時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

コラム

アフガンで旧タリバン政権が復活 アメリカの新政権作りは失敗に

アフガニスタンの旧支配・反政府勢力タリバンは、8月15日に首都カブールを制圧し勝利宣言を行なった。ガニ大統領は国外へ逃亡した。2001年9月11日、国際テロ組織アルカイダによるアメリカ同時多発テロが発生した際、アフガニスタンのタリバン政権が国際テロ…

コロナ帝国とウイルス兵 ―まだ押されっぱなしの地球軍―

コロナウイルスとの戦いは、小説風にみるとコロナ帝国がウイルス兵を使って地球に襲いかかっているように見えてしまう。当初は持病を持つ年配層が狙われていると言われていたが、いまや乳児から若者、男女を問わずウイルス兵に脅かされている。年配者がウイ…

都市封鎖を躊躇するな コロナ伝播をさせないことが第一

安倍内閣は7日、緊急事態宣言を発令し、5月6日までの1ヵ月間、東京など7都府県で外出自粛や学校、百貨店などの使用制限を要請できる私権の制限に踏み切った。ただ、一方で都市や道路の封鎖はしないし、公共交通機関は運行することを強調した。しかしコロナウ…

新型コロナウイルス感染症で友人逝去の衝撃 6月短観もさらに衝撃

3月17日朝、親しかった医者のA氏が突然亡くなったという知らせがあった。A氏は私たちの友人であり、病気のことなどを私だけでなく家族も頼りにして相談していた人物だっただけにショックが大きかった。私より2歳上の79歳だった。 いつものように朝の食事を終…

遅すぎた緊急事態宣言 事態を甘く見過ぎた?

緊急事態宣言の発令をめぐり、安倍首相や官邸のモタモタが目立った。欧米の宣言はロックダウン(都市封鎖)を意味し、生活の維持に必要な場合を除き自宅から外出しないという厳しい措置である。住民を住んでいる地域に閉じ込め、よほどの緊急要件が認められ…

まぐまぐのメルマガ「時代を読む」がまぐまぐ大賞2018を受賞しました

スタッフからのお知らせです。 まぐまぐにて2016年12月に配信を開始したメルマガ「時代を読む」がこのたび「まぐまぐ大賞2018」のジャーナリスト部門で2位を受賞した旨が本日発表となりました。まぐまぐ大賞での受賞は昨年のジャーナリスト部門4位に引き続き…

こじれそうなゴーン解任 フランス側は納得せず?

ゴーン“ショック”がまださめやらない。名門・日産自動車の経営危機をわずか1年でV字回復させたその経営手腕に多くの日本人が驚き、ぬるま湯に浸かっていた日本人経営者たちを覚醒させた。ゴーン革命、カリスマ経営などと呼ばれ、ゴーンの唱えた“コミットメン…

雑誌「月刊日本 2018年9月号」に嶌のオリンピックに関するインタビューが掲載

スタッフからのお知らせです。 22日に発売された雑誌「月刊日本 2018年9月号」に嶌のインタビューが掲載されました。 「特集2 これでも東京五輪を開催するのか」内に「世界を騙して招致した東京五輪」と題して以前より嶌がコラム等で問題を提起している猛暑…

日本は米朝会談にどう向き合うのか ~朝鮮戦争の終結合意もありうるか?~

歴史的な米朝首脳会談まであと数日。果たして南北朝鮮の非核化への道筋はできるのか――。 一時は米朝首脳会談中止の危機に陥ったが、北朝鮮が韓国の文在寅大統領に仲介を依頼し、中国もこれを支援したため、再び当初の予定通り6月12日にシンガポールでトラン…

トランプ、強気策で突破 金正恩の小細工効かず

トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の米朝対話実現、朝鮮半島の非核化を巡って緊張したやり取りが続いている。一度は6月12日にシンガポールで米朝首脳会談が開催されると発表していた。ところが米韓合同演習を理由に北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が「…

1年で韓国元大統領が2人逮捕とは!

韓国でこの1年に2人の元大統領が逮捕された。80年代以降をみると、4人の元大統領が捕まっており、1人は自殺をしている。多くは地域や人的対立が原因となっているが、経済成長を続けオリンピックまで主催し先進国の仲間入りをしている国が政争を繰り返してい…

「虫の目、鳥の目、歴史の目 その2」国を滅ぼす吏道の衰退――終末期迎えてきた安倍政権――

財務省官僚の手によって公文書が書き換えられたり、一部が白紙になっていた。財務省官僚といっても、一役人ではなく明らかに財務省幹部ら全体の意思として行なわれたと見るのが妥当だろう。役所全体で都合の悪い部分を書き換えたり、文書の一部を抜き取って…

「虫の目、鳥の目、歴史の目 その1」南北、米朝対話は本当に動き出すか ――カヤの外に置かれる日本――

朝鮮半島情勢が一気に動き出し始めた。まず3月6日、韓国大統領府は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が4月末に南北の境界線のある板門店で韓国の文在寅大統領と首脳会談を開くことで合意したと発表。さらに①首脳間にホットラインを設置し、首脳間の首脳会談…

まぐまぐのメルマガ「時代を読む」がまぐまぐ大賞2017を受賞しました

スタッフからのお知らせです。 まぐまぐにて一昨年12月に配信を開始したメルマガ「時代を読む」がこのたび「まぐまぐ大賞」のジャーナリスト部門で4位を受賞した旨が本日発表となりました。 「まぐまぐ大賞」はまぐまぐ社が配信するメルマガ「まぐまぐ」の読…

北の脅威対策はアメリカ頼みだけか?

北朝鮮は29日、中距離型の弾道ミサイルを発射した。北海道・襟裳岬上空を通過し、同岬の東約1180キロメートルの太平洋上に落下し飛行距離は2700キロだった。北朝鮮からの事前通告はなく、政府は発射直後に「全国瞬時警報システム・Jアラート」を発し、自治体…

無気味なトルコの動き オスマン帝国の復活もくろむ!?

トルコが再び中東と世界の波乱要因になってきた。軍の一部がエルドアン大統領に反発してクーデター未遂事件を起こしてからこの7月で1年となった。クーデターは押さえ込んだものの、大統領の弾圧と強権が加速し、シリア北部に侵攻したり、大統領権限集中の改…

自民惨敗の都議選 ―安倍一強体制に風穴―

都議選は「都民ファースト(以下、都民F)」の大勝となり、公明党などを合わせた小池支持勢力で過半数を制した。都知事選は、他の地方選と異なり各党とも国政選挙並みに全力をあげて戦った選挙選だったから、この結果は今後の国政にも大きく影響するはずだ。…

サミットから学ぶもの

【同盟に頼れる時代は終焉】 イタリアのサミットが終了した直後、ドイツのメルケル首相は「欧州は自分たちの未来のために自分たちで戦わなければならない」と繰り返し強調した。 「同盟国だからといって他者に頼れる時代は終わった。自分たちの運命は自分た…

驕りが過ぎると高転びも・・・  加計学園問題で異様な擁護と役人たたき

先日、森友問題より加計学園の方が大事になるとコラム(※)に書いたが、何やらそんな成り行きになりつつある。官邸、関係省庁はフタをしてしまいたいようで、事態を暴露した文科省の前川喜平前事務次官の証言を寄ってたかっておとしめている。しかし、世間は…

シルクロードの日本人伝説

小さい頃から中国大陸、中央アジア、シルクロード――といった言葉に夢やロマンを感じていた。私は1942年に中国で生まれ、1年ほど上海で暮らしたことや、父も新聞記者で中国やアジア地域を駆け巡り、時々取材の話などを聞いていたためだろう。私と母は敗戦間近…

理化学研の再建に立ち上がる松本理事長

野依良治氏の後任として新しく理化学研究所の理事長になった松本紘氏は一見すると眼光鋭く、謹厳実直なこわそうな学者タイプにみえる。しかし、一度話始めると小さい頃から苦労され、多くを独力と恩師、国際的な仲間に支えられて京大総長から理研理事長まで…

シベリア抑留研究の小林昭菜さんが「村山常雄記念シベリア抑留研究奨励賞」を受賞

今日、嬉しいニュースが届いた。シベリア抑留研究をされている法政大大学院兼任講師の小林昭菜(あきな)さんが第1回「村山常雄記念シベリア抑留研究奨励賞」を受賞されたのだ。 小林さんは、私が会長を務める日本ウズベキスタン協会のイベントに足を運んで…

年齢に応じて役柄をこなす粋人

9日にBS朝日の「ザ・インタビュー」という番組で俳優の近藤正臣氏との対談が放送された。若い頃から二枚目俳優として有名だったが、お会いしたのは初めてだった。TVでよく見かけるし、最近はNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」や日曜夜の大河ドラマ「真田…

”軸”大事にする魂

「企業の寿命は30年」とよく言われてきた。むろん30年経ったら”つぶれる”ということではない。順調にきた企業も30年経つと、組織の規律にゆるみが出たり、社内で自由にモノを言える雰囲気がなくなりワンマン的経営になってしまう。いわば、よほど気を引き締…

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日本人の覚悟

日本人の覚悟―成熟経済を超える

(実業之日本社)
【著】嶌 信彦


日本の「世界商品」力

日本の『世界商品』力

(集英社新書)
【著】嶌 信彦

     
首脳外交

首脳外交-先進国サミットの裏面史

(文春新書)
【著】嶌 信彦


 
嶌信彦の一筆入魂

嶌信彦の一筆入魂

(財界研究所)
【著】嶌 信彦


ニュースキャスターたちの24時間

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(講談社)
【著】嶌 信彦
       

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