【9月7日】多くの書評で取り上げられた『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』がついに角川新書『伝説となった日本兵捕虜』として発売
スタッフからのお知らせです。
9月7日に角川新書より『伝説となった日本兵捕虜―ソ連四大劇場を建てた男たち―』が発売されることになりました。
嶌は戦後70年を迎えた2015年秋に、ウズベキスタンで捕虜として抑留された日本兵457人がタシケントに優れたオペラハウスを建設した事実をまとめたノンフィクション『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』を角川書店より上梓しました。このテーマは、嶌がNPO日本ウズベキスタン協会を設立した後、10年以上にわたり取材、調査をしてきたものです。実話のノンフィクションとするため、何度か挫折しながらも書き上げた、思い入れのある作品です。
同書はその後、徐々に売れ行きを伸ばし3刷となり、ついに発売から4年余りを経て、旧版の本を加筆修正し、今回新書版として発売されることになりました。
タシケントの街が大地震で殆んど崩壊したにも拘わらず、日本人の建てた「ナボイ劇場」はびくともせず、凛として悠然と今日まで建ち続け、なおオペラハウスとして存在している物語は、日本人の伝説として中央アジアなどに広まっており、日本人のものづくりの確かさ、勤勉さ、和と協力の精神などで今なお感銘を残しています。
余談ですが、日本ウズベキスタン協会は昨年20周年を迎え、明日(9月6日)より20周年記念の旅行を開催します。ちょうど本書の発売日である今週金曜日(9月7日)は、ウズベキスタン・タシケントに滞在中で、同日に本書の舞台であるナボイ劇場や日本人墓地を訪問する予定となっていますので、よいご供養になるのではと思っています。
ぜひ若き日本の抑留者たちが忍耐強く苦役を克服し、一致団結の和の精神で期日までに劇場を完成させて中央アジア全体に多くの親日国を作るきっかけにつながったことを知って頂き、満州抑留兵のもうひとつの秘話・金字塔を広めて欲しいと願っています。
新書版となり、価格も安くなり、持ち運びも容易になりました。どうかお知り合いの方におすすめいただければ幸甚です。また、秋に日本人論を再考し、読書の秋の感涙の一冊としてもご推薦いただけると幸いです。
■ウズベキスタンの位置