時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

6月3日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:TBS「#クレイジージャーニー 」でおなじみの遠藤秀紀様(東京大学総合研究博物館教授)

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スタッフからのお知らせです。

3日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は、ゲストにTBS「クレイジージャーニー 」やウルトラマンや特撮好きとしてもよく知られている、東京大学総合研究博物館教授の遠藤秀紀様をお招きいたします。

死んだ動物を解剖し進化の歴史を研究しながら、将来の研究に役立てるため標本に残す「遺体科学」についてや、自分の手で動物の秘密を解き明かすことになった原体験についてお伺いする予定です。ご期待ください。

遠藤様が上梓された書籍の一部をご紹介します。
 

トランプ、強気策で突破 金正恩の小細工効かず

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 トランプ米大統領金正恩朝鮮労働党委員長の米朝対話実現、朝鮮半島の非核化を巡って緊張したやり取りが続いている。一度は6月12日にシンガポール米朝首脳会談が開催されると発表していた。ところが米韓合同演習を理由に北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が「演習を実施するなら首脳会談に応ずるかどうか再考するしかない」と揺さぶりをかけたのだ。

 さらに北朝鮮の崔善姫外務次官がペンス副大統領を「愚鈍な間抜け」と批判したためトランプ大統領は怒り、それなら「米朝会談は中止だ」と応じた。北朝鮮からすれば、戦術的な駆け引きのつもりで語っただけだったのかもしれないが、アメリカの激しい反応に動揺したようだ。金正恩氏はすぐさま仲介役となってくれるだろう韓国の文在寅大統領と二回目の南北対話を申込み、中国にも支援を求めた。

 北朝鮮にすれば米朝首脳会談は、アメリカから“体制の保証”を得ることと経済支援を引き出すための重要なステップになるはずだ。それを駆け引きのために言った揺さぶり発言でご破算になることは避けたかったに違いない。しかも北朝鮮は先日「米韓合同演習には異議を唱えない」という約束もしていたのだ。今回のトランプ大統領の“米朝会談中止発言”を聞いて北朝鮮は多分、下手な小細工を仕掛けない方が良いと判断したのではないか。実際、二回目の南北朝鮮会談を通じて「いつでもいかなる方式であっても対面して問題を解決する用意がある」と反省の弁を込めて文大統領に伝えた。これを聞いたトランプ大統領は、予定通り6月12日の米朝首脳会談に再び応ずると答えた。

 今回の一連の動きを通じて判明したことは、北朝鮮が体制保証と経済支援をいかに重視しているか、トランプ大統領とのつまらない駆け引きは通用しにくいことがわかった――などだろう。しかし、今後焦点となる朝鮮半島の非核化のプロセスを巡る交渉は北朝鮮、韓国の命運を左右するものとなるし、周辺の日本、中国、ロシアにとっても極めて重要な意味を持つだけにまだまだ予断を許さない。

 それにしても文大統領の素早い反応と動きは驚きだ。朴槿恵政権が退陣していなかったらこうは運ばなかっただろう。

 危機になると、ふさわしい人物が登場してくるものだという。文大統領の印象について登場した時にコラム(※まぐまぐ有料版「虫の目、鳥の目、歴史の目」の1月12日配信「日韓関係を築き直す好機 ―苦労を知り筋を通す文在寅新大統領―」)に感想を記したように、ほぼ予想通りの活躍ぶりだ。安倍首相の姿、存在感が見えないのは残念な限り。ここで共に行動していればまた違った評価が高まっていただろうに・・・・・。

まぐまぐ有料版「虫の目、鳥の目、歴史の目」の1月12日配信「日韓関係を築き直す好機 ―苦労を知り筋を通す文在寅新大統領―」全文は以下リンクを参照ください。

【再掲:全文掲載】日韓関係を築き直す好機 ―苦労を知り筋を通す文在寅新大統領―

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※本コラムはまぐまぐ有料 ジャーナリスト嶌信彦「虫の目、鳥の目、歴史の目」2018年1月12日配信したものです、本日掲載のコラム「トランプ、強気策で突破 金正恩の小細工効かず」内に関連事項がございますので、全文掲載いたします。

 二国間の政治関係を良好に保つには、経済や歴史、政治問題などもあるが、何より重要なのはトップ(首相、大統領)が互いに胸襟を開き、心おきなく率直に話合える関係をもてるかどうかだろう。たとえ一時的に言い争いになるかもしれなくとも、口ごもらず正直に自身の主張を言い、違いを認め合った上で、その溝を埋めてゆく熱意を示し合うことが友人関係を築く極意だ。人間同士なら本気で解決の道を探りながら情熱を込めて語っているとわかれば、互いに相手の人物像の印象が強く残り長く付き合っていこうとなるものである。口当たりの良い外交辞令を並べ、その場だけの雰囲気を納めようとしても決して真の解決にはつながるまい。知人から友人関係に発展する場合と国家関係も基本的には同じだろう。

 日韓関係は、トップ同士だけでなく長い歴史関係や民族的対立、過去の支配・被支配の差別感情などもあって近代以降の両国は、決して良好だったとは言えまい。

 そこへ今回新たに登場した韓国の大統領が文在寅(ムンジェイン)氏である。文氏は韓国南部(慶尚南道)の釜山に近い巨済(コジェ)生まれで65歳。両親は朝鮮戦争1950~53年)時に北朝鮮から逃れてきた難民だった。貧しさの中で育ち、奨学金を得ながら大学を卒業した。しかし軍事独裁の朴正煕大統領政権下で民主化デモの指導者として逮捕され、拘留中に司法試験に合格する。釈放後は20歳代前半に兵役につき、後に大統領となる盧武鉉ノムヒョン)氏と82年に共同で弁護士事務所を開設し、労働者支援の人権派弁護士となっている。2003年に盧武鉉氏が大統領に当選すると乞われて秘書室長に就任、政治の世界へ飛び込んだ。2009年盧氏が自殺した後、12年の大統領戦に立候補したが朴槿恵前大統領に4ポイント差で敗れている。

 その後2度目の大統領選の準備を続けてきたが、その間、朴前大統領への抗議デモに参加したり韓国の“政経癒着”体質を批判したりして若年層の指示を固めた。大統領に当選すると「正義と常識が通り国民だけをみて正義感あふれる誇らしい堂々たる大韓民国の大統領になる」と勝利宣言をした。

【筋を通す正義・法治の人物か】
 小さい頃から熱心なカトリック教徒として過ごしているが、高校時代には酒とたばこで3~4回の停学処分を受けたり、大学時代では朴正煕政権への抗議デモで催涙弾に当たり気を失ったこともある。なかなか面白味のある人物とみえる。その時介抱してくれた正淑氏が後の奥さんとなっている。若い頃から貧困ながら正義感の強い活動派だったという。ただ日本とのつながりはほとんどなかったようだ。テレビ、写真、似顔絵などでみる文氏は穏やかな顔つきで知的な佇まいをしており、庶民派大統領として70%前後の支持率を誇っている。

ポピュリズムには流されまい】
 この文氏と日本、北朝鮮、中国、ロシア、東南アジアなどがどう付き合っていくかによってアジア情勢の安定感も異なってこよう。

 私の印象では、革新系の庶民派であると同時に、映像やしゃべり方、似顔絵などをみた印象からすると正義感にあふれ、筋を通す紳士的な人物にみえる。慰安婦問題では、韓国外務省の調査に納得がゆかないと苦言を呈し、韓国における親日派清算が解放後に十分に行われていないとしているが、直ちに日韓合意を破棄するとも明言していない。慰安婦や韓国国民の感情をくみ取りながらも“日韓友好”“法治国家”としての振る舞いを大事にして未来志向の正常な外交関係を模索したいという意思が感じられる。ポピュリズムに流されることなく歴史問題を解決し本当の友好関係を築く姿勢で外交に挑むという言葉に真実味を感じたがどうだろうか。

【安倍首相の役割は100回余の首脳会談の経験を生かすこと】
 一方、安倍首相は文氏とは全く肌合いの違う政治家だ。三代にわたるエリート政治一家の三代目として5年を越える首相経験を持つ。本当の貧しさや痛みは殆んど知らずに育った“坊ちゃん”政治家のようにみえるが、首相の座をいったん捨てた挫折から這い上がってきた経歴を持つだけに決して凡庸な政治家ではあるまい。周囲の官僚やアドバイザーの話を聞き、彼らの言の取り入れるべき点はよく取り入れながら政治を進めてきたことが、ある種の安定を築いてきたのだろう。それと、外交を嫌わず、すでに100回以上の首脳会談を行ない、自然に世界をみる眼を養ってきたことも大きな財産になっているはずだ。

 その経験を生かし新しい韓国の文大統領とも腹を割った付き合いをし、これまでにない日韓関係を築けば安倍首相をみる国内の目ももっともっと違ってくるだろう。これまでと違い久しぶりに韓国に誠実な大統領が現れた印象を持つ。この機を逃さず、じっくりと良い関係を築くべきだ。
まぐまぐ有料 ジャーナリスト嶌信彦「虫の目、鳥の目、歴史の目」2018年1月12日配信】

昨日 TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:元旋盤工で作家の小関智弘様 二夜目 音源掲載

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スタッフからのお知らせです。

昨日のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は、ゲストに大田区の町工場で長年旋盤工を務められながら、作家も続けられてきた小関智弘様をお迎えした二夜目の音源が番組サイトに掲載されました。

日本のものづくりを支える東京都大田区内の町工場で長年旋盤工として働きながら自らの労働体験に根差したノンフィクションや、同人誌に小説を執筆してきた人生観などをお伺いいたしました。来週水曜正午まで期間限定で番組サイトにて公開中です。

前回の機械やコンピュータがいくら進歩しても出来ない職人技。材料を見て、旋回させ、適切な位置にブレ止めをかけてからやらないと出来ない、長い経験と多くの失敗の積み重ねがあって初めてできる旋盤工の職人技についてお伺いした放送音源は番組サイトにて今週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。

小関様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。 
今回の放送で小関様より日本のモノづくりに関して以下のように話されておりました。

「中小企業の方々は儲けることより、いい仕事をしたいと思っておられる方が多く、そういった方々がいる限りは日本のモノづくりは大丈夫だと思う。大企業はかなりの部分で下請けに依存していてどっこいいい仕事をしているので欠かせない存在だ。そういう人たちをみるとまだまだ(日本のモノづくりは)大丈夫。」
小関様の書籍には生き生きと働かれている方々や工場の息遣いが聞こえてくるような画像が掲載されておりますので、ぜひ一読いただけると幸いです。

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画像は「どっこい大田の工匠たち」27ページの岩井仁さんの章より

 嶌が先日記した、中小企業に関するコラムもあわせて掲載いたします。ご興味をお持ちの方は合わせて参照下さい。

次回はTBS「クレイジージャーニー」やウルトラマンや特撮好きとしてもよく知られている、東京大学総合研究博物館教授の遠藤秀紀様をお迎えする予定です。

日曜(27日) TBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』 ゲスト:元旋盤工で作家の小関智弘様 二夜目

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スタッフからのお知らせです。

日曜(27日)のTBSラジオ『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(21:30~)は、ゲストに大田区の町工場で長年旋盤工を務められながら、作家も続けられてきた小関智弘様をお迎えした二夜目をお届けいたします。

日本のものづくりを支える東京都大田区内の町工場で長年旋盤工として働きながら自らの労働体験に根差したノンフィクションや、同人誌に小説を執筆してきた人生観などをお伺いする予定です。

前回の機械やコンピュータがいくら進歩しても出来ない職人技。材料を見て、旋回させ、適切な位置にブレ止めをかけてからやらないと出来ない、長い経験と多くの失敗の積み重ねがあって初めてできる旋盤工の職人技についてお伺いした放送音源は番組サイトにて来週水曜正午までの期間限定でお聞きいただけます。

小関様が上梓された書籍の一部をご紹介いたします。 

 嶌が先日記した、中小企業に関するコラムもあわせて掲載いたします。ご興味をお持ちの方は合わせて参照下さい。

なぜすぐ公開されなかったシベリア抑留者名簿 

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 第二次大戦後に旧ソ連に抑留され、収容所などで亡くなった元日本兵捕虜557人分の名簿が先日、厚生労働省のホームページに公開された。今回公表されたのは、厚生省が平成28年度にロシア側から入手した11件の名簿を翻訳・整理したものだという。

 日本人抑留者の死亡名簿はこれまでも何度か公表されてきた。第二次大戦後の最大の悲劇のひとつは、旧ソ連満州(現中国東北部)や樺太などから日本兵ら約60万人をソ連領や当時ソ連統治下にあった中央アジアの収容所に連行したことだ。いわゆる“シベリア抑留”で、捕虜となった日本兵などは極寒のシベリアで鉱山や道路建設などの労働使役に駆り出され亡くなった人が多い。劣悪な生活環境の下で1日10数時間の強制労働を強いられ、抑留期間は最長で11年間に及び、約5万5千人が現地で死亡したと推計されている。

 このシベリア抑留の死亡者名簿の調査については1991年に旧ソ連から公的な記録を受け本格化した。といっても公表された名簿は▼アオヤマケン▼イマイツィト▼イシダツンワ▼タカヤスィタカキラ――など全て片仮名で書かれており、実に素っ気なく、この名簿から身元を特定することはほとんど困難だ。厚労省は身元が特定できていない死亡者の公表を控えてきたが、2015年4月から翻訳した名簿を公表する方針に転換したという。そうした方針を受け、今回初めて氏名を公表したシベリア地域の8人を含む16人の身元を特定し、漢字や出身地などを発表した。

 しかし、今回の発表された氏名を見て驚いたことは、なぜ今まで全ての氏名を公表し、全国民に心当たりの人がいないか、などの呼びかけをしてこなかったのか、ということだ。シベリアに抑留された人々については戦後のある時期まで全国民の関心の的だったし、特に家族の心配はいかに大変だったか、想像がついたはずである。個人が特定できるまで公表しないという発想は、いかにも官僚的で、一刻も早く知りたいという抑留者家族の心情をまるで無視したものといえよう。

 私はウズベキスタンに抑留され劇場建設に従事させられた約500人の戦友会である「第4ラーゲル会」と縁を持ち20年前にNPO日本ウズベキスタン協会を設立した。隊長だった永田行夫氏(大尉で当時24歳)は、日本に送還される前に隊員の名前・住所などを全て暗記し、帰国すると直ちに家族に安否を連絡した。それがきっかけとなり09年まで第4ラーゲル会の集まりが毎年催され、私も参加したことがある。しかし、今や第4ラーゲル会の方々はほとんど亡くなってしまった。早くから努力しなかった役所の罪は重い。
【財界 2018年5月29日号 第471回】
画像:昭和58年(1983年)5月21日に開催された「第4ラーゲル会」の集合写真

 

【スタッフからのお知らせ】
嶌が2015年9月末に上梓したノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店)にはこのコラムに登場された「第4ラーゲル会」の方々が現地のウズベク人と協力して建設したウズベキスタンタシケント市のオペラハウス「ナボイ劇場」の建設秘話について記しました。本書には日本人の和を尊ぶ精神や、現地の方との交流などを描き、多くの方より感動の感想を寄せて頂き、今なおそれが続いております。

また、嶌が会長を務めるNPO日本ウズベキスタン協会が2014年8月に開催したシベリア抑留に関してお伺いするトークイベント「トークの会」にお越しいただいた法政大学非常勤講師の小林昭菜さんは今年の3月に「シベリア抑留――米ソ関係の中での変容」(岩波書店)を上梓されました。小林さんは2016年に第1回「村山常雄記念シベリア抑留研究奨励賞」受賞され、真摯にシベリア抑留を研究されていらっしゃる方です。ぜひ、こちらも合わせてお読みいただけると幸いです。

 
合わせて、日本ウズベキスタン協会は今年20周年を迎えました。6月16日(土)14時より日本プレスセンターにて総会および新ウズベク大使とウズベク語講座の講師の方をお迎えし、今注目が高まっているウズベキスタンに関するお話を伺います。一般の方のご参加も可能ですので、多くの方のご参加をお待ちしております。

ウズベキスタンの舞踊や古典芸能を堪能「ウズベキスタン・ウィーク・イン・ジャパン」盛況裏に終了~6月16日に新大使をお招きし、ウズベクの魅力を知るトークショーを開催~

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スタッフからのお知らせです。

 15日~21日まで駐日ウズベキスタン共和国大使館主催の「ウズベキスタン・ウィーク・イン・ジャパン」が開催されました。

 嶌は16日にお伺いいたしましたが、多くの立ち見の方がいらっしゃるほどの大盛況で盛況裏に終了しました。

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 本イベントは、ウズベキスタンで著名な演奏家、国民的に人気の歌手、伝統舞踊アンサンブルなどが一堂に会し、ウズベキスタンの伝統音楽や舞踊などを披露されました。

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 かつて、これほど多くのウズベキスタンの芸能の方々が一堂に日本に集ったことはなく、前代未聞のイベントで、日本にいながらにしてウズベキスタンを感じられる貴重な機会で華やかな衣装も見所の一つでした。

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 日本の「小指の想い出」や「夜空ノムコウ」なども披露されており、非常に上手に歌われていたことが印象に残りました。

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 ウズベクの伝統音楽や人気の歌手の歌に立ち上がって一緒に踊られる方や、人気の歌手が登場すると歓声があがり、会場全体が非常に盛り上がりました。

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 13日に放送された日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」でイモトアヤコさんがウズベキスタンを訪問され、平均視聴率が番組歴代3位タイとなる22.4%の高視聴率を記録された影響もあり。放送終了後、急激に申込みが増えたようです。ウズベキスタンに興味を持って下さる方が増えたのは非常にありがたいことです。 

 ウズベキスタンは嶌が「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店)に記した、第二次大戦後に日本兵抑留者がウズベク人と協力して建設したオペラハウス「ナボイ劇場」が大震災で倒壊しなかったことや建設中の仕事ぶりから日本人に対して敬意を持っている国です。91年に旧ソ連から独立した際、日本を国づくりの手本とし、日本語教育も盛んで、日本の有名大学に留学している方も多数いらっしゃいます。

 シルクロードの要衝として栄えた国でもあり、東洋と西洋の文化が融合した文化を持つ地域です。ウズベキスタンは、今年の2月10日から日本など関係の深い国7カ国からの旅行者のビザを免除し、観光に力を入れています。

 今年2月にはウズベキスタンから日本に新たにファジーロフ大使が赴任され、精力的に日本各地を訪問されています。

ファジーロフ駐日ウズベキスタン大使と嶌(前田昌宏氏撮影)

ファジーロフ駐日ウズベキスタン大使と嶌(前田昌宏氏撮影)

 嶌が会長を務めるNPO法人「日本ウズベキスタン協会」は今年創立20周年を迎え、6月16日(土)に会員向けの総会と終了後にファジーロフ大使をお招きして日本の印象や大使の人柄がわかるエピソードなどをお聞きするイベントを開催いたします。

 この20年で日本でもウズベキスタンの名が広く知られるようになり、ウズベキスタン料理の人気も高まっています。そこで本イベントにもう一方、ウズベキスタン料理のあれこれを東京学芸大学日本語教育を学ばれ、ウズベキスタン協会のウズベク語講師を務めて下さっているフェルザホンさんもお招きいたします。アラブ料理、ロシア料理にも似たウズベク料理の話をお聞きし、日本料理の感想も話して頂こうと考えています。

一般の方のご参加を歓迎しており、堅苦しい話ではなくざっくばらんにウズベキスタンのエピソードをお伺いしたいと思っていますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

ウズベク語講座の講師でもあるフェルザホンさん

ウズベク語講座の講師でもあるフェルザホンさん

・日時:6月16日(土)14時~16時
・場所:日本プレスセンタービル9階 日本記者クラブ 会見場
    東京都千代田区内幸町2-2-1

・ゲスト:ファジーロフ大使(新大使)、フェルザホン(ウズベク語講座講師)
     聞き手 会長 嶌信彦(ジャーナリスト)
     司会  副会長 川戸惠子(TBSシニアコメンテーター)
・会費:1000円(事前に申込みの上、当日受付にてお支払い下さい)
・申込み先:NPO日本ウズベキスタン協会まで
      電話(03-3593-1400)、ファックス(03-3593-1406)、
      メール(jp-uzbeku@nifty.com)※満席になり次第受付終了 

リンク: 日本ウズベキスタン協会

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日本人の覚悟

日本人の覚悟―成熟経済を超える

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首脳外交-先進国サミットの裏面史

(文春新書)
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嶌信彦の一筆入魂

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ニュースキャスターたちの24時間

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【著】嶌 信彦
       

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