ウズベキスタン観光大使に前田敦子さんが就任!
スタッフからのお知らせです。
歌手・女優の前田敦子さんがウズベキスタン観光大使に就任され、23日に東京・代官山のKASHIYSMA DAIKANNYAMAにて就任イベントが行なわれました。
前田さんは、全編ウズベキスタンで撮影された6月14日公開の映画「旅のおわり世界のはじまり」で主演を務められたご縁で、今回の観光大使に任命されました。
まず、ガイラト・ファジロフ駐日ウズベキスタン共和国特命全権大使のご挨拶から始まり、
「第二次大戦後に多くの日本人がウズベキスタンに滞在され、さまざまな施設を作り、今なお使い続けられているものも多い。代表的なものとしてナボイ劇場がある。ナボイ劇場は親日の象徴となっており、ウズベキスタンと日本それぞれの親しみがある場所である。前田さんもそうした親しみを伝えて頂きたい。
昨年、ウズベキスタンを訪問した日本人は17000人で、年々ウズベキスタンを訪れる日本人が増加している。」と述べられました。
続いて、アジズ・アブドゥハキモフ副首相より今回の就任に際し日本語のビデオメッセージが届きました。「ご結婚、そして無事にお子さんのご出産をされたこと、心よりお祝い申し上げます」との言葉に、前田さんも笑顔で喜ばれていました。副首相と前田さんは撮影滞在中に交流があり、お土産としていただいたノートに日記をつけ、妊娠し出産したことなどを記されているようです。
副首相は一橋大学に留学されていたことがあり、非常に日本語が堪能な方です。
その後のトークセッションで、前田さんがウズベキスタンの魅力を語ってくれました。
想い出に残っている場所は撮影の休日に女性7人くらいで訪れたサマルカンドで、『青と白の世界が広がりどこで写真を撮ってもインスタ映えするようなところで、みんなで写真を取り合ったりして楽しかった。アクセサリーもすごく細工が細かく細工されているのに安くて、「スザニ」というかわいい、想い出が込められた布や、シルクも沢山あり、スキがあふれている。』とウズベキスタンの魅力を目を輝かせて語られていたのが非常に印象的でした。
大使が映画をご覧になられた感想として、「前田さん演じる若く美しい女性がウズベキスタンで様々な経験を通して、成長していく。自分が1年前に赴任し、当時は何もわからなかったが日本の人々、自然を通じて日本が好きになったことを思い出し、自分のことに重ねて見た。映画を通じてウズベキスタンに親しみを持ってくださることを確信している。」と述べられました。
今回、前田さんが主演された「旅のおわり世界のはじまり」は「日本・ウズベキスタン国交樹立25周年」と終戦直後にシベリア抑留として首都タシケントに移送された日本兵457人が建設に携わった「ナボイ劇場完成70周年」が重なった2017年に記念プロジェクトとして両国初の合作映画が誕生したものです。
本作の重要なシーンにナボイ劇場が登場しています。ナボイ劇場は第二次大戦後の1947年10月に一級の劇場”ボリショイ”劇場としてモスクワ、レニングラード、キエフに続く劇場として完成したオペラハウスです。1966年にタシケント大地震が発生した際に、多くの建物が倒壊し、甚大な被害に見舞われた中でもナボイ劇場はびくともせず、親日の象徴となりました。
このことから1991年に中央アジアの国々が旧ソ連から独立した際、特にウズベキスタンは日本を国づくりのモデルとして成長し、日本語教育が盛んで日本に留学している学生も非常に多い親日国です。
嶌はこの「ナボイ劇場」建設秘話をノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」として2015年9月に角川書店より上梓しています。ご興味をお持ちの方は書籍の特設サイトを参照下さい。
今回、イベント終了後ウズベキスタンに向けたコメントを前田さんが話されていたようです。そのお写真も合わせてご紹介します。
「旅のおわり世界のはじまり」は黒沢清監督作品で東京テアトル配給により6月14日(金)テアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー。前田敦子さん、加瀬亮さん、染谷将太さん、柄本時生さんを迎え、シルクロードを舞台に描く旅の物語です。
今回、イベントのお写真は日本ウズベキスタン協会やウズベキスタン大使館と懇意にして頂いている写真家の前田昌宏さんが撮影くださいました。