時代を読む

ジャーナリスト嶌信彦のコラムやお知らせを掲載しています。皆様よろしくお願いいたします。

コラム(財界)

”中国の夢”をどう実現?

ロシア対独戦勝70周年を記念する式典・軍事パレード まもなく中国・習近平政権の二期目がスタートする。「中華民族の偉大な復興」の目標通り強国ぶりをいよいよ内外に示す時代になるのだろうか。習近平政治は、時々スローガンが掲げられその方向性が示される…

覇道の解散 動乱の兆しも 

衆議院の総選挙が面白くなってきた。安倍首相が解散宣言した時は、野党がバラバラで勝負にならないとみる向きが多かった。 しかし小池百合子氏が「希望の党」の代表となって戦うと宣言した途端、野党勢力がまとまり始めた。東京都議選で自民党を惨敗に追い込…

―総選挙で日本の政治は変えよう― パッとしなかった安倍政権の5年

総選挙の時期と“ポスト安倍”の議論が段々熱を帯びてきた。 総選挙については、衆院現議員の任期切れとなる2018年12月末までのいずれかの時期になる。ただ、これまでの“安倍一強時代”とは違い、都議選の大敗と内閣支持率の急落、そしてその後の支持率上昇が必…

調査では景気回復あおるが・・・

このところ活字メディアで、アベノミクスの成果を伝える記事が目立つ。安倍政権は安保・外交には熱心だが“経済対策は超金融緩和と財政の刺激策だけで目新しいものがない。景気も曇り空続きで元気がなく市場からも評価されていない”という声が目立っていた。…

緊迫する米朝に日本は傍観か

アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長による威嚇の応酬はまだ終わりそうにない。軍事力でも国力でも圧倒的に劣る北朝鮮がなぜここまで突っ張るのか。 北朝鮮は、正恩氏が命令を出せばグアム沖30~40キロメートルの公海上に中距離弾道…

出でよ若手世代の新党

稲田防衛相が遂に辞任へ。民進党の蓮舫代表も辞意表明──7月27日の政界は大荒れだった。政界は与野党とも末期症状を呈してきた。 日増しに高まる非難の声に安倍首相も稲田防衛相をかばい切れなくなったのだろう。内閣改造を1週間後に控えていたのに引導を渡…

孤立し始めるアメリカ

トランプ大統領は、どうして品性がなく落ち着きが感じられないのだろう。子供じみた敬礼をしたり、親指を立てて周囲の人々に挨拶する格好は、どうみても超大国の大物大統領の風情ではない。しかも、言うことがコロコロ変わったり、中国・ロシアとの関係も不…

マクロンは第2の仏革命を起こせるか

久しぶりにフランスが小気味のよい動きを見せてくれた。中道新党の「共和国前進」の大統領候補で39歳の若きマクロン氏が、二大政党の共和党(中道右派)、社会党(中道左派)候補を破ってフランス政治に新しい風を吹き込んだのだ。 続くフランス国民議会(下…

"独裁"の流行で乱れる世界

最近、世界ではやり出しているもの──といえば”独裁的政治”ではなかろうか。アメリカのトランプ政権、ロシアのプーチン政権に中国の習近平政治。北朝鮮の金正恩、トルコのエルドアン政治、フィリピンのドゥテルテ大統領、中央アジアのカザフスタン、トルクメ…

なぜ政府・与党は証人喚問を拒否する?

かつて総合商社のトップが、国会で証人喚問を受けるため、自らの名前を署名する時、手がブルブルふるえたことがあった。その場面をテレビが大きく映し出していたのを見て、商社のトップでもかなり緊張するのだな、という印象をもったことがある。 その証人喚…

TPP11で判明する安倍外交

日本は本気で先頭に立ち、アメリカを巻き込んだTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の早期発効に持ち込める外交力があるのか──アメリカを除く11カ国の閣僚会合は、TPPの早期発効に向け努力を続けることでかろうじて一致した。しかしTPP11カ国の意見は推進派…

チキンレースの中の日本

世界中がチキンゲームの様相を呈しはじめてきた。チキンゲームは対立する双方が我を張って相手が降りるまで戦い脅し続ける戦法だ。互いに面子にこだわって降りないと悲劇的な戦争になって大きな傷を残す。世界中の各国がチキンゲームを始め、全体の調停者が…

行政は口をはさみすぎる

最近、行政が企業や個人の活動に口をはさみすぎるのではないか。 典型的な例は官製春闘だ。給与や一時金は、各企業が業績をみながら従業員のやる気を引き出すために考えて出す極めて重要な個別企業戦略である。ところが、ここ2、3年、政権側は業界や、リーデ…

理念死守に踏みとどまるEU

EU(欧州連合)の原点となったローマ条約の制定から60年が経った。3月末、EU離脱を決めたイギリスを除く27加盟国がローマに集結。結束を誓い「異なる速度と強さで行動を共にする」との宣言を採択した。統合速度を多様化させる方針は、一見すると欧州の格差に…

ポピュリズムと自国第一

"自国第一"主義が世界を揺るがし始めている。トランプ・アメリカ大統領の"アメリカ・ファースト"の思想と政策が、EU各国をはじめ世界に伝染し始めているからだ。グローバル化、IT化などが進む中で各国とも中間層の二極化、没落が目立ち社会に不満が高まっ…

落とす現金1日1000万円

2016年に都内で落し物として届けられた現金は、何と約36億7000万円あったという。これはバブル期の1990年の35億円を超え過去最高で、7年連続の増加記録。1日に約1000万円が落とされている計算だ。 落し物は3カ月間保管されるが、持ち主が現われなければ拾…

大統領令の歯止め

トランプ大統領の暴走的「大統領令」に少しずつ歯止めがかかってきた。それはトランプ大統領の変化というより、米社会全体が良識を取り戻す落ち着きが出てきたからだろう。 最も大きな歯止め役となったのは司法の動きだ。中東・アフリカなどイスラム圏7カ国…

どうなっちゃった韓国

一体、韓国はどうなってしまったのか。一時は日の出の勢いで、社会も経済も先進国に肩を並べる地位にあったのにここ2、3年で国は混乱を極め、かつての輝きは全くない。 最も懸念されているのは政界だ。朴槿恵大統領の生い立ちは悲劇に包まれている。学生時代…

日本にも厳しい”米国第一”

1981年3月、大統領に就任して間もないレーガン大統領が精神的におかしかった偏執的な男に狙撃された。銃弾は肺の奥深くに達し、緊急手術によって命を取り止めた。 レーガンは大統領当選後の評判はもうひとつだった。映画俳優上がりで、それも二流俳優。そこ…

影響力は世界37位  安倍首相の存在感

安倍外交は、本当に成果をあげているのだろうか。たしかに歴代首相に比べ安倍首相は外交に熱心である。 この4年間で訪問国は100カ国を超え、外国首脳との会談は200回に達するという。アメリカのトランプ次期大統領とは、世界で最初に会談し、ロシアのプーチ…

”安倍外交” 曲がり角か 正念場のプーチン会談

旧ソ連が崩壊直前の1990年1月、私は当時の急進改革派のリーダーだったエリツィン氏の来日時、日本の学者二人を交えて2回、約6時間にわたり懇談した。ソ連が経済発展するヒントを知りたいようだった。同氏は、その後の旧ソ連崩壊後の91年に初代大統領(91~9…

アメリカ理念の没落か

「トランプはポピュリズムで権力を握ったが、その後の統治手法はポピュリズムではない。今後、上院も下院も最高裁判所も保守一色で染まるだろう。しかしアメリカ社会の分断にも深い傷跡を残した。新大統領選後1週間以上も反トランプの大衆行動が各地でおこ…

経済指標に踊らぬ生活

日本人はケチなのか、心配性が強すぎるのか、それとも政府の発表する数字や日経新聞の論調に乗りたくないのか。 10月28日付の日経新聞夕刊の一面トップに、9月の経済指標として「求人倍率25年ぶりに高水準」「失業率3.0%に低下」「消費者物価0.5%下落」など…

レガシーはハードよりハートで!!

2020年の東京五輪についてまわる言葉は「レガシー(legacy)」だ。1964年のオリンピックはいくつかのレガシー(遺産)を残し、今日も語り継がれているものが少なくない。新幹線、首都高速道路、国立競技場など目に見えるハードのものが多く、当時は高度成長…

世界は女性トップの時代へ?

このところ、新聞やTVニュースのトップに出てくるのは小池百合子都知事だ。2020年の東京オリンピックの予算見直し、築地魚市場の豊洲移転問題、知事給与の半額カット提起、リオ五輪から東京五輪への引き継ぎ式典などニュースに事欠かないからだ。 対応…

リベラル派の重鎮逝く 加藤紘一氏死去

元衆議院議員の加藤紘一さんが肺炎のため亡くなった。77歳。ここ数年は体調を崩していたが、会合では、中国訪問の感想や政局の見通しなどもよく口にしていた。山形県鶴岡市出身だったが、学校は都立日比谷高校、東大出身で都会っ子と田舎風の雰囲気を合わせ…

国民、企業心理に心づかいを

政府・日銀の財政・金融政策は、本当に正しい道を突き進んでいるのだろうか。黒田日銀総裁が登場して大胆な金融緩和策を実行したため、一時は1ドル=80円割れしていた円高は、あっという間に円安に転じた。その後も黒田日銀は大幅な金融緩和を続行、ついに…

"風車のお百合"の次の手は?

”風車のお百合”が、逆風を活用して都知事選で圧勝した。「風車は逆風が吹くとよく回るんですよ」と、選挙後にニッコリ。ただ、投票日間近になると自民党の組織力がフル回転していたから、内心は落ち着かなかっただろう。 それにしても小池氏の戦いぶりは見事…

恥ずかしい政党力

参院選はさっぱり燃えなかったが、都知事選はなかなかエキサイティングだ。火付け役は小池百合子衆院議員の突然の出馬宣言だった。 テレビ東京の番組で人気キャスターの座を突然捨て、細川護熙氏が立ち上げた日本新党の国会議員へ転進。その後、小沢一郎氏の…

よみがえってきた ”ばんえい競馬”

一時は消滅かといわれた”ばんえい競馬”が再び人気を盛り返しているという。妻と娘も北海道へ行くとしょっちゅう立ち寄るようだ。 ばんえい競馬は、カッコヨク走るサラブレッドの競馬レースとはまったく違い、足の太いずんぐりした巨大な農耕馬が700キロ近い…