまわり、
・抑留者記念資料館見学とスルタノフ館長との交流、日本人墓地への墓参
・20周年記念パーティーの実施
・日本語を学んでいる学生達との交流

などに加えて、地球問題を考えるためアラル海の港町を訪問する予定です。

現在のアラル海

現在のアラル海

世界第四位の湖面積を誇っていたアラル海は現在20分の1に縮小しています。その原因などや今後についてアラル海の専門家と現地を訪問します。

なぜソ連時代の「緑の革命」による大規模灌漑農業で世界最大の環境問題が生じてしまったのか――歴史的な背景やソ連時代の政策などを振り返りながら環境問題と社会の関わり、人々の意識の変化などを一緒に考えてみたいと思います。

一度アラル海を見ておくことは一生の記念にもなると思います。なお、日本ウズベキスタン協会の理事長である川端良子・東京農工大学准教授は何度もウズベクアラル海を訪れている一級の専門家でもあります。

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中央アジアシルクロードの中心地
 中央アジア砂漠と山々が多く、近代世界ではあまり重視されていませんでしたが、15-16世紀の大航海時代がやってくるまでは、西洋と東洋を結ぶ陸の要衝であり世界の中心でした。西洋の文物と中国の絹などを交易する拠点で、特にウズベキスタンタシケントサマルカンドなどの諸都市はオアシス国家として栄え、東西の人々が行き交い、紀元前から今日の世界遺産となっている建築物が建てられていたのです。

私達が中央アジアにロマンを感ずるのはそうした歴史があり、仏教なども当時のシルクロードを通じて伝えられたからだと思います。また、様々な文化、言葉が重要な意味を持っていたように思われ、現在は現地語のほかトルコ語系とペルシャ語系の言葉が通ずるようですが、大昔からグローバル化の中心であり多様性のるつぼでした。

大航海時代に一時遠い存在に
 大航海時代に入ると交易は海が中心となり、シルクロードは次第に影をひそめ、ロマンの場所として人々の記憶に残っていったようです。その後も空の時代、宇宙の時代となり、ますます人々の記憶から薄れて行き、交通的にも遠く行きにくい場所となってしまいました。

 しかし21世紀に入り再びシルクロードは蘇ってきています。世界のど真ん中にあり、もし今後ドバイのようなハブ航空が作られれば欧州、中東、アジア、アフリカなどへ最も近い場所になります。また中央アジアは地下資源が豊富で、最近は7%前後の成長を遂げています。さらに同地域はイスラム教徒の多い国ですが過激派はほとんどおらず、安全な場所として世界遺産が多く人気を集めてきました。アラブ料理のほかロシア料理、中国料理の影響もある上、野菜や果物なども豊富です。

■ナボイ劇場が堅い絆に
 それに何といっても、私達の先輩である永田行夫隊長(当時24歳)以下457人の方々が、抑留中に2年間でビザンチン風3階建ての素晴らしいオペラハウス「ナボイ劇場」を建設されました。そしてそのオペラハウスが日本とウズベキスタンを結ぶ堅い絆の役割を担ってくれており、単に建物だけでなく人間的な敬意を互いに抱くきっかけを作ってくれました。ウズベキスタンはそうした中央アジアの良いところを代表する地域で、日本人やヨーロッパ人にもシルクロード旅行の人気は高まる一方のようです。

ぜひ一緒に20周年旅行を楽しみましょう。なお、旅行前に2-3回の勉強会も計画しています。

日程:2019年9月6日(金)~13日(金)
訪問地:タシケント、ヌクス、アラル海、ヒヴァ、イチャンカラ遺跡等
費用:228,000円~245,000円 (2名1室ご利用の場合の1名様あたり)
   ※航空券/ホテル6泊/専用車/朝食6回、昼食6回、ディナー7回を含みます
   ※燃油サーチャージ、空港使用税別
募集人数:30名(先着)一次申込受付期限は2019年7月5日(金)

詳細は阪急阪神ビジネストラベル社のサイトに掲載されている募集要項(以下リンク)を参照下さい。

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